あの日から俺の人生は狂ってしまった。 (完結) 作:ちゃるもん
ようやく美鈴以外のキャラが出ますよ!
では、どうぞ!!
帰れる。その可能性は低いとは思っていた。
だけど、それにすがり付き逃げてきた。
そうでもしないと、心が、壊れそうだったから。
もう……嫌だ……なんで……なんで……
・
私が霊夢さんの名前を口に出した瞬間、彼の体から力が抜け今は頭を抱え震えている。
一体なにがあったのか、私にはわからない。
名前を聞いただけでここまで怯える物なのだろうか?
ただ、霊夢さんに会わせるのだけはよしておこう。
安心させるために、私は彼の頭を優しく撫でた。
・
誰かが頭を撫でてくれている。
たったそれだけの事なのにとても安心できた。
「安心してください。霊夢さんは呼びませんから」
俺は声を押し殺し何度も頷く事しか出来なかった。
・
途中から寝てしまったらしい。
痛む体を無理やり起こす。
あれから長い時間寝ていたらしく、夕焼けが部屋の中を赤く照らしている。
場所はさっきと変わらず、あの紅い部屋だ。
「お、もう大丈夫ですか?」
そう言って微笑んだのは紅さんだ。
「紅さん。あの女は?」
「あの女?ああ、霊夢さんの事ですね。一時間ほど前に帰られましたよ」
強張っていた体から力が抜ける。
良かった、本当に良かった……!
「あ、それでですね」
「なにか……あったの、ですか?」
まさか、あの女がなにか……と思ったがどうやら違うらしい。
「いえですね。お嬢様、この家の主が君に会ってみたいと言ってまして……怪我人相手に申し訳ないのですが会って頂けますか?」
そう言って深々と頭を下げお願いしてくる紅さん。
「もちろんです。と言いたい所なんですけど……さすがに右足だけで歩くのは……」
「移動できれば会って頂けるんですね?」
「え、あっはい。でもどうやって?」
紅さんはおもむろに俺を持ち上げる。おんぶではない。いわゆるお姫様だっこと言うやつだ。
まさか、する側でなくされる側、しかも、女性にされる事になるとは。
てか、重くないのだろうか?
「重くないですよ?」
「ち、力持ちですね……」
「まあ、妖怪ですから」
妖怪……なるほど。なら、納得だ。
「それじゃあ、動きますよ」
紅さんの動きは早いのに俺の体への負担は一切なかった。
・
紅に連れられ着いたのは大きな扉の前。
紅さんは背中で扉を開き中へと入った。
部屋の中は暗く、一部だけ月明かりが差し込んでいる。その月明かりの元にあるのは一つの長いテーブル。
「連れてまいりましたお嬢様」
「……(なんでお姫様だっこのままなのかしら)」
「お嬢様?」
お嬢様と呼ばれている彼女の背には蝙蝠のような羽が生えている。
薄紫のナイトキャップを被り、薄紫のドレスを着ている。羽はどうやって生えているのだろうか。
「その男ね」
そういって、俺を品定めするかのようにじっと見つめる。
「ふふ、面白い人間もいたものね。まさか自らの運命を変えるためでもなく逃げ続けているだけだとはね」
「逃げ続けている?一体どうゆう」
「人間、行く宛てもないのでしょう?」
「え?確かにそうですけど……」
無視された。
「それなら、この館に住みなさい。貴方の運命に興味が出たわ」
「ほ!本当ですか!?」
「ええ。私は紅魔館の主レミリア・スカーレット。吸血鬼よ」
そう言って翼を大きく広げた。
なんか、こう威厳?みたいなものが凄いが、正直小さい子が意地張ってるみたいで可愛い。
「有難うございます!!俺は逃特軽です!!」
こっちはこっちでずっとお姫様抱っこだから格好が付かないな。
・
美鈴と逃特軽が部屋を出て行った後、私は一人物思いに耽っていた。
「私が……そんなまさか……ね」
御読みいただき有難うございます!!
霊夢にはもう少し後に出番がありますのでご心配なく。
そして、レミリア様が視た運命とは……!!
誤字脱字報告、感想、アドバイスがあれば、よろしくお願いします。
これからも
『東方 崩廻録』 と 『あの日から俺の人生は狂ってしまった。』
をよろしくお願いします。
感じてしまいます(ビクンビクン)
ではまた次回~