死にたがりの果実   作:calamity

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第15話「姉と妹」

俺とフェイト、アリシアの三人が五階に辿り着くとそこには戟を持つ緑のオーバーロード「レデュエ」が待ち構えていた。

 

「おやおや、ここまで来るとは驚いたよ」

「紘汰、ここは私たちに任せて」

「大丈夫かフェイト、アリシア」

「紘汰君は早く行って、紘汰君は早く上に行かないと」

「ありがとう」

 

俺は先に進んでいく、その間レデュエは何もしてこなかった。紘汰が先に進んだことを確認するとレデュエは口を開く。

 

「ここまで君たちが来るとは驚きだよ、仕方ない私が相手になろう」

「バルディッシュ、set up」

「アイリス、set up」

 

二人はバリアジャケットを展開する、フェイトのバリアジャケットは黒を基調としたもの、アリシアのバリアジャケットは白と黄色を基調としたものだった。レデュエも武器を構える、その名を『ダウ』

先に動いたのはフェイトだった、持ち前の速さを生かし目にも止まらない速さでレデュエの背後に回り、バルディッシュで斬りかかる。

 

「ハーケンセイバー!」

 

ハーケンモードのバルディッシュから三日月型の刃が飛んで行く、レデュエはそれをわかっていたかのようにかわす、レデュエはそのままフェイトを周りに生えていたツタを操り動きを封じる。

 

「君は良いおもちゃになってくれそうだ」

 

そう言いレデュエはフェイトを見つめ、右手をフェイトの前に突き出す。フェイトは意識を持って行かれる、フェイトが目を覚ますとそこには何故かそこは見慣れた景色だった、周りを見渡すとそこは学校の中だった。

 

 

 

 

 

「何でここに?」

 

するとそこになのはが現れる。何だかいつものもなのはとは違っていた、まず目が違うのだ。その目はまるで異物を見るような目だった。

 

「なのは?」

「きやすく私の名前を呼ばないでよ、人形の分際で」

「な、なのは!?」

「だから言ってるでしょ、きやすく名前を呼ばないで」

 

その言葉はフェイトの胸に突き刺さる、なのはがそんなことを言うなんてありえない何かの間違いだ、そう思いたかった。目の前にははやてが現れる。

 

「はやて…」

「私たちのことを友達だと思ってるんはフェイトちゃんだけやで」

「さっさと死んじゃえば、お人形さん」

 

その一言がフェイトの心を砕く、フェイトは耐えきれずその場から走り去る。走っている時にもあらゆる方向から、「作り物」や「人形などの声が聞こえる。止まったその場所は高台の上だった。その時すでにフェイトの心は限界だった。

 

「ここから飛べば楽になれるのかな…」

 

 

 

 

 

その頃、現実世界ではアリシアとレデュエが戦闘を繰り広げていた。

 

「フェイトに一体何をしたの!」

「何、ただ幻を見せているだけさ、本人が一番見たくない幻をね」

「最低ね」

「そうだな、最低だ。だがそれが私は最高に好きなんだよ」

「フェイトは返してもらうんだから!」

 

アリシアはフォトンランサーを放つ、レデュエはそれをダウで斬り裂く。レデュエはツタを操りアリシアを捕まえようとするがアリシアもそう簡単には捕まらなかった。迫ってくるツタをフォトンランサーで焼き焦がしていく。レデュエは全く本気で戦うつもりはなかった、こんな奴らに負けるわけがないそう確信しているからこそ植物を操るだけで自らは攻撃をしようとしない。

 

「フェイト!、目を覚まして!」

「無駄だ、声は聞こえないさ。目が覚めたころには心が完全に砕けているだろうけどね」

 

レデュエは笑いながら言う、フェイトは依然目を覚ます気配はない。アリシアはフェイトの方に行こうとするがレデュエの操るツタに邪魔をされ中々近づけない。アリシアは大胆な行動に出る、魔力を体全体に纏わせレデュエに突っ込んでいく。レデュエも予想外の行動に少し動揺し反応が遅れフェイトに近づくことを許してしまう。アリシアはフェイトの体をゆする、しかし反応はない。

 

「フェイト起きて!」

「無駄だと言ってるだろ」

 

レデュエは後ろからアリシアをダウで斬り裂く、アリシアのバリアジャケットの後ろ側は破れ、そこからは血が流れ始めていた。それでもアリシアはフェイトに呼びかける。

 

「フェイト!、フェイト!」

 

 

 

 

 

 

 

 

フェイトは高台から飛び降りようとしていた、すると後ろから息を切らしたアリシアが現れる。フェイトは振り向いて話かけようとするがそれも諦めまた飛び降りようとする。

 

「フェイト!」

「…」

 

フェイトは飛び降りようとするが落ちる寸前のところでアリシアに止めらてしまう。

 

「なんでなんで止めたの!」

 

アリシアはフェイトの頬にビンタをする、アリシアの目には涙がにじんでいた。

 

「なんでって当たり前でしょ!、フェイトは私の大切な妹なんだから!」

「でも私はアリシアのクローン、ただの作り物なんだ!」

「違う!、フェイトは私のクローンかもしれない、けどそんなことは関係ない誰が何を言おうとフェイトは私の妹なんだよ」

「でも、でも私は」

 

アリシアはフェイトをギュッと抱きしめ頭を撫でながら問いかける。

 

「フェイトは私のことをお姉ちゃんだと思ってくれてる?」

「勿論だよ。でも私は…」

「いいんだよそれで、フェイトが私のことをお姉ちゃんだと思ってくれてるそれだけで十分だよ。母さんがいてフェイトがいてこそ私が生き返った意味があるんだから」

「アリシア、姉さん」

「だからフェイトは生きてていいんだよ」

 

フェイトは涙を流しながらアリシアを抱き返す、アリシアもギュッとフェイトを抱きしめる。その時世界が光に包まれた。

 

 

 

 

 

 

 

「なぜ諦めない」

「そんなの決まってるフェイトは私の大切な妹だから、フェイトを助けるまでは絶対に諦めない!」

「それならあの世で永遠に仲良くしてるがいい」

 

アリシアの後ろにはツタが伸びておりアリシアはそれに気づかずに捕まってしまう。レデュエはダウの先端を向け、アリシアを突き刺そうとする。アリシアは目をつむり死を覚悟する。

 

(ごめんね、フェイト。またフェイトを一人にしちゃって)

 

心の中でそう呟く、アリシアが目を開けるとそこにはレデュエのダウを受け止めているフェイトの姿があった。

 

「姉さんを殺させはしない!」

「フェイト!」

「なぜだ!、貴様の心は完全に砕いたはず、なのになぜそこに立っている!」

「大切な家族がいる限り私は折れるわけにはいかない!」

「家族だと!、そんなものはただの玩具に過ぎない!」

 

家族を皆殺しにしたレデュエにはフェイトの言っていることが理解できなかった。レデュエはフェイトの一言に激怒し本気を出す。フェイトはフルドライブを使用する、同じようにアリシアもフルドライブを使う。

 

「死ね!」

 

レデュエはダウを二本に増やし、それに力を纏わせフェイト、アリシアに向かって投げつける。フェイト足元に魔法陣を展開させ魔力を収束させる。アリシアは手元の杖の形状が変化し弓の形になる。

 

「サンダーレイジ!」

「レインボーアロー!」

 

アリシアの虹色の矢をフェイトの電撃が包み込んでいる、二人の最大火力の技が二本のダウとぶつかり合う、ダウに少しづつ日々が入っていき二本のダウが砕け散る。一直線に突き進んでいきレデュエは砲撃に包まれる。その瞬間とてつもない衝撃波と爆発がおきる。フェイトとアリシアは部屋の端まで爆風で飛ばされてしまう。

二人は立ち上がるすると目の前の黒煙が晴れる、そこにはレデュエが立っていた。二人は再び構え直すがレデュエはそのまま地面に倒れていった。

 

「倒したのかな?」

「多分そうだと思うよ」

 

二人は一安心しバリアジャケットを解除する。するとフェイトはアリシアに抱き付く。

 

「良かった、姉さんが無事で」

「どうしたのフェイト?今日のフェイトは甘えん坊さんだね」

 

先に進んで行った紘汰のことが気になるがこの状態で追っても足手まといになるだけだと判断した二人は一時的な休憩をとることにした。

その頃紘汰は窮地に立たされていた…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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