あの日から俺の人生は狂ってしまった。 (完結)   作:ちゃるもん

67 / 124
投稿です!!

では、どうぞ!!


準備された狼煙

ここの所何かの夢を見る。

 

何か。という時点で分かる全く覚えていないのだ。多分悪夢の類いなのだろうが憶測止まりだ。

 

別に夢を覚えていないのは普通と思っていたのだが、それが何度も何度も続けば違和感ぐらいには気が付くものだ。

 

朝起きたら、多かれ少なかれ嫌な汗をかき胸の中をモヤモヤとしたものが覆い尽くす。

 

その事自体は別に構わない。ただ、とてつもなく嫌な予感がするのだ。

 

それが何故なのか……俺には分からない。ただ、これが杞憂であってほしいと願うのみだ……

 

 

・

 

 

「「おにーさーん!!」」

 

外を出歩いていると最近では聞きなれた声が二つ聞こえる。

 

「こんにちは。こいしちゃんにお空ちゃん。と、最後のは……」

「あたいは火焔描燐だよ。お燐って呼んでね。ふぅんーあんたが……ねぇ……一体どんな魔法を使ったんだろうねぇ」

「何の話だ?」

「気にしないでおくれよ。ところで名前を聞いてもいいかい?」

 

何だろう……この猫は苦手だ……

 

「……逃特軽だ」

「へぇーいい名前だねぇ」

 

燐が俺の横を通りすぎる。その時

 

『警戒してるのが丸分かりだよ』

 

「こいし様ー甘味屋行きましょう甘味屋!!お兄さんも一緒に、ね?」

 

その笑顔はとても可愛らしいものだったが、俺にはとても不気味な……死神のように見えた。

 

 

・

 

 

「さとり様ー行ってきましたよー」

「ご苦労様お燐。そう……楽しかったのね。貴女には悪いけどこれからもよろしくね」

「さとり様の為なら全然へちゃらですよー」

 

彼女に頼んだ事は、彼の敵になってもらうこと。

 

これでどっちに転んでも彼は私の手に……

 

 

―――これで確定……かな―――

 

 

・

 

 

「はぁ……なんかいつも以上に疲れた……」

「軽?そんな深く溜め息なんて……私で良ければ相談に乗るけど?」

「あーうん……なら少しだけ」

 

パルスィさんに今日の事を話した。

 

「ふーん。そんな事があったのね」

「あの……なんで爪噛んでるの?」

「妬ましいからよ。誰しも大切な人に別の女が近づいたら嫉妬するもんでしょ?」

「……あ、う。も、もう少し考えて発言したひょうがいいきゃひょ」

「照れちゃって……可愛いわね」

 

クスクスと笑われる。

 

くそッ顔が熱い!!

 

「まあ、これからもそんな事があったら遠慮なく頼りなさい」

「……ありがとう」

「よろしい。じゃあ私は晩御飯の準備をしてくるわね」

 

そう言ってパルスィさんは部屋から出ていった。

 

 

・

 

 

「聞いてたでしょ勇儀」

「ああ。とうとう本格的に動き始めたか」

「みたいね」

「普通に考えれば戦力も此方が上。だが戦場では何が起こるか分からない。気をつけろよ」

「分かった」

 

 

 

 

―――始まりの狼煙が準備された―――

 

―――後は開幕を待つばかり―――

 

―――それぞれの選択―――

 

 

―――それが、全て行く末を決める事となる―――

 

 

 




お読みいただき有難うございます!!

時間は残り少ない。
この先どうなるか、彼は何を望むのか。
それが、全ての結末へと導くだろう。

誤字脱字報告、感想、アドバイスがあれば、よろしくお願いします。

これからも

『東方 崩廻録』 と 『あの日から俺の人生は狂ってしまった。』

を、よろしくお願いします。
そうですよねー。あと、そろそろ時間じゃないですか?

では、また次回~
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。