あの日から俺の人生は狂ってしまった。 (完結)   作:ちゃるもん

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投稿です!!

では、どうぞ!!


その感情は……

逃特軽が目を覚ましたのはあれから二日経った夜の事でした。

 

夜、私はお手洗いに向かっていた時、目の前の襖が開き逃特軽が出てきました。

 

逃特軽には私が見えなかったのか、私の前を通りすぎ靴も履かず庭へと出ていきました。

 

私は気になって後を追いかけました。

 

私は、その時の光景を生涯忘れることはないでしょう……なぜなら―――

 

 

―――幽霊達が逃特軽を取り囲むように集まってきたのですから……

 

 

幽霊達は彼を哀れみ、励ますかのように彼の近くに寄り添う……それは一本の桜のようでした。

 

 

 

―――そして、私は後悔する事となる……ここで彼を―――

 

 

 

 

「ふあぁ~……寝不足ですね……」

 

昨日の事で頭が一杯になり、あのあと寝ることが出来なかった。

 

「兎に角、幽々子様の朝食を作らなければ」

 

幽々子様は人一倍ご飯をお食べになる。

 

 

朝は五人前と食後のデザート。

 

昼は十人前と食後のデザート。

 

夜は七人前と食後のデザート。

 

 

それに加え自分と、新しく住人となった逃特軽の分も用意しなければならない。

 

自身の稽古に時間を使いたい所だが……幽々子様の笑顔を見るのが好きなのもあり、何だかんだ楽しんでいる私もいるのだ。

 

そう言えばだが……逃特軽は居間の場所を知っているのだろうか?

 

しょうがない……作り終えた後に向かえに行こう。

 

 

朝食の準備も終わり、後は運ぶだけ。

 

幽々子様も、もうそろそろ起きてくる頃だ。

 

男手と言うことで逃特軽を起こしに行くとしよう。

 

 

「幽々子様?一体何をなされているのですか?」

「んー?居間の場所が分からないだろうと思ってね~向かえに来たのよー」

「いえ、私が聞きたいのはそう言う事ではなく……」

 

私の視線の先には、二人の組まれた腕に注がれていた。

 

「ああ~これ?嫌がらないからつい、ね?」

「嫌がらないからって何でもして良いわけでは……」

 

私は、逃特軽の顔を見た。

 

確かに嫌がっていない。かといって嬉しがっている様子でもなく……

……興味がない。この表現が一番しっくり来る。

 

その瞳には、光が宿っておらずここではない何処かを見つめているようにも見えた。

 

 

―――そして、そんな二人を見ていると……もやもやとしたものが私の胸を侵食していった―――

 

 

「それより妖夢?今日の朝ごはんなにー?」

「え?あ、はい。今日は―――」

 

 

居間で食事をしている時、幽々子様は逃特軽にひっきりなしに話し掛けていた。

 

それは、たわいもない話で、何が好きか、何が嫌いか。とかの、簡単なもの。

 

その質問に逃特軽は短く答えていた。

 

他にも、幽々子様は楽しんでいいるのか、逃特軽に食べさせていたりした。

 

 

 

そんな二人を見ていると、さっきと同じ感情が噴水のように沸き上がってくる。

 

その感情は誰しも一度は抱くものである感情……

 

そう、この感情は――――――だ。私は彼に――――――を抱いているのか。

 

 

 

 

 

 

―――そして彼女は後悔する―――

 

―――あそこで彼を―――

 

―――殺していれば……と―――

 

 

 




お読みいただき有難うございます!!

さて、みょん(俺の嫁)に黒い影が見えてきましたね。
幽々子様のイメージは好奇心の塊。割と面倒見が良いイメージ。

誤字脱字報告、感想、アドバイスがあれば、よろしくお願いします。

これからも

『東方 崩廻録』 と 『あの日から俺の人生は狂ってしまった。』

を、よろしくお願いします。
ドーナツ食べたい今日この頃……エンゼルリングが好きです。

では、また次回~
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