あの日から俺の人生は狂ってしまった。 (完結) 作:ちゃるもん
ねえねえ後日談の続きかと思った?
残念。番外編だ。
※番外編『違う』の続編となっております。
では、どうぞ!!
フランドールにパーティーのマナーを教えてもらったのだが……
「要は、楽しめれば良いんだよ!!分かったお兄さん?」
「あ、うん……了解」
最初の方は身だしなみがどうとか、歩き方はどうとか言っていたのだ。
しかし、途中でめんどくさくなったのだろう結果がさっきの台詞である。
まあ、小難しいマナーや話よりも分かりやすくて助かるのだが。
・
レミリア様や紅さん、パチュリーさんに小悪魔さん。
小悪魔さんとは色々あったが、考えを改めてくれたようだった。
ただ、だからと言って抱きつくのは勘弁願いたい。
皆と笑いあい、何時かのあの頃に戻れたようでとても楽しくて……嬉しかった。
俺が霊夢と付き合う事にした事を言うと、皆俺に詰めよって何かあれば呼んでくれと。俺の事を心配してくれた。
そして、同時に俺を祝福してくれた。
そんな幸せな時間が過ぎ去っていく。そして、パーティーが終わりを迎えても十六夜咲夜は姿を現さなかった。
・
夜、俺は紅魔館に泊まることとなった。
理由としては、外が既に暗いからである。予め霊夢には多分泊まる事になるとはいっているが…………明日は朝一で帰ることにしよう。
そうして眠ろうとベットに入ったとき コンッコンッ とノックの音が響く。
こんな夜中に誰だろうか?
そう思いドアを開く。
そして、息を呑む。
何故なら、そこにいたのは……
『お久しぶり……です……けいk、逃特様』
……十六夜咲夜だったから。
・
テーブルを挟み向かい合う。
一体彼女が何を話に来たのか……そして、もしかしたら……
そんな甘い考えが頭を過ったから。
「……申し訳ございませんでした」
十六夜さんが頭を下げ謝罪の言葉を述べる。
「私は奴隷でした。徹底的に暗殺術を教えられ時に性欲の捌け口、気に食わなければ理不尽な拷問にこの身を晒されてきました」
十六夜さんは頭を下げたまま語り始める。
「私は逃特様と似た痛みを知っていたのに……自分で自分を御する事も出来ずに貴方様を傷付けてしまいました。許してほしい等と烏滸がましい事は望みません。ただただ、申し訳ございませんでした」
俺は許そうと思った。
自分が甘い人間なのも理解しているし、十六夜さんと仲直り出来るのなら……と。
―――そんな事を抱いたからこそ。俺は許してしまった。
―――この先に待つ、地獄の門を開けてしまった事にも気付かずに……
「分かりました。俺は許します。だから何時ものように呼んでください十六夜さん」
「本当ですか!?ありがとうございます!!軽くん!!」
『ヤッぱり……私を受け入レてくれタンデすね』
気付けば俺は知らない部屋の中にいた。
まるで博物館の様なその場所。
ショーケースの中には色んな種類の武器。
壁には鎧なんかも飾られている。
一体ここは何処なのだろう?
さては、十六夜さんが俺を怖がらせる為に何かしたのかな?
なんて思いながら前へと進む。
目の前の現実から目を反らすように。
そして、一つの扉の前へと着いた。
他に扉も無かったから、ここが出口なのだろうか?
扉の取っ手に手をかけゆっくりと開く。
「あ、十六夜……さ、ん……」
扉の先には十六夜さんの姿があった。
『あの頃と同じ笑みを浮かべた十六夜咲夜の姿があった』
逃げる。何も考えず逃げる。
だが、出口なんてなく近くの剣を拾って応戦しようとするも、そもそも剣を持つことすら出来ない。
何処からか現れたナイフが俺の足へと突き刺さった。
「あがぁあああ!!」
『ふふ……ふふひフひヒヒフひ!!ここなラ誰にも邪魔さレナイ』
ニンマリと三日月のような不気味な笑顔を浮かべた十六夜咲夜が近付いてくる。
「イヤだ……イヤだ……イヤだ…………出して……出してくれ……イヤだぁああ!!」
足を何度も動かしても、ナイフを手で抜こうとしても……微動だにしない……
そして……
『行きマショう?軽クン』
俺は扉の奥へ引きずり込まれるのだった……
BAD END
邪魔されない世界で
END
お読みいただき有難うございます!!
軽くん……良い人生を(白目)
誤字脱字報告、感想、アドバイスがあれば、よろしくお願いします。
『崩廻録』と『弱いから』の最新話を投稿します。
よろしければそちらもどうぞ。
咲夜さんの世界は、自分も呑まれる可能性がある代わりに絶対的世界を作れる。
紫様の逆で、止まっているかいないか、どっちが優位で不不利なのか。白と黒しかない世界。
咲夜さんの能力の解釈の一つを使わせていただきました。
では、また次回~