あの日から俺の人生は狂ってしまった。 (完結) 作:ちゃるもん
番外編です。優しい女性と悲しい少女まで読んでからお読み頂くことをお勧めします。
多分と言うか、絶対、賛否両論が酷いと思います。
それでも良い方は読んで行ってください。
では、どうぞ。
「予想外だったな……美鈴……」
私の懐へと踏み込んでいた美鈴の一撃によって―――
―――私の右腕は吹き飛ぶのだった……
・
紅魔館を無事脱出することが出来た。
必死に走り今は小さな洞穴で休憩していた。
その時、小さな声が洞穴の中を響き渡った。
『あんが、い……わた……し、の……グフッ……かんも……たより、に……なるね……』
途切れ途切れの声の主。
俺の良く知っている人物。
「……何しに来た……フランドール……俺を殺しにでも来たのか」
そして、彼女を初めて見る。
「っ!!?」
右腕、右足、左翼、左脇腹、左胸
この全部が存在
殺されるかもしれない。
捕まってまた引き戻されるかもしれない。
そんな思いを全て忘れフランドールに駆け寄った。
「おい!大丈夫なのか!?」
「……これ、は……たぶん……い、や……かく、じつに……しぬね……さすがに……おねえ、さま……たちぜ、んいん……はむりが、あったかな……」
フランドールの体がどんどん冷たくなっていく。
吸血鬼がどれだけの再生能力を持っているかは俺も見たことがある。
だが、フランドールの体が再生するそぶりは見えない。
「ねぇ……お兄さん……ううん……軽……わた、し……きづいた……んだ……」
「私……ね……軽の……こと……が」
「好き……だ……よ……」
「軽……あいし……て……………――――――」
そうして、フランドールは静かに息を引き取った……
俺は、何も、言えなかった……
・
あれから三日。
俺はある決意をした。
レミリアにフランドールのことを伝える。
そして、一発殴り飛ばす。
ごめんな、フランドール……俺に力を貸してくれ……
俺一人じゃ、レミリアに会えるかも怪しい……本当に……ごめんな……
俺は、少しずつ腐敗してきたフランドールの体に歯を立てた。
頬を一筋の涙が伝った
・
「よく来たわね。軽。それで?私に話がるのでしょう?」
「……フランドールが、死んだ」
「……そのようね……」
「……オイ……それだけなのかよ!……オイッ!!」
背中の宝石がシャランと音を鳴らす。
レミリアはなにも答えない。ただ、分かる事がある……レミリアは実の妹の死に対して『何も』思っていない。
なぜなら、狂った笑みを浮かべ笑っているのだから……
「殺すッ!!」
左手を握り、ひら……こうとはしなかった。否。できなかった。
「なんで……姉には死んで欲しくないのか……でも、一発殴るぐらいならいいよな」
右手を開き、握る。
そして、ゆっくりと近付き、全力で殴り飛ばした。
・
ある崖の上。
そこには、簡易的な木の十字架と、
背中に七色の宝石が付いた翼を持つ一人の男が静かに眠っていた……
その顔は
酷く
酷く
幸せそうな顔だった……
・
フランドール。ごめん……少し遅くなった。
そんなに待ってないよ軽。
むこうじゃ言えなかったから、今言うぞ。
うん。
俺はフランドールのことを―――――
BAD END?
HAPPY END?
貴方の事を―――
御読みいただき有難うございました。
不満がある方もいると思いますが、今回は見逃してください。
これが、本当に幸せなのか……私には分かりません。
なので、それは読者の皆様でお決めになっていただけると幸いです。