あの日から俺の人生は狂ってしまった。 (完結) 作:ちゃるもん
タイトルの意味が分からない?
一応本編で分かるようには書いたつもりです。
では、どうぞ!!
私は一匹の黒猫だった。
私は一羽の地獄烏だった。
その姿故に、何者にも受け入れられず、何度も死にかけた。
その中でも私は異常な程に力を持ち、仲間はずれにされていた。
私は、自身の知恵を振り絞り、何時しか一匹の妖怪となっていた。
私は、その力故に周りから使われ、そして捨てられた。
妖怪になった私は、それでも尚弱者であった。
独りになった私はその力故に強者であった。
そして、私は一人の恩人と出会った。
独りになった私の前に、恩人の姿が現れた。
そして、弱者の私に桃色の髪の彼女はこう言った。
そして、独りの私に緑色の髪の少女はこう言った。
『私の
それは、今考えると、とてもふざけていて……とても、暖かくて……
可笑しくて、馬鹿らしくて……とても、眩しくて……
『気が付けば、頷き、涙を流していた』
だから、私は誓う。
だから、私は約束した。
『貴女を
・
私の周りを黒い影が飛び回る。
目で追える。気配も感じられる。
その先を予想し、制御棒を横に振る。
だが、代わりに届くのは私への鋭い痛みだった。
「どうしたんだいお空。ほら、当ててごらんよ!!」
一撃でも当てれば私が勝てるだろう。
でも、それは当たればの話だ。
戦闘が始まる前、お燐はこう私に言った。
『潜ってきた修羅場の数が違うんだ。強い力を初めから持っている甘ちゃんには負けないよ』
最初はただの挑発だと思っていた。いや、事実そうだったのだろう。
少しでも私の攻撃を単調にし、避けやすくするために。
それに、能力を使おうにも溜めている間に攻撃され、妖力弾一つ射つことさえ出来ない。
このままではジリ貧で負けるのは目に見えている……
その時だった。
足から力が抜け、私は崩れ落ちた。
足の健が切られた。それを理解するのにそう時間は掛からなかった。
目の前に、細長い足が見える。お燐のものだ。
「ゴメンね。それで……降参してくれると嬉しいんだけど?」
私はお燐を睨み付けた。
お燐が足を振り上げる。私は咄嗟に両手で顔を覆い、歯を噛み締めた。
……?いつまでたっても衝撃が来ない。恐る恐る両手を退かし―――!!?
「まったく……大人しく降参したらいいのに……」
襲ってきたのは、顔面への蹴り。その衝撃で私は数十メートルと吹き飛ばされた。
鼻が折れたのか、鼻で酸素を取り込めず、右目が見えない。歯も何本か折れたようだ。
そして、無用心にお燐が近付いてくる。
「どう?降参する気になった?」
私は、小さく頷いた……
「そう……それは良かっ―――た!?」
そして、全力で制御棒で殴ってやった。
だが、大して力が入っていなかったのだろう……制御棒はお燐に受け止められていた。
お燐は、血を吐き出しながら、私を睨み付ける。
「ああ……本当に諦めが悪いねぇ……おやすみ、お空」
ああ、負けちゃった……ごめんなさい……こいし……ごめんなさい……みんな……
次の瞬間、私の体は宙を舞っていた。
・
「よっと」
落ちてきたお空を抱き止める。
内臓がそれだけで悲鳴をあげているが、そんなの大切な家族のためだ。気にしてなどいられない。
「まったく……なんでこんなに頑固なのかねぇ……一体誰に似たのやら」
おやすみ、お空。次に眼を覚ました時は―――
『―――全部終わって、何時もの笑顔溢れる日常があるから』
・
火焔猫 燐 勝利
霊烏路 空 敗北
お読みいただき有難うございます。
お燐、お空……本来なら戦わなくていいのに……それでも、自身の家族(友人)との誓い(約束)の為に戦う……書いてて胸が痛くなりました……
ある意味では、一番の被害者かもしれませんね……
誤字脱字報告、感想、アドバイスがあれば、よろしくお願いします。
これからも
『東方 崩廻録』 と 『あの日から俺の人生は狂ってしまった。』
を、よろしくお願いします。
次回は、パチュリー&小悪魔 vs 勇儀&椛 です。
では、また次回~