あの日から俺の人生は狂ってしまった。 (完結) 作:ちゃるもん
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では、どうぞ!!
小さな光がその瞳に宿った。
ほんの僅かな変化。
親しい人でも分かるか分からないほどの小さな変化。
彼は、考え始める。
・
何時ものように、彼にご飯を食べさせている時だった。
彼の口が僅かに、ほんの僅かに動いたのだ。
ここまで来るのに一ヶ月と八日。
とても嬉しかった……なんと表現すればいいか分からないが、ただ、ただ嬉しかった。
・
しんだ……ちがう……いきてる……
どうして?
たすけられた?だれに?
ご……はん……?
おなか……すいた?
たべる……
・
パルスィから話を聞いた私は驚きを隠せないでいた。
一ヶ月とちょっとで直り始めるとは思っていなかった……
あの古明地こいしですらも、下手したら一年以上そのままかもしれないと言っていたにも関わらず、だ。
ありえない。どれだけ精神が強ければそんな芸当が出来ると言うのか……
「パルスィには悪いけど……少し興味が出てきたねぇ……」
・
そうだ……おれは……きらわれていたんだ……くるわせたんだ……
そして死のうとした……でも死ねなかった……
どうすればいい?
そうだ、逃げればいいんだ……あの記憶から……
そうすれば……もう……
……苦しまなくても……良いんだよね……?
・
お兄さんが光を取り戻し始めたらしい。
どんな心を持っていればこんなに早く回復するかが分からない。
「まあ、回復したんだから良いことだよね♪今度ペット達も連れていってあげようかな」
私が独りぼっちの頃から一緒にいてくれた……大切な、大切なペット達。
彼女達なら、お兄さんの力になってくれるはずだ。
・
あの人間が正気を取り戻し始めた。
やっと、あの人から色々話を聞ける。
いっそのことあの人を奪ってしまおうか……
「フフ……フフフフ……」
・
逃げる……あの残酷な記憶から……
逃げる……あの残酷な感情から……
逃げる……あの残酷な思いから……
逃げる……あの残酷な世界から……
逃げる……逃げる……逃げる……
後に残るのは、この世界に来る前の美しい記憶。
後に残るのは、狂ってしまう前の美しい記憶。
―――彼は逃げる―――
―――傷付いた心を守るために―――
―――彼は逃げる―――
―――自分が狂わせてしまった償いに―――
―――彼は逃げる―――
―――もう、戻るまいと―――
・
逃特軽が正気に戻ったのは、それから更に一ヶ月後の事だった。
彼は、泣きじゃくり自分を抱き締める女性に戸惑った。
額に一本の角が生えた女性に戸惑った。
三つ目の眼を持つ少女に戸惑った。
それは、今までの彼が歩んできた
なぜなら彼は―――――
―――――優しい笑みを浮かべ、抱きついている女性の頭を撫でていたのだから―――――
お読みいただき有難うございます!!
ハッピーエンドだと思った!?残念続くんだよ!!
いや、もう、話を繋げてハッピーエンドに出来ますねこの話……
誤字脱字報告、感想、アドバイスがあれば、よろしくお願いします。
これからも
『東方 崩廻録』 と 『あの日から俺の人生は狂ってしまった。』
を、よろしくお願いします。
リアルで かっこ開き 棒 かっこ閉じ 言うやつは初めてやわ!!
では、また次回~