死にたがりの果実   作:calamity

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第14話「夜天と星」

4階へと進む紘汰たち、そこは異様な空気に包まれており他の2階、3階とは空気の重さが違った。4階そこには一つの影があったそこにはオーバーロードの赤き暴君『デェムシュ』がシュイムを地面に刺し佇んでいた。

 

「弱気サルどもよ、お前らはここで殺してやる」

「フェイトちゃん、アリシアちゃんここは私が戦う」

「なのはちゃんだけじゃあ、しんどいやろ私も一緒に戦うで」

「二人とも大丈夫なの」

「やるしかないから、さあ早く行って!」

 

フェイト、アリシア、紘汰は次の回に向かって走って行く。デェムシュはそれを見逃さなかった、デェムシュは紘汰に向かってシュイムを振り抜く、しかしそれはなのはのバインドによって防がれる。なのはのバインドがデェムシュの腕を固定し動きを止めていた。その隙に紘汰は走って行く。デェムシュはバインドを引きちぎるとなのはとはやての方を向く。

 

「このサルどもが!目に物を見してやる」

 

デェムシュはシュイムを持ちなのは達に突っ込んでいく、なのはとはやても臨戦態勢に入りレイジングハートとシュベルトクロイツを構える。デェムシュは先ほどバインドを掛けてきたなのはを標的にする。なのはにシュイムで斬りかかるデェムシュ、それをなのははバリアで防ぐ。その横から詠唱を唱えていたはやてが攻撃を仕掛ける。

 

「彼方より来たれ、やどりぎの枝。銀月の槍となりて、撃ち貫け。石化の槍、ミストルティン!」

 

はやての放ったミストルティンは一直線にデェムシュに向かっていく、デェムシュはそれを避けようともせず正面から受けた、ミストルティンがヒットしたところからどんどん石化が始まっていく。石化が下半身全域に回った時に初めてデェムシュは動きを見せる。

 

「この程度か!」

 

デェムシュは全身に力を入れたかと思うと石化していた下半身の石がはじけ飛んでいく、まるで何事もなかったかのようにデェムシュは佇んでいた。

 

「ありえへん!ミストルティンの石化の力をただの力だけで打ち砕くなんて」

「はやてちゃん落ち着いて、少しづつでも攻撃を与えて行けば倒せるはずだよ」

 

なのはレイジングハートを構え砲撃態勢に入る、レイジングハートの先に魔力が集中する。

 

「ディバインバスター!」

 

なのは自身の最大火力でディバインバスターを放つ、これもまたデェムシュは避けることはせず正面あら受ける。デェムシュにディバインバスターが当たるとデェムシュの周りは黒煙に包まれる、黒煙が消えるとそこには無傷のデェムシュが立っていた。

 

「その程度かならばこちらから行くぞ!」

 

デェムシュはなのはとはやての力が分かったのか、自分と対等に戦えないと思い興が冷め一気に決着をつけようとする。なのはに近づきシュイムを振り上げ、なのはを斬りつける。なのははラウンドシールドをはるがデェムシュの力に押されどんどんヒビが入っていく。はやてはなのはを援護しようとバルムンクを放つがデェムシュには全く意味をなさなかった。なのはのラウンドシールドは割れ、シュイムによってなのはは部屋の奥へと叩き付けられる。

 

「なのはちゃん!」

「よそ見をしていいのか」

 

はやてのすぐ横にデェムシュは迫ってきており、はやてはシールドを展開しようとするもののタイミングが遅れシュイムの餌食となってしまう。はやてはシュイムによってバリアジャケットを斬り裂かれそこからは血が流れてきた。はやては何とかなのはの方へと辿り着く。

 

「なのはちゃん大丈夫か?」

「何とかとっさに受け身を取ったけど、はやてちゃんこそ大丈夫なの?」

「うちも大丈夫や、それにしても強すぎやでアイツ」

「うん、けど私たちが倒さないと」

「そやな、なのはちゃん少しだけ時間を作ってくれへんか」

「何をするのはやてちゃん?」

「私がアイツの動きを止めて、二人で最大火力で倒すんや」

「わかった」

 

はやてはその場で詠唱に入る、なのははデェムシュの前に立ち構える。

 

「ほうまだ戦えるか、面白いならばこちらも本気をだそう」

 

デェムシュはそう言うと若干ではあるが姿形が変わる、しかしなのはは見ただけでわかったただ姿が変わっただけではないことが。

 

デェムシュはなのはに襲い掛かる、なのはも構える。シュイムがなのはに襲い掛かる、それを上手くかわしアクセルシューターで反撃をする。少しずつではあるがなのは攻撃は意味をなしていく。デェムシュの攻撃をかわしたり、シールドで力をそらし何とか防いでいた、なのはは切り札を使う。

 

「エクセリオンモード!」

 

なのはの姿も少しだけ変わりパワーアップする、しかし体はすでにボロが出始めていた。それもそのはずだろうリハビリを終えまだ数か月しかたっていないのだ。なのにも関わらず実戦で本気で戦っている方が不思議である。カートリッジを2発ロードする、なのはの周りに魔力が集中する。

 

「エクセリオンバスターACSドライブ!」

 

なのははレイジングハートの先端に高密度の魔力刃が生成される、なのははそのままデェムシュに突進していく。デェムシュはそれを受け止める。どちらも一歩も譲らない状態だった、しかしなのはは怪我の後遺症で一瞬隙が生まれる。それをデェムシュは見逃さないデェムシュはシュイムでなのはを薙ぎ払う。なのはは後ろに飛ばされる。デェムシュは追い討ちをかけようとするがはやてが詠唱を終え最後の攻撃に入る。

 

「仄白き雪の王、銀の翼以て、眼下の大地を白銀に染めよ。来よ、氷結の息吹、アーテム・デス・アイサス!」

 

デェムシュは全身が凍結状態となる、すでになのはは起き上がっておりレイジングハートに魔力を溜めていた。

 

「これで決めるよはやてちゃん、スターライトブレイカー!」

「そうやなこれで終わりや、響け終焉の笛、ラグナロク!」

 

二人の最大火力の魔力砲が打ち出される、それは凍結状態となっていたデェムシュに直撃する。デェムシュは砕け散りばらばらの氷の欠片となってしまう。なのはとはやては地面に座り込んでしまう。

 

「何とか勝ったね」

「せやな、あんな強敵初めて戦ったで、なのはちゃん正座や」

「え?」

「なのはちゃんやっとリハビリ終わったってのに無茶ばかっりするんやら」

「にゃははは、ごめんねはやてちゃん」

 

二人は強敵を倒し一息をつく、ある程度回復をしてから上に向かうことにした。上では更なる敵が待ち構えていた。それはオーバーロードの中でも最悪と言っていいほどの奴だった。

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