あの日から俺の人生は狂ってしまった。 (完結) 作:ちゃるもん
今回は閑話となります。
以前要望にありました、椛と軽が一緒に暮らしていた頃のお話です。
時間軸は別れ話をする3、4日前ぐらいです。
※番外編は、別ルート
閑話は、飛ばされた日常など ← 今回はこれ
後日談は、霊夢と付き合い始めた後の話
では、どうぞ!!
写真
「椛、どうしたんだそのカメラ?」
両手で大事そうにカメラを抱えている、いかにも、私ご機嫌です!!状態の椛に声を掛ける。
「これですか?えへへ~にとりに作ってもらったんですよ」
「へえ~にとりってこんなのも作れるんだな。そとのデジカメにそっくりだ」
「以前にも文様のカメラも作っていましたから。今回もこコロよク作ってれましタよ」
「ふーん。今度俺も何か頼んでみようk「ダメです」
椛に凄い形相で睨まれた。
まあ、友達を利用されるって言われて機嫌が悪くなるのもしょうがないよな。
俺は無理矢理それで納得した。
・
今日は椛に連れられ色んな所を歩き回っている。
なんでも写真が撮りたいそうだ。
とは言っても、行くのは美しい景色の所ばかり。てっきり山の上に建っている神社に行くと思っていたのだが……なんとなく写真は建物や友人と一緒なのを撮るイメージがある。
まあ、楽しそうだしいいか。
・
滝の写真を撮っているとにとりが魚を捕まえていた。
「よ、にとり」
「ん?ああ、軽か。どうしたんだい?」
俺は椛がにとりに作って貰ったカメラで写真を撮りに来ている事を説明した。
「ああ……あのカメラか……」
「カメラがどうかしたのか?」
「いや、随分と必死に言い寄られたからさ」
うん?椛は快く作ってくれたと言っていたのだが……まあ、多少の食い違いはあるか。
「軽?一体ナニをしてイるのですか?」
一瞬だけ、その声に固まってしまった。
背中を嫌な汗が流れる。
後ろを振り向くと、そこには何時もと変わらぬ優しい笑みを浮かべる椛がいた。
「椛……か。写真は撮り終わったのか?」
「ハい!!早く次に行きマしょう!!」
「あ、ああ。そうだな」
何故かは分からない……ただ、逆らってはいけない。そう思った。
・
こんな夜まで外に出ていたのは初めてかもしれない。
冷たい風が頬を撫でる。
空には中途半端に欠けた月と、小さいながらも自身の輝きを強く主張する星々。
木々の合間からではあるが、その美しさは目を疑うものだった。
「なあ、椛……この辺に開けた場所ってないのか?」
「在ることにはありますが……休憩を挟んでいたとはいえ軽の足が……」
多少ヒリヒリするものの痛くはない。
足を回しながらそう答える。
「ダメです」
何度か弁明を試みるも駄目の一点張り。
俺はまた機会が来る。と、諦める事となった。
・
よくよく考えれば、ここもそこそこ開けた場所だったな……
家へと帰ってきて思ったことがそれだった。
俺がこの家で目を覚ました時部屋の窓から大きなお月様が見えたのも今更思い出した。
そして、風呂にも入り、飯も食い終わった俺は縁側に出て満天の星空を眺めながらお茶を啜っていた。
お酒ではない。
「あ、あの~……軽、お願いが……」
突然後ろから声が掛かる。
湯飲みを置き後ろを振り返ると、カメラで口元を隠した椛の姿が。
「どうした?」
「一緒に写真を撮ってくれませんか?」
椛がお願いがあるとか言うからどんなお願いが来るのかと身構えていたが……まあその程度お安いご用だ。
「そのくらい全然いいぞ」
「ほ、本当ですか!?」
むしろ断られるのかと思っていたのか……俺の人物像が気になるところだ。
「え、えっと……それじゃあ」
夜空をバックにパシャリと音がする。
これで、二人の写真がデータとして残っているはずだ。
「あ、ありがとうございました!!では、私はやる事が出来たので!!」
そう言って椛はドタバタと家の奥へと消えていった。
……まあ、椛が喜んでいたので良しとしよう。
俺はお茶を一口啜った。
・
ハァハァ……ンッ
軽……大好きぃ……ンッ……
クチュリクチュリと何かを弄る音が響く。
部屋の中は暗く、壁には一人の男の写真がビッシリと張り付いていた。
だが、女はそんなのどうでもいい、それが当然なのだ。と言うように手を休めることはない。
早く……私をはらま…………せて、ハァハァ……けいぃ……
女の股の下。
そこには、満天の星空のした。
笑顔で映る男と女の姿があった。
そして、男の顔の上に一筋の透明な粘液が
ポチョリ
と滴り落ちた。
お読みいただき有難うございます!!
もうお前ら結婚しろよ……ハッ!!つい本音が……
てか、軽くんと椛のあの頃の口調ってこんな感じだったけ?思い出せん……(-_-;)
誤字脱字報告、感想、アドバイスがあれば、よろしくお願いします。
次回は番外編の紅魔館のパーティー回を書こうかなって考えています。
新作『弱いから誰かを守ってはいけないんですか?』
を、連載中です。よろしければそちらも。
では、また次回~