あの日から俺の人生は狂ってしまった。 (完結) 作:ちゃるもん
ヤンデレ成分ないけど、結構なシリアス回になったと思う。
では、どうぞ!!
※ 次回作の『赤ずきん』への伏線が張ってあります。
苦手な方はご注意下さい。
違う
「そして赤ずきんは~」
俺は今紅魔館のフランドールの部屋にいる。
それは何故か。レミリア様の言っていたパーティーを開催するからだ。
とは言っても紅魔館の人達と俺だけの小さなパーティーなのだが。
では、何故フランの部屋にいるのか……まあ、パーティーは夜からなのを忘れて昼間に来た俺が悪い。
そこで図書館で暇を潰してたらフランドールが来て部屋に連行された。
で、今はフランに赤ずきんの絵本を読み聞かせしている。
「めでたしめでたし……どうだったフランドール」
「う~ん……違う」
「違う?」
違うとは一体何なんだろうか?外界の赤ずきんはこんなモノだったはず……
原作を読んだ事があって、それと話の内容が違う。そう言う意味だろうか?
「そうじゃなくて……何て言えばいいのか分からないけど……なんかモヤモヤして……」
どうやら違っていたらしい。
でも、そうなるとより一層分からなくなる。
赤ずきんは童話だから古い話で、フランドールも俺からしたら何百年も年上だろう。
だったら本人が実在してて、その本人に会った事がある。とかか?いや。ないだろうそれは。
コンコンッ
「失礼します」
「紅さん。準備は出来たんですか?」
「はい。ですので大広間まで案内いたしますね」
俺とフランドールは立ち上がり、部屋を後にする。
ふと、部屋を出るときに後ろを振り返ると、何時かのボロボロの人形が目に留まった。
あんな人形あったか?
ボロボロの人形の両隣。片方は真っ赤のローブを着た人形。もう片方は真っ白のローブを着た人形。
隣にいるフランドールに聞こうにも、未だに頭を抱えているため聞くことが出来なかった。
何でだろうか……無性に引っ掛かる。
俺は胸の中に疑問を残しながらも紅さんの後を足早に追うのだった。
・
お兄さんに絵本を読んでもらった。
タイトルは『赤ずきん』
そのタイトルに私は『懐かしさ』を覚えたが、それ以上にお兄さんが私のために絵本を読んでくれる。それが無性に嬉しかった。
『めでたしめでたし……どうだったフランドール』
どうだった。そう聞いてくるお兄さん。
それにたいしての私の答えは『違う』
なにが違うのか、何でそんな疑問を覚えたのか……私には分からない。
ただ、断言できるのは……
何かが『違う』と言う事だけ。
原作?違う……そんな訳がない。だって私はこの部屋に閉じ込められて…………なんで閉じ込められていた?
違う。外に出ていた。少なくとも二百年程前からは出ていたはず……なら、それ以前は?
きょうき……狂気?狂気とはなんだ?
狂気とは私だ。
違う。彼女だ。
ん?彼女とは誰だ?
貴女は誰?貴女は誰なの?
『……あハ』
「あれ?ここ……」
目の前には、長いテーブルに沢山の料理が並んでいた。
今回のパーティー会場である大広間だ。
「ほら、フランドールぼさっとしてないで、楽しもう?俺は様式とか分からないけど……」
「……うん!!お兄さん!フランが教えてあげる!!」
私はお兄さんの手をとり、テーブルへと近づいた。
あの疑問など既に頭の、心の中から消え去っていた。
『…………』
お読みいただき有難うございます!!
いや、ね?ちょっとした出来心だったんだよ?『あの狂る』を読んでて……「フラン一度も狂気になってねぇ!!」って思ってね?本当に出来心だったんだよ?
ま、まあ兎に角……
フランドールの忘れている事とは一体!?
次回……パーティー
誤字脱字報告、感想、アドバイスがあれば、よろしくお願いします。
『崩廻録』と『弱いから』の最新話を投稿しました。
よろしければそちらもどうぞ。
では、また次回~