あの日から俺の人生は狂ってしまった。 (完結) 作:ちゃるもん
今回で元の世界(外界)編は終了となります。
では、どうぞ!!
車で約三十分の所にある墓地。
その墓地にあるお墓の一つに手を合わせる。
ごめん。勝手に俺の問題に巻き込んで。
取り敢えず、今はこれでいい。
俺と仲良くしたがために、その命を落とすことになった。
それは紛れもない俺自身の罪のひとつで、目をそらすことは許されない。
ここに来る前、彼女の両親に挨拶をした。
俺が居なくなった後、彼女は直ぐに見つかったらしい。
あの、肉塊の姿で。
そこから色々な審査の後、彼女の死体だと分かったのだ。
それに対して、俺は生きている。
彼女の両親は俺が見つかった事に対してとても喜んでくれていたが、内にある感情は本当にそうだったのだろうか。
俺に相手の心を読む力なんて存在しない。
俺が気にしすぎなのかもそれない。
それでも、それでもなお、考えを止めることが出来ないのだ。
俺が居なければ、と。
俺が関わらなければ、と。
どうしても考えてしまう。
高校生活を楽しく過ごし、体育祭で優勝し仲間と涙を流していたことだろう。
文化祭で中の良い友人と一緒に色んなお店を回っていたことだろう。
卒業式には涙を流し、いままでの思い出に浸っていたことだろう。
それから、大学生になっていたかもしれないし、会社に勤めていたかもしれない。
そんな、輝かしい未来が……俺のせいで全て崩れさったのだ。
これは、俺だけが背負うべき罪なのだ。
これは、俺だけが償うべき罪なのだ。
本当に身勝手だな……背負う、償うって。
その時みたいに、幸せに生きろなんて言われてもないのに……それが彼女に対して一番の償いに刷り変わっている……本当に……身勝手だ……
「軽……泣くなら胸を張って泣け。それだけでも大分違うものだぞ?」
後ろから聞こえる父の声。
どうやら泣いてしまっていたらしい。
「お前に、お前たちに一体何があったのかは俺には分からん。でもな、この娘はきっとお前の笑顔が見たかったんじゃないのか?」
「でも、そんなの自分の考えを押し付けてるだけじゃないか」
「ああ。そうなんだろうな。だが、俺たちには死んでいる者の声は聞こえない。だから、勝手に思い込んで、押し付けるしかないんだ」
そっと、温かいモノが肩の上に置かれた。
「いい?軽。貴方がそんな事ばっかり思ってたら、彼女も、軽も、誰も前に進めないの」
前に……進めない……
「泣きたいときは泣いていいの。でも、その涙で自分も強くならないとね?」
「さあ、胸を張って泣いてこい。そしたら、自然と笑顔になる」
これはまた……凄い理論だ……
胸を張って、泣いて……そして、笑う……
今の俺には何も出来ないけど
君の分まで生きるから。
また、来年来るからね。
それじゃあ
おやすみなさい。
「父さん、母さん……少し後ろ向いてて」
二人は何も聞かずに後ろを向く。
『ありがとう。また来年来るからね』
「行った……か」
「今度は彼女を連れてきたりしたら嬉しいわね」
「そうだな……帰ろうか母さん」
「ええ。帰りましょうお父さん」
―――二つの影―――
―――本来であれば、もうひとつあるはずの影はない―――
―――だが、二人の笑顔はとても美しいものだった―――
お読みいただき有難うございます!!
泣きたいときは泣く。そうしたら、自然と笑みが出てくる。
凄い理論だけど、あながち間違いではないと思います。
誤字脱字報告、感想、アドバイスがあれば、よろしくお願いします。
これからも
『東方 崩廻録』 と 『あの日から俺の人生は狂ってしまった。』
を、よろしくお願いします。
後……五話ぐらいで終わると思います。
メインヒロインのアンケート、投票お待ちしております。
次回は……あの場所です。
では、また次回。