あの日から俺の人生は狂ってしまった。 (完結) 作:ちゃるもん
皆……準備は良いか?
では、どうぞ!
壁を伝いながら、次の目的地へと向かう。
本当なら、帰ってしまいたい。そんな思いを捨て、部屋の扉をノックした。
「十六夜さん。居ます――――――か?あれ?ここは……」
扉の前にいたはずなのに、いつの間にか部屋の中にいた。
それに……十六夜さんの部屋じゃ……ない?
…………そうだ……ここは……この場所は……
俺が……十六夜さんに監禁された……場所だ……
『軽くん』
背筋が凍る。
じっとりとした汗が体を這いずりまわり気持ち悪い。
後ろから顔の顔を二つの手のひらが包み込む。
『やっぱり来てくれたのね……美鈴ったら酷いのよ?よりにもよって私と軽くんは相思相愛じゃないって、私の一方的なモノだって言うのよ?酷いと思わない?でも、美鈴もバカよねぇ……現に私を心配して来てくれている軽くんが私の事を愛してくれてるイイ証拠なのにね?ああ……そうか、美鈴は嫉妬してたのね。私と軽くんの事を。それなら全部納得だわ』
十六夜さんは俺の耳元でひたすらにのろけ話を話続ける。
『ずっとこの時を待ってたの……さあ、貴方の声を聞かせて?』
ドスッ と言う音と共に、足に鋭い激痛が走る。
「ギャァアアアア!!」
『ああ……ああ……いい……イイ!イイわよ軽くん!!スッ……ゴク!!カワイイわ!!!さあ!もっとその姿を私に見せて!!聞かせて頂戴!』
足に刺さっているであろうナイフが、俺の肉を抉り、掻き回す。
俺は、声を上げまいと必死に口を塞ぎ、十六夜さんを睨み付けた。
「ン―――――――――!!!!」
『ねぇ……どうして聞かせてくれないの?ねえどうしてドウシテ!?答エロ!!』
一度引き抜かれ、そして―――
「ァ―――――――――!!?!?!」
―――勢い良く……降り下ろされた。
全身を駆け巡る痛みが、叫ぶことすら許してはくれなかった。
足がガクガクご震え、地に倒れてしまう。
足から流れ出る血が手を、腕を、胸を、体全体を赤く染め上げていくのが分かった。
『ウフフ……アハハハハハh!!!』
十六夜さんが後ろから俺の目の前と移動してきた。
そして、その血に染まった手で俺の頬を撫でる。
涙が頬を伝い、もはや睨む力すら残っていない。
『良いわ……今の貴方の表情……ウフフ……』
十六夜さんの顔が近づき、俺の唇と重なる。
十六夜さんの舌は、俺の口内を余すことなく練り回し、唇が離れたときには透明の糸が線を引いていた。
『もう離れない……愛シ合う者達が一緒ニいるコトは当然の事ですモのね?お休ミ前に貴方の声を聞カセて頂戴?』
腹に来た鈍い痛みと共に、俺の意識は途切れてしまった……
お読みいただき有難うございます!!
咲夜さんコワ……
因みにですが、あの部屋を知っているのは咲夜、レミリアを除いてあと一人しかいません。
壱さんでも見つけられないんだぜ!!
誤字脱字報告、感想、アドバイスがあれば、よろしくお願いします。
これからも
『東方 崩廻録』 と 『あの日から俺の人生は狂ってしまった。』
を、よろしくお願いします。
今日か明日、友人がハーメルンにて投稿させていただきます。
名前『もぬもんもん』タイトルは『東方災生伝』
完全な身内贔屓ですが、ぜひ読んでやって下さい。
よろしくお願いします。
では、また次回~