あの日から俺の人生は狂ってしまった。 (完結) 作:ちゃるもん
では、どうぞ!!
少女は彼の後姿が見えなくなったのを確認して、蝙蝠の姿から元に戻り正面を向いた。
「なんのつもりかしら……」
「ねえ、私さ、よく友達をいっぱい作れるといいねって、言われてたよね?」
正面には、四人の姿。皆私の大切な家族で……
たった今、私から異変解決者のような力を持った者でも、妖怪でもない……
力のない人間なのに、私を怖がらないでくれた………
力のない人間なのに、私を甘やかしてくれた………
力のない人間なのに、不思議で普通な人間だった………
私の……私のごくごく普通な友達………私の、普通が故に………とっても、大切な友達………
「……だった……のに……!!」
本当は声を掛けたかった!!
本当は抱きしめたかった!!
本当は―――
「一緒にいたかった!!でも、お前らが奪った!!私の大切な友達を!!」
でも、だから……
「私は守るよ……たとえお兄さんが一生私を信頼してくれなくても、私を友達と思っていなくても……私はお兄さんの……逃特軽の友達だから!!」
咲夜が時計に触れようとした瞬間、咲夜の腕を黄金の鎖が襲う。
咲夜は間一髪で直撃を避けることに成功し鎖はかする程度となった。そして、この瞬間私と戦わないで軽を追える者はいなくなった。
咲夜に触れた鎖がリング状になり咲夜の手首に巻きつく。
咲夜は違和感に気づいたのか苦い顔をした。
「……私の能力を封じましたか。妹様」
それを聞いたお姉様が小さく舌打を鳴らす。
「フォーオブアカインド」
「……どうして、邪魔をするのかしらフラン?」
「聞いてなかったの?」
「お姉様達が私の友達を奪ったから」
「お姉様が私の友達を悲しませたから」
「これ以上の理由が必要?」
「私はフランの友達を奪ってないし、悲しませてもないわ。軽は恥ずかしがってるだけよ。安心しなさいスグに帰ってくるわ」
本当にそんなことを信じているのだろうか?
「………なら、なんで追いかけようとしているの?スグに帰ってくるんでしょ?」
「私が、私達が軽と一秒でも長く一緒にいたいからよ」
その、のうのうとした顔を見ているとイライラが募っていく。
……だったら、だったら……!
「なんで軽は泣いてたのよッ!!」
「なんで軽はあんな辛そうな顔をしてたのッ!!」
「答えてよ!!」
「私の友達を……」
『『『『返してよ!!』』』』
紅魔館の最大戦力達と友達を守るために立ち上がった一人の少女が激突した。
・
はぁはぁはぁ!!
玄関を押し開き外に出る。月は雲に隠れあたり一面を暗闇が包んでいた。
玄関から門までは一直線上にある。
俺は門に向かって走り出した。
……門に近づくに連れて淡い光がハッキリしてくる。
炎のように揺らめく虹色の美しい光……
そんな美しい色も、今の俺にとっては絶望そのものだった。
だが、すんなりと門の外に出ることが出来た。
『お嬢様にも困ったものですね……』
そんな声が聞こえた瞬間……
俺の体は宙を舞っていた。
御読みいただき有難うございます!!
良心はいた!!でも、軽くんは知らない……
そして、紅魔館のラスボス登場!!まさかの美鈴(三面ボス)です!!
ちなみに本作での美鈴は超強いです。近接限定で鬼の四天王に匹敵します。
誤字脱字報告、感想、アドバスがあれば、よろしくお願いします。
これからも
『東方 崩廻録』 と 『あの日から俺の人生は狂ってしまった。』
を、よろしくお願いします。
大丈夫だってなにも怖くないから。な?
では、また次回~