死にたがりの果実   作:calamity

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第10話「懐かしき日々」

瑠衣との模擬戦から1週間、体の傷は癒え俺は家に戻っていた。1週間ぶりに学校に行ったバニングスには心配されたが何でもないと言っておいた。でも今日は金曜日なので次の日からは休みなので学校に行った気はあまりしない。

瑠衣はすでに全てを話しているようで、バニングスは真実を知って満足しているようだが瑠衣が自分たちのことを信用していなかったことには怒っており、そこに関しては文句を言っていたがそれはしかたがないことだろうと思う。

 

「昔のように戻れるかもしれないわね」

「そうかもな、俺もできるだけ努力するさ」

「そういえば、紘汰君休んでたから知らないと思うけど、修学旅行の班が決まったんだ」

「そういえばそんなこと言ってたな、で俺の班には誰がいるんだ?」

「このクラスって男子が多くてね、男子3人、女子2人の班を作っていったの、それで男子と女子を合わせる時にねちょっとした問題があって」

「月村言わなくてもわかるぞ、どうせ男子たちが月村とバニングスの二人組を班に入れようとして大騒ぎになったとかだろ」

「何でわかんのよ、アンタ見てたの!?」

 

バニングスは驚いているがそんなことになるのは目に見えていることだろう。聖洋の天使とかって言われてる中の二人なんだから男子たちは意地でも同じ班になりたかっただろうに

 

「それで結局どうなったんだ?」

「えっと丁度ね、男子が一人余ってそれと一緒にしようってなったんだ」

「へぇ~そんなラッキーな男子が居たんだ、で誰なのそれって?」

 

月村は人差し指でその人物を指す、その人差し指は月村の真正面に居た俺を指していた。

 

「俺かよ!」

「紘汰休んでいなかったから、先生もどうしよって思ってたらしいのよ。そこで私たちが問題になってたから紘汰と一緒の班にしておいたってわけ」

「そうだったんだ、てことは俺ら3人班ってことか?」

「そうなるわね、まあ私としては男子が紘汰だけで良かったわ、他の男子は何か目が怖いのよ」

「最近は何か獣の目をしてる人が多いんだ、なんかファンクラブってのもあるらしくてね。私はそんな持ち上げられるほど可愛くはないと思うんだけど」

「そんなことないさ、月村は可愛いからもっと自分に自信持ったほうがいいぞ」

「あ、ありがとう紘汰君」

 

月村は顔を赤くしていた、成程月村は褒められるのに弱いと

 

「それで集学旅行ってどこに行くの?」

「確か京都だったかな」

「結構金がかかってるな」

「私立の修学旅行だからね、それぐらいになるのは当たり前だと思うよ」

「来週か、全く準備してないからなちょっとやばいかも」

 

修学旅行の話で盛り上がっていると先生がドアを開け入ってくる。授業が始まり退屈な時間が続く、寝ていると横からバニングスが教科書の角で頭めがけて叩き付けてくる。俺は頭に激痛が走りそのまま起き上がる。そんなこんなで午前の授業が終わる。

 

「紘汰、授業ぐらいちゃんと聞きなさい!」

「悪いって、そんなに怒るなよ」

「なのはちゃんたちが来たから行こう、ほら紘汰君も」

「…そうだな行くか」

 

お昼になり皆は昼食を食べ始めていた、バニングスと月村はお弁当を持って屋上に向かって行った。俺はそれについて行く。屋上に行くと他の皆は集合しており、そこには瑠衣もおり輪になって座る。

 

「久しぶりだな、テスタロッサ姉」

「久しぶり紘汰君」

「足はもうちゃんと動くのか?」

「うん紘汰君のおかげだよありがとうね、それといろいろとごめんね」

「気にするな、皆もう気にしてないからさ」

「うん!」

 

アリシアは俺に抱き付いてくる、お腹の方を頭突きされ少しお腹を押さえる。高町は俺の方を見て体の心配をしてくれた。

 

「お腹はもう大丈夫なの?」

「あぁ、もう何ともないさ。まあ腹を刺されただけだからね」

「いやいやそれそんな軽いことじゃないから」

「その話はもう辞めてください」

 

瑠衣がうつむきながら言う、その姿は結構面白かった。

 

「ごめんごめん瑠衣もう気にするなって、俺は気にしてないから」

「そういえば紘汰は修学旅行誰と班になったんだ?」

「私たちと一緒の班だよ」

「へぇ~、アリサとすずかと一緒なんだ、それなら安心だな」

「俺は旅行の準備しないといけなくてさ、全く着る服がなくてなどうしようかなって思ってるんだよな」

「それなら明日みんなで買い物に行こうよ」

 

 

月村は皆に提案をする、皆それを了承し土曜日に買い物に行くことになった。時は流れ土曜日となり集合場所の翆屋へと集合する。俺は集合時間ぴったりに翆屋に着く、高町と瑠衣がすでに居た。

 

「瑠衣早いな」

「まあ女子を待たせるのは男子としてどうかと思うからね」

「皆遅いね」

「そうだな、ちょっと二人きりで話したいんだけど瑠衣いいか?すまんが高町奥の席貸してもらう」

「うんいいけど、何の話をするの?」

「これは男同士の秘密ってやつだから言えないかな」

 

俺は瑠衣と奥の席に座る。俺は真剣な顔をする、瑠衣はそれを察したのか真剣に話を聞く態勢になってくれる。

 

「瑠衣お前に聞きたいことがある」

「大事な話でいいんだよな」

「ああ、一つ確認したいことがある、お前の能力は人を操る能力で間違いないよな」

「違わなくもないけど、正確には他人の記憶を操るが正解だ。俺に人を操るほどの能力はないそれは断言できる」

「そうかわかった」

「それが大事な話か?」

「ああ、確認したいことがあったからな」

「何があったのかは聞かない方がいいのか?」

 

俺は考える、両親のことを話こいつにも協力してもらうかどうかを…

 

「瑠衣、2年前に何か海鳴で大きい事件とかってあったか」

「2年前と言えば確か…海鳴で集団自殺があったんだ」

「集団自殺!?」

「集団自殺と言っても全員が同じ場所で死んでたわけではなくて、何でか知らないけど死んでいた場所はバラバラけど皆死因は一緒だった、死んだ人はみんな魂の抜けた人形のようになりその1週間後に首を吊って自殺していた。死んでいたのは子供から老人まで様々いた、警察も調べたらしいけど何もでず犯人すら見つかっていない、ああでも確か一つだけ見つかったのが何か現代の科学では作れないような物質が検出されたらしいぞ」

「成程そう言う事か」

「その事件が何か関係あるのか?」

「俺の両親がなぜ急に自殺したのか、それが知りたくてな。最初はお前を疑ったがお前の能力的に無理だと思ってな」

「お前の両親もだったのか」

「お前の能力ではないと考えると…」

「紘汰君、瑠衣君皆そろったから行こう?」

「あぁ、そうだな行くか」

 

皆がそろい俺達は大型ショッピングセンターに出かける、まずは俺の私服を買いに行く。そこで俺は女子メンバーに着せ替え人形のようにいろいろな服を着せさせられて行く、選んでもらった服をある程度買い、長時間の買い物で疲れたのでベンチに座った。

 

「疲れた、女子の買い物って長いな」

「お前はいろんな服を着さされてたからな」

「何か懐かしいなこういうの」

「そうだなって、俺達は爺か!」

 

俺達が自分たちの服を見に行った女子メンバーを待っていると女子メンバーが何人かの男に囲まれてナンパをされていた。でも見ていて面白かった、チャラそうな高校生が小学6年生をナンパしているのだ俺と瑠衣は笑いをこらえるのに必死だった。

 

「面白いなあれ、高校生が小学生にナンパしてるんだぜあれ」

「確かにな、でも俺達ほっといていいのか?」

「やばくなったら助けに行くさ」

 

チャラ男達に囲まれてバニングスはいらいらしているようだった。

 

「ちょっと君達僕たちと遊ばない」

「今時、ナンパなんてアンタ達バカなんじゃないの!」

「てめえ、こっちが優しくしてりゃあ!」

「きゃぁ!」

 

バニングスの手をチャラ男がつかむ、バニングスはそれを振り払おうとする。俺達はさすがに駄目だと思い助けに行く。

 

「おい、そこまでにしておけよ」

「そうだぞ、小学6年生に手を出す高校生なんかただのロリコンだぞ」

「小学生!?」

 

それを聞いた高校生達はどこかに去って行く。

 

「大丈夫か皆?」

「なんだったの、あいつらは」

「さあね、それより昼食にしよう」

 

俺らはレストランに入り昼食をとる、その後は解散になり家に帰り修学旅行の準備をする。京都には2泊3日の滞在である。小学生最後の大きな行事である、皆楽しみにしている行事で最後の思い出作りには大切な場である。

しかしそこで紘汰達を待ち受けていたのは予想を遥かに上回る出来事だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




やっと10話まで行くことが出来ました。ここで紘汰が今使えるロックシードを記載しておきます。

・オレンジ
・パイン
・イチゴ
・レモンエナジー
・カチドキ

です。今後とも増えていくかもしれませんので10話ごとに所持しているロックシードは記載していきたいと思います。
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