あの日から俺の人生は狂ってしまった。 (完結) 作:ちゃるもん
ヤンデレは今回一切出ません!!
では、どうぞ!!
霧雨魔理沙。
紅魔館で出会った普通の魔法使い。
正直あまり面識はなく、俺と彼女を繋いでいるモノと言えば……俺の背中の傷ぐらいか。
「……こうやって正気の状態で話すのは久しぶりだな」
「そうだな。まともに話したのは初めて会った時以来、人里じゃあの日以来会ってないしな」
「それは許してほしいのぜ。新しい魔法を早く完成させないといけなかったんだ」
「へぇ。今度見せてくれよ」
「あー。魔力が枯渇するからあんまりやりたくないんだが……小規模なら大丈夫か」
そんな他愛もない話を交わす。
それは、一重に彼女が接しやすいからだろう。
男友達……とまでは行かないが、それでも話しやすいのには代わりない。
「魔理沙は良くここに来るのか?しかもさっきのパチュリーさんの口調から察するに……盗んでたの?」
「あーまあうん……死ぬまで借りようとしてただけだぜ!!」
「それを世間では『盗む』と言う」
「そうなんだよなー。まあ今はそんな事してないんだが」
「そりゃ良かった」
二人して笑いあう。
「何の本なんだ?」
「ちょっと毒に関してな……その、霊夢がな、私の使った毒なのかは分からないんだが……目を覚ましてても動けなくてな……軽から見たらそんな事するなよって思うかもしれないが、あれでも私の親友なんだ。分かってくれ」
「ああ、分かった。無くしたら絶対に帰ってこないんだ。絶対に離すなよ?」
「……変わったな。当たり前だぜ」
「変わってないよ。逃げてるだけだ」
そう。俺はただ逃げてるだけ。
諦めることもせず、誰かを切り捨てることもできない。
そんな優柔不断で臆病な男なのだ。
「軽がそう言っても、周りは変わったて言うぞ」
「だろうな」
「やっぱり変わったぜ」
「変わってないよ」
そんなやり取りを繰り返す。
元の世界では割りと良くある光景。
それが今ではとても懐かしいものだった。
壱さんとパチュリーさんは空気を読んでか、既にそこには居なくなっていた。
「私は、さ……軽に……返せたのかな?」
「何を?」
「その背中の傷を見たときにな、私は責任を取るって誓ったんだ」
「ああ……その事か」
確かに見せられた側としては、そんな風に考えるのが当然だろう。
「なあ、魔理沙……俺はお前にとって『友人』なのか?」
俺がそう言うと、魔理沙は俺の目をしっかりと捉え。
「当たり前だぜ」
と、言い放った。
「そっか。そっか……」
俺はその言葉を噛みしめた。
じんわりと胸の奥が暖かくなっていく。
「俺はこの背中の傷よりも大事なものを貰った。今、この傷は俺の誇りにもなった。
魔理沙……俺に大切なものをくれて―――」
『―――ありがとう』
お読みいただき有難うございます!!
魔理沙は友人ポジ。異論は認める。でも本編で軽の事が好きだとか言っていないんですよね。言ってたとしても、大切な人まで。
次回 良心と言えば?
誤字脱字報告、感想、アドバイスがあれば、よろしくお願いします
これからも
『東方 崩廻録』 と 『あの日から俺の人生は狂ってしまった。』
を、よろしくお願いします。
因みに……霊夢が動けないのは壱さんのせいです。
では、また次回~