あの日から俺の人生は狂ってしまった。 (完結) 作:ちゃるもん
関係ないですが自転車の籠が壊れました……
では、どうぞ!!
何度も地面をバウンドしやっと勢いが止まった。
右の手首がおかしな方向に曲がり、左手の指の爪が数枚剝がれている。
右足は動かず、頭からは血が垂れ流れ視界を邪魔している。
体のいたるところに激痛が走り逆に意識がハッキリとした。
左手で右腕の袖を千切り口に咥える。
いままで我慢していた痛みを一気に吐き出す。
「――――――――――ッ!!!!」
何も見えなかったが大方紅さんの拳か蹴りだろう。
だが、幸運なことに相当吹き飛ばされたようで紅魔館が小さく見える。
口に布を噛み締め左足を引き摺りながらその場から逃げよう―――
『やっと気づきましたか。待ちくたびれましたよ』
俺の真正面、雲の隙間から漏れた月明かりに照らされその姿が明らかとなる。
なんで気づかなかったのか……もっと周りの事を確認しとくべきだったと後悔するが、もう遅い。
一歩、また一歩と紅さんが近づいてくる。
後ずさり、反対側へ逃げようとすると、そこには紅さんがいた。
『私としてはあまり手荒なことはしたくないんですが……まあ、息さえしていれば大丈夫と言っていましたし……しょうがないですかね。とは言ってもさっきのやつでボロボロですね……まあ大丈夫でしょう』
回し蹴り!!
いきなり飛んできた回し蹴りを右腕で受け止める。
ボキャ
とても、人間の体からでる音とは思えない音が右腕から聞こえた。
右腕を確認するとブラーンと力なくぶら下がっている。折れた。そう理解した瞬間激痛が右腕を襲う。
目の前がチカチカし頭がフラフラする。
腕を押さえるため下を向いた瞬間―――
―――目が合った。
鳩尾の部分を鈍い痛みが襲う。
さっきと同じように数キロ先まで吹き飛ばされた。
血と一緒に色んな物を吐き戻してしまう。
まだ動く部分を捩じらせなんとか逃げようと試みる。
『まだ逃げるつもりですか…………にしても、やりすぎてしまいましたかね……それに、ここで騒ぎを起こしても面倒になりそうですし、一回戻るしかなさそうですね……』
紅さんが遠くなっていく……なんだか知らないが助かったようだ……
それから、数分の時間をかけて一つの家へと着いた。
唯一少しだけ動く左足と壁を使ってなんとか立ち上がり、窓から家の中に入る。
入った瞬間体勢を崩してしまい転んでしまう。
痛みが一斉に襲ってきて声にすらならない絶叫が静かに響く。
そこには、血の海の真ん中で微かに息をする一人の男の姿しかなかった。
・
紅美鈴は優しく微笑んでいた。
「あそこなら――――――から近いですし、回復が早くなるようにもしておきましたから大丈夫ですよね」
「ただ、まあ……それでもやり過ぎてしまいましたが……」
・
「はぁはぁ……まったく……手こずらせないで頂戴。フラン」
レミリアの視線の先には廊下を仁王立ちで塞ぐ一人の少女の姿があった。
レミリアとその少女からは血が流れ、地面には血溜まりが出来ている。
レミリアの後方には、三人倒れているが血は流れていないことから気絶しているだけなのが伺える。
その光景は少女の本来の強さを知っている者なら、どれほど少女が手加減をしていたのが良く分かるだろう。
レミリアは手刀の形にした手を少女に向ける。が、少女は動くことはなく項垂れたままだ。
「………フラン?」
声を掛ける。だが、少女は動かない。
不信に思ったレミリアが近づき確認する。
「立ったまま気絶してる……」
そして緊張が途切れたのかレミリアが血溜まりの中に倒れてしまった。
逃特軽を逃がすこと、家族を殺さない事の出来たフランドール・スカーレットの勝利で決着がついた。
御読みいただき有難うございます!!
やり過ぎだけど実は優しかった美鈴。やり過ぎだけど……
紅魔館の中でも相当な実力者のフランでも、相手を殺さず全員を相手するのは無理だったようです……でも目的は達成したのでフランの勝利です!!
そして、軽くんの逃げついた先とは!!?
誤字脱字報告、感想、アドバイスがあれば、よろしくお願いします。
これからも
『東方 崩廻録』 と 『あの日から俺の人生は狂ってしまった。』
を、よろしくお願いします。
な? じゃねえよ!!ロリコンども!!
では、また次回~