あの日から俺の人生は狂ってしまった。 (完結)   作:ちゃるもん

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投稿です!!

では、どうぞ!!


暗殺者

「ほら、咲夜さんどこからでも掛かって来てください」

 

美鈴が挑発してくるが私は動く事が出来なかった。

 

一見すれば、挑発に乗らず冷静に対象しているのだろうが、それは違う。

 

 

よりにもよって相手が美鈴?ふざけてるの!!?勝てるはずがないじゃない!

私は『一度』も美鈴に勝てたことがないのよ!?

 

 

純粋な戦いに置いて紅魔館最強。お嬢様と妹様を手玉に取るほどの実力者。

 

無意識に愛用の銀の時計に触れる。

 

「はぁ……来ないなら此方から行きますよ」

「―――ッ!!」

 

目の前に美鈴が迫っていた。

 

あと少しでも時を止めるのが遅かったら、私に触れている十の指が私にめり込み内蔵を喰らっていただろう。

 

私を殺さんとするその開かれた両手は毒蛇を連想させた。

 

安全な場所なのに、私の中を支配したのは恐怖だった。

 

私は美鈴から距離を取り物陰に隠れ能力を解除させた。

 

「ありゃ?逃げられましたか。今の一撃で終わらせるつもりだったのですが……」

 

遠くから美鈴の声が聞こえる。

 

ふぅ、と小さくため息をついた。

 

長期戦にしたら私が圧倒的に不利……一撃に全てを掛ける。

 

美鈴がいる方を覗く。だが、そこに美鈴の姿はなかった。

 

 

どこに……―――ッ!?

 

 

咄嗟に物陰から飛び出し バアァァァアアンッ!!! 後ろを振り返る。

 

ソコには腕を振り降ろした美鈴の姿があった。

 

「隠れたからと言って油断するのは感心しませんよ?」

 

ナイフを構え迎撃体制を取る。

 

 

思い出せ、あの頃の自分を

思い出せ、無慈悲な自分を

思い出せ、這いずり回ったあの頃を

 

 

今の自分では勝てない……思い出すんだ……!!

 

美鈴の姿がブレる。相変わらず目で追うことすら出来ない。

 

私は一歩右に動いた。そして、間髪入れず滑らかにナイフを振る。

 

ナイフには赤い液体が付着していた。

 

                  カチッ

 

「結構容赦ないですね咲夜さん」

「貴女がそれを言うかしら?美鈴。ねぇいい加減にそこを退いてくれないかしら?私は軽くんに会わないと行けないの。貴女も分かっているわよね?」

「そうですねぇ……咲夜さん、どうして軽君に会わないと行けないのですか?」

「愛し合うためよ」

「一方的な愛で軽君が喜ぶとでも?私には到底そうは見えませんが?」

「他人に分かるものではないわ。私たちは相思相愛。それを邪魔してる美鈴達の方が不粋じゃないかしら?だから退きなさい。これは一人の友人としての『お願い』よ」

「お断りします」

「そう……」

 

私は、いつも通りの笑みを浮かべ美鈴へと近づく。

 

そう、いつも通りに、優しい笑みを浮かべ美鈴を包み込む。

 

 

 

ここは、私の世界だ。

 

 

私の本来の職業……『暗殺者』の領域だ。

 

 

 

美鈴に抱きついた私は、手に持ったナイフを美鈴の首に当て優しく引いた。

 

美鈴の首から綺麗な血が吹き出し、私の腹には鈍い痛みが襲った。

 

「かはッ!?」

「まったく……最後の最後まで油断をするなと言っているでしょうに……」

 

からだ、が……うごか、ない……!?

 

「せめて、首くらいは撥ね飛ばさないと」

 

その言葉はまるで本当にやられた事があるかのような、そんな口調だった。

 

「『気』を乱したので暫くは動けませんよ。では、暫くは寝ていてください」

 

もう一度腹部に衝撃が走り、私は意識を失った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『帰ったら、説教ですかね?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

十六夜 咲夜 敗北

 

紅 美鈴   勝利

 

 




お読みいただき有難うございます!!

美鈴が異常に強いのは突っ込んだらいけない。ちゃるもんとのお約束だぞ!
咲夜さんはバンパイアハンター?え?暗殺者でしょ?(無表情)

誤字脱字報告、感想、アドバイスがあれば、よろしくお願いします。

これからも

『東方 崩廻録』 と 『あの日から俺の人生は狂ってしまった。』

を、よろしくお願いします。
ハルバード……こんなに強かったんだ……

では、また次回~
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