あの日から俺の人生は狂ってしまった。 (完結) 作:ちゃるもん
今更なのですが、前回で二十話(番外編抜き)でなってました。
いやぁ、時が流れるのは早いですね~
では、どうぞ!!
フランドールと別れパチュリーさん(さっき名前を聞いた)にお礼を言って大図書館を後にした。
部屋に戻る最中、俺は会ってしまった。
背中をじっとりと嫌な汗が這う。足が震える。歯が噛み合わずカチカチと音を鳴らす。
俺の視線の先には……
三日月のような狂った笑みを浮かべるあの女がいた。
震える足に鞭を打ち足を動かす。
「はぁ……はぁ……くそっ!!どうしてアイツが!!」
『なんで逃げるの?ねぇねぇネェ!!あア、そうカ、大丈夫よ?はズカしガラナくてモ……』
『私いがイかンガえられなイようにシテアゲるからァ……ウフフフフ』
ひたすらに走る、走る、走る。
そんな時だった……
「うわっ!!」
足が縺れ、地面に倒れてしまった。
なんとか体勢を立て直そうとしているとき がしっ と何者かが俺の右足を持ち上げた。
そのせいで、体勢を立て直す事も出来なくなってしまった。
『スグにつレてかえッテあげるカらネ?』
その言葉と共にズルズルと引き摺られる。
爪を立て少しでも抵抗するが、女とは思えないほどの力で引き摺られ意味を成さなかった。
それどころか……
バキッと音を立て右の薬指の爪が根元から抜け、燃えるような痛みが襲った。
「ぎゃぁあああ!!!」
そんな俺の絶叫なんて興味がないのか、変わらずズルズルと引き摺られる。
クソッ!!クソッ!!こんな事で俺の幸せが奪われるのかよ……!!
留め止めなく涙が溢れてくる。失いたくない。もう、無くしたくない。
あの人は、呼んだらまた助けに来てくれるのだろうか……あの時みたいに……助けに来てくれるのだろうか……
「たす……助け……て……レミリア……様……」
その時、ピタッと女が引き摺るのを止めた。
右足を握っている手から力が抜け、足が自由になった。
気づいたら、十六夜さんが俺の指に包帯を巻いていた。
そして、目の前にはレミリア様があの女の手首を握っている。
二人の会話が俺の耳にも入ってきた。
「博麗霊夢……なにをしているのか、用件を聞こうじゃないか」
「……私のアイスル旦那を引き取りに来ただけよ」
「ハッ!寝言は寝て言いなさい。彼は私達の家族。それに、こんなに怖がっているのに愛する旦那?笑わせるわね」
家族……その言葉が不思議と俺を落ち着かせてくれた。
それに便乗するように十六夜さんが口を開く。
「大丈夫ですよ。軽くんは私達が絶対に守りますから。そうですよね?レミリアお嬢様?」
「良く分かってるじゃない咲夜。そう言うワケだからさっさと帰ることをお勧めするわよ。それがいやなら……殺し合いでもしましょうか」
殺し合い……俺の為にそんな事までしなくていいと思い、同時に、俺のことをこんなにも大事にしてくれているんだとも思った。
女は苦い顔をしてレミリア様の手を振り払った。
そして、俺を見てこう言い放つ。
「貴方はダマサているだけ。スグに助けテあげルカら……」
十六夜さんが俺を守るように間に入った。
『マっテてネェ』
そう言い残し女はその場からいなくなっていた。
緊張が途切れ体から力が抜ける。
そんな俺を、レミリア様と十六夜さんは優しく抱きしめてくれた。
その温もりに、俺は大声をあげて泣いた。
・
彼は知らない
何も知らない
それでも、時間は動き続ける
運命に従い
動き続ける
御読みいただき有難うございます!!
霊夢は弾幕ごっこに関しては最強クラスですが、殺し合い、本気の戦闘だとさすがに大妖怪には勝てません(中級の上の方までは余裕)。
仮に勝てたとしても五体満足ではないでしょう。だから、レミリア様と咲夜さんの二人を相手には勝てないと踏んだんでしょうね。
誤字脱字報告、感想、アドバイスがあれば、よろしくお願いします。
これからも
『東方 崩廻録』 と 『あの日から俺の人生は狂ってしまった。』
を、よろしくお願いします。
そっと肩に手を置かれました。
では、また次回~