あの日から俺の人生は狂ってしまった。 (完結) 作:ちゃるもん
時間軸は、軽くんが寺子屋から出て、廃墟で死ねずにその廃墟を出たところです。
では、どうぞ!!
死のうとした……だが、死ねなかった……死ぬのが怖い……
トボトボと歩を進める。
何処に向かっているのか……自分でもわからない。
ただ、あの場所から離れたい。その一心で歩き続けた。
もういっその事妖怪に食べられたほうが楽なのかもしれない。
気が付けば森の中を歩いていた。
一体人里からどのくらい離れているのだろうか……
もう、戻れない、戻るつもりもない場所に思いを馳せながら歩を進める。
歩を進めた先には、月明かりが降り注ぐ開けた場所があった。
そして、底の見ることが出来ない大きな穴があった。
死ぬには……ちょうどいいか……な……
足が震え、歩を進めるのを拒む。
あとは、足の力を抜けば死ねる……でも、その簡単な一工程が出来ずにいた。
その時、肩を掴まれ凄い力で後ろに引っ張られた。
咳き込む俺の前にいたのは一人の女性だった。
怪我でもしているのか、右腕全体を包帯で巻いている。
『何をしているのですか!!この先は人間が行って良いような場所ではありません!!今すぐ引き返しなさい!!』
「………帰る場所?……んなもんありゃとっくに帰ってるわ!!てめぇになにが分かる!!分かるはずがねえよなぁ!?あんたは善意で俺にそんなことを言ってるのかもしれないがな……それで追い詰められる奴が居るのも考えやがれ!!」
肩で息をしているのが分かる。
ああ、最低だな俺……全く関係もない人にキレるなんて……こんな奴嫌われて当然だ……
「……すまん……言い過ぎた……関係のないあんたに言っても……意味……ないよな……」
『い、いえ。私も考えなしに発言してしまいましたね。すいませんでした』
だが、おかげで考えがまとまった。いや、諦めた。のほうが正しいか。
俺は立ち上がり大きな穴の縁にへと立った。
「お姉さん……見ず知らずの俺の願いを一つだけ聞いてくれないか?」
『突き落とせ。意外なら常識の範囲で聞いてあげますよ。だから、そこから離れなさい』
「ありがとう。だったら、俺を応援、してくれないか?」
『応援?えっと、頑張ってくださ、い?』
お姉さんはぎこちなく首を傾げながらも俺を応援してくれた。
それは、心もなにも篭っていない、ただ言っただけの言葉。
だが、俺にはそれで十ニ分すぎた。
「ありがとうお姉さん」
不思議と震えは止まっていた。
だが、この恐怖心が無くなった訳ではない。
両手を伸ばす。
「ごめんなさい」
足から力を抜き、穴へと落下していく。
どうか……せめて痛みが無いまま死にたいものだ……
・
『ごめんなさい』
その言葉と共に男は穴へと身を投げた。
手を伸ばすも彼の足を掴む事も叶わなかった。
その代わり私の手に握られていた物。
「……謝る位なら、泣かないで欲しいものです……」
私は、手に残る湿った物を握り締め、その場を去った。
・
逃特軽が身を投げた先。
そこは、忌み嫌われた者たちが集う場所。
『地底』
逃特軽は深い深い穴の中を落ちていく―――
―――狂い、狂わせるために堕ちていく―――
―――彼が願わずとも、彼と周りは堕ちていく―――
御読みいただき有難うございます!!
出てきたのはあの人です。今後出るかどうかは分かりません。
そして、ついに地底へと突入です!!
軽くんは生きていられるのか!?
活動報告にてEND1の後日談についてのアンケートを取っています。よろしければコメントお願いします。
誤字脱字報告、感想、アドバイスがあれば、よろしくお願いします。
これからも
『東方 崩廻録』 と 『あの日から俺の人生は狂ってしまった。』
を、よろしくお願いします。
そして、先輩にゲンコツを貰いちゃるもんの日常1は終わりを迎えたのだった(リアルであるから困る)
では、また次回~