あの日から俺の人生は狂ってしまった。 (完結) 作:ちゃるもん
では、どうぞ!!
……落ち着く……心の中がポカポカする……
……暗いのに……温かい……
……嫌だ……一人にしないで……
―――大丈夫だ……どこにも行かないから、もう、君を一人になんてしない―――
・
「……寝てしまったようだな」
私の腕の中には安心しきった顔で寝ている彼の姿があった。
「それで、一体なにがあったんだ」
「信じられないと思うけど……」
博麗霊夢、博麗の巫女が私情のためだけに夢想天生を使った……
「にわかには信じられないが……妹紅が言うのならそうなのだろう」
「簡単に信じるんだな」
「こんな所でいがみ合っても意味が無いからな」
私は彼の頭を撫で、こう言った。
「さあ、ご飯にしようか」
「気楽だな」
「まあ、いいんじゃないかしら?」
「腹が減ってはなんとやら、だぜ!」
私はもう一度、彼の頭を撫でた。
・
いやだ……くる……アイツが……
いやだ……くるな……くるな……
走る、走る、何も無い真っ暗な世界を
逃げる、逃げる、あの暗闇から
走る、走る、見えない光を探して
逃げる、逃げる、あの温かい光を探して
ただ、がむしゃらに
『……ニガサナイヨ?』
後ろから声がする。
いやだ、もう俺はあんなところには居たくない!!
そんな悲痛な叫びも……
『ツゥカマァエタァー』
意味を……成さなかった……
・
「大丈夫か!!君!!君!!」
私達が晩御飯の準備を終らせ部屋に戻ってくると、そこには顔を青くし布団の中で苦しそうに身を捩っている彼の姿があった。
彼の口から小さく声が漏れた。
「………クライ……イヤダ、ヒトリハイヤダ………」
「大丈夫だぞ!!私はここにいる!!」
彼の手を握り声を掛ける。
頼む……!!帰ってきてくれ……!!
だが、現実はそんなに甘い物ではなかった。
「お願いだ……戻ってきてくれ……」
・
あの暗い部屋で、ガチャリと音がした。
外に出る。そこは、暗い、暗い、闇の中。
闇の中を一人で歩く。
寒くて、冷たい。
心細くて、寂しい。
頼るものが無くて、
助けてくれる者が……
……居た。
見えないけど、分かる。
分からないけど、感じられる。
あの時に感じた、あの温もり……
手を伸ばす……手を伸ばす……手を伸ばす……
すがり付くように、手を伸ばす。
そこには――――――
・
俺の手を握り締め眠っている女性の姿。
その寝顔にそっと手を伸ばし、彼女の頬に触れる。
手に感じられるその温もりが、嬉しかった
手に感じられる自分の生が、嬉しかった
手に感じられる彼女の生が、嬉しかった
心臓の脈が速くなりバクバクと音を鳴らす。
だが、どこか心地の良い音。
そして、気付いた。
俺は、『恋』をしたのだと。
上白沢慧音に『恋』をしたのだと。
その日、俺は―――
―――人生で最初の恋、『初恋』をした―――
御読みいただき有難うございます!!
はい、というわけでけーね先生のポジションは軽の初恋の相手でした!!
誤字脱字報告、感想、アドバイスがあれば、よろしくお願いします。
これからも
『東方 崩廻録』 と 『あの日から俺の人生は狂ってしまった。』
を、よろしくお願いします。
お前らは、いい加減にしろ!!(ゲンコツ×3)
では、また次回~