あの日から俺の人生は狂ってしまった。 (完結) 作:ちゃるもん
ちょっと詰め込みすぎたかな?
では、どうぞ!!
その部屋は、とある存在を拷問する為の場所。
その場所には流水や、十字架など特定の存在を拷問する器具が揃っている。
そしてこの場所は、館の主と特定の従者のみ場所を知っている場所……
そんな部屋に、足を引き摺る男がいた。
・
「はぁ……はぁ……あと……少し……ウグッ……」
この部屋にある拷問器具で痛め付けられた。三角木馬や水攻め……挙げ句は焼きごて……
もう……思い出したくない……
十六夜さんが部屋を出て十分程経った。
両手両足は固定され、動くこともままならない状態。
抉られた足や、背中、股の間にも激痛が走るが何とか身を捩り、扉の前まで移動する事が出来た。
歯で取っ手を噛み、扉を開ける。
「やった……」
扉の先に続いていたものは、先が見えない廊下。
その廊下を身を捩り、芋虫のように進んでいく。
・
一体何れくらいの時間が経っただろうか……
ついに、光を見つけた……
その光が無性に嬉しくて……嬉しくて……
俺は必死に身を捩りそして―――
―――光を手にした。
後ろを振り向くと、そこにはあの長く俺を苦しませた廊下は無く、紅い壁が広がっていた。
だが、あの場所から逃げれたとしても見つかってしまえば全て水の泡となる。
誰か……誰かの所に行かないと!!
そんな思いが心の中に溢れ帰り、焦って上手く前に進めない。
その時だった―――
―――俺の背中を誰かが踏みつけたのは……
『駄目じゃない……勝手に出てきたら』
それは、今一番聞きたくない声……必死に手を伸ばし逃げようとするが……
ギリギリギリッ!!
逃げようとするだけ、背中を襲う痛みが増していく。
踏まれているのは丁度肺の上辺りで、上手く呼吸することさえ出来ない。
「かひゅー!!たひゅへぇ」
『いい子は部屋に戻りましょう……ね!』
背中をより一層強い衝撃が襲うと同時に、俺の意識は世界から切り離された……
・
「少し刺ささった……」
悲しそうな声とは裏腹に、ハイヒールから滴る血を見て、笑顔を浮かべている。
「さ、行きましょうか?軽くん♪」
軽を持ち上げ、意気揚々と歩を進めるが、不意にその足が止まる。
『っと。まだ、慣れてないから不安定だな』
「…………」
彼女の目の前に現れたのは、やせ形の白い髪の男。
『まあまあ、落ち着いてくださいな。そんなに睨まれても何かしますって。
単刀直入に言いますわ……軽くんを渡してくれませんかねぇ?
あ、あと能力はロックしましたから、俺が一定距離離れるか解除するまで使えませんのであしからず。
あと、実力行使は止めといた方がいいですよ?
今の俺、ただの人間じゃないから。まあ、その代わり寿命が後二、三年程度で消えるんすけどね。
で、どうします?』
十六夜は腕の中で眠る男を強く抱き締めた。
『……んじゃ、軽くんは貰っていきますね~』
いつの間にか、十六夜の腕にいたはずの男は、白髪の男の腕に収まっていた。
『それじゃあ失礼しました』
男は、一度お辞儀をしその場から去っていった。
『このへんに置いとけば気づくでしょ』
『もっと頑張って壊れてね?』
―――僕の人生を壊したように。
・
廊下に血を流しながら倒れている男を見て、一人の女が怒りを露にした。
静かな怒りを彼女―――
―――紅美鈴はその髪をなびかせ怒りを露にした……
お読みいただき有難うございます!!
ハイヒールが突き刺さるって……普通しんで……いや、軽くんだから大丈夫!!大丈夫なんだ!!
次回 怒れる龍
誤字脱字報告、感想、アドバイスがあれば、よろしくお願いします。
これからも
『東方 崩廻録』 と 『あの日から俺の人生は狂ってしまった。』
を、よろしくお願いします。
もしかしたら、30いや……40話越えるかも……
では、また次回~