あの日から俺の人生は狂ってしまった。 (完結)   作:ちゃるもん

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嬉しさのあまり逝きそうです!!

では、どうぞ!


普通の魔法使い

『まったく……酷い目にあったのぜ……ん?』

 

扉をぶち破って入ってきた魔女のような格好をした少女と目が合った。

 

『…………見ない顔だな……一体誰なんだぜ?』

 

まるで、扉をぶち破った覚えなんてありません。と言う感じで話しかけてきた。

俺はこの人に名前を教えてもいいものなのか……

 

『おっと、相手に名前を聞くときはまず自分から、だったな。私は普通の魔法使い 霧雨 魔理沙だぜ』

 

むう、逃げ道を作る前に潰されてしまった。

これで俺だけが答えないのは失礼だし、紅魔館の評判を悪くするかもしれない。おこがましくは有るがこの館に住む者として、それは絶対に避けなければならない。

 

肘で上半身だけを起こす。

 

「俺は逃特軽だ。よろしく霧雨さん」

「魔理沙でいいのぜ!よろしくな軽!」

 

手を差し出してきたので、指だけだが握手をする。

そして、思い出す。

 

…………ああ、お前か(・・・)

 

「にしても酷い怪我だな。妖怪にでも襲われたのか?いや、でも紅魔館に住んでるって事は普通の人間じゃないのか?」

「いや、俺は普通の人間だよ。まあ、能力が有るかもしれないけどな。ところで魔理沙、ちょっと体の包帯を解いてくれないか?」

 

魔理沙は首を傾げ不思議そうな顔をするが、包帯を解いてくれた。

包帯が解かれ胸周りや、腹にある打撲痕をみて魔理沙が顔を歪ませた。

 

「こりゃ酷いのぜ……これを見せたかったのか?」

「いや、違う。魔理沙さ、一週間ちょっと前に……博麗をからかっただろ?なんてからかったんだ?」

 

魔理沙は顎に手を当て考え始めた。ぽつぽつと話し始めた。

 

「確か……霊夢の奴には恋人なんて見つかんないって言って……見つかったとしてもひょろひょろの奴だって言ったら、怒って帰っていたな」

 

やっぱりか。

俺はおもむろに魔理沙に背中を向けた。

 

「ッ!!うぷッ……!!」

 

魔理沙はドタバタと備え付けのトイレに入っていった。

それもそうだ。紅さんの殺傷痕のほとんどがあの女に付けられた物なのだから。

 

妖怪の紅さんが酷すぎると言うほどなのだ。

耐性がない人が見たらああなるだろう。

実際俺も、吐くほどではないが気持ち悪くなり、自分体なのかと疑ってしまった。

 

一通り吐いて多少はマシになったのか魔理沙が戻ってきた。

 

「この背中の半分は魔理沙のせいで出来た傷だ」

「…………私は軽とは初対面のはずだぜ?」

 

まだ気持ち悪いのか元気がない。

 

「俺は一週間ぐらい前まで博麗のところに監禁されていた。そんなある日あの女が不機嫌そうにやって来たんだ。その時魔理沙にからかわれたって言ってた。本当その日は死ぬかと思った……体に力は入らないし、耳はまともに聞こえない、目は霞む、息ができない……」

 

思い出したくない。だが、恐怖ゆえか鮮明に、そのときの光景が、その時の痛みがぶり返してくる。

 

「すまなかった……のぜ……知らなかったとは言え……でも霊夢がそんな事を……」

「信じるか信じないかはお前次第だ。魔理沙とあの女の関係がどんな物かは知らない。実際に良い奴なんだろうさ。俺以外から見たらな」

「私は……」

「無理に信じなくてもいいさ。言っただろ?信じるか信じないかはお前次第だ、て。ただ、俺がここにいる事は……博麗には黙っておいてくれ」

 

『……分かった……すまん』

 

魔理沙はそう最後に言い残し、走って部屋を出て行った。

 

 

 

 

「私は…………」

 

普通の魔法使いは混乱する。

自分の発言一つで一人の人間に消せない傷が何十、何百と残してしまったのか……と。

 

そして……辿りついた結論は……

 

「私は…………軽を―――」

 




御読みいただき有難うございます!!

普通の魔法使い事、魔理ちゃんの登場です!!
そして、初対面と言う事は……

彼女が辿りついた結果とは!?

誤字脱字報告、感想、アドバイスがあれば、よろしくお願いします。

これからも

『東方 崩廻録』 と 『あの日から俺の人生は狂ってしまった。』

を、よろしくお願いします。
リアル友人に真顔で言われました……

ではまた次回~
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