死にたがりの果実   作:calamity

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第16話「オレンジとメロン」

紘汰は皆の助けがあり最上階までたどり着くことが出来た、そこには王座にドシっと座っている戦極凌馬の姿と佇む瑠衣の姿があった。

 

「ようこそ紘汰君」

「お前が瑠衣を攫ってたんだな」

「そうだね、駒は多いに越したことはないからね」

 

戦極竜馬は瑠衣を駒田としか思っていない、瑠衣は多分操られているのだろうがそれがどうやったら解けるのかは分からない。瑠衣は少しずつこちらに向かって歩いてくる、ある程度のところまで来ると止まりゲネシスドライバーを取り出す。

 

 

「瑠衣!、やめろ」

「………」

「無駄だよその子に君の声は届かない」

「瑠衣目を覚ませ!」

「………」

 

『メロンエナジー Lock on ソーダ』

『メロンエナジーアームズ!』

 

「やるしか無いのか!変身!」

 

『オレンジ Lock on』

『オレンジアームズ 花道 オンステージ!』

 

瑠衣はソニックアローを片手に俺は大橙丸を片手にもう一夫の手に無双セイバーを持つ。先に動いたのは瑠衣だった、ソニックアローで矢を放ってくる。それを大橙丸で斬り落とし無双セイバーのガンモードで反撃をする。俺は瑠衣に接近し大橙まるで直接斬りに行く、瑠衣もソニックアローで応戦してくる。大橙丸とソニックアローがぶつかり合う、力ではやはりゲネシスドライバーの方が上で紘汰は押し返される。押し返された時にできた隙に的確に攻撃を決めていく瑠衣。

 

「このままじゃあ埒が明かない」

『レモンエナジー Lock on』

『ミックス! オレンジアームズ! 花道・オンステージ!ジンバーレモン!ハハーッ!』

 

ジンバーレモンに姿を変えソニックアローを手に取る。牽制として矢を放つがいとも簡単に弾き返されてしまう。走って突っ込んでいきソニックアローで斬りかかる、お互いのソニックアローがぶつかり合う。お互い一歩も譲らないつばぜり合いが起こる。軍配が上がったのは瑠衣の方だった、やはり戦極ドライバーではゲネシスドライバーの性能には追いつけなかった。

 

「ジンバ―レモンでも駄目なら!」

 

『カチドキ Lock on』

『カチドキアームズ! いざ出陣!エイエイオー!』

 

カチドキアームズへと姿を変え火縄大橙DJ銃を構え銃を放ちながら近づいて行く、瑠衣は何発かは斬り落としたが2~3発弾が当たりその場から飛ばされてしまう。勝機だと思い火縄大橙DJ銃に無双セイバーを差し込み大剣モードへと切り替える、そのまま転がっている瑠衣に迫って行く。瑠衣は攻撃の衝撃でうまく立てないでいた、ソニックアローを杖にして立ち上がろうとしているところを火縄大橙DJ銃で斬り裂く。瑠衣はそのまま転がって行く転がって行く瑠衣を追撃をしようとするも瑠衣を殺してしまうのではないかと言う疑問が浮かびその場に止まってしまう。それを好機だと思った瑠衣はソニックアローにメロンエナジーを装填する。

 

『メロンエナジー!』

 

「はあぁ!」

 

瑠衣は威力の強化された矢を放つ、一瞬の隙で形勢が一気に変わってしまった。威力の強化された矢が直撃し俺はその場に膝をついてしまう、瑠衣が接近してきた。

 

「………」

「瑠衣!目を覚ませ!」

 

『メロンエナジー スカッシュ!」

 

強化されたソニックアローを下から振り上げる、宙へと舞いながら変身が解けていった。瑠衣はうごかなくなるのを確認すると変身を解いた。

 

「上出来だよ、洗脳は解いてあげるよ友を自分の手で殺めたことを悔いるといい」

 

そう言い戦極凌馬はリモコンを取り出しそれを壊す、瑠衣は憑き物が取れたかのようにその場に立ち尽くす。

 

「俺は一体!?」

 

瑠衣が見渡すと目の前には上半身を斬られて血を流し横たわっている友の姿を見る。そして自分がやったということを理解する。

 

「俺が…紘汰を殺した…」

「そうだ君が殺したんだよ」

「うあぁああ!」

 

瑠衣はその場にへたり込んでしまう。戦極凌馬はそれを見て心の底から笑う。その場には笑い声だけがこだまする。

 

 

 

 

 

 

 

「ここは一体?俺は死んだのか?」

 

俺は気がつくと真っ白な空間にいた、すると光が集まりそこに人の形ができる。それはかつて俺に生き方を変えてくれた。水無瀬 歩の姿だった。

 

「やあ、紘汰君久しぶり」

「…歩なのか!?」

「うん」

「俺は死んだのか!?」

「そうだね、紘汰君は今生と死の狭間に居るんだ」

「成程、歩が門番ってところか」

「そんなところだよ」

「迎えに来てくれたのはうれしいけど、俺はまだ死ねない。ごめんなまだそっちには行けそうにない」

「そういうと思ってたけど、どうやって戦極凌馬を倒すの?」

「そうだな、何とかするさ」

 

そう言って俺は歩に笑顔を見せる、歩も同じく笑顔になる。歩が掌を広げるとそこに光が集まり一つのロックシードができる。

 

「紘汰君本当は渡すつもりはなかったけど、今の紘汰君には守りたいものが沢山あるだろうから」

「どうして歩が『極ロックシード』を!」

「ある人から紘汰君に渡せって頼まれたんだ、渡すも渡さないもお前の好きにすればいいって言われてね。けど紘汰君これを使うからには自分の体がどうなるかはわかってるでしょ」

「ああ、人ではなくなるんだろ。それでも俺は皆を救いたい、例え俺が化け物になったとしても」

「そっか、じゃあ頑張ってね紘汰君、僕はずっと紘汰君のこと見てるから」

 

そう言って歩は極ロックシードを俺の掌の上に置いてくれる。そして歩の姿はだんだん薄くなっていく。

 

「そろそろお別れだね」

「ああ、歩ありがとう。お前には助けられてばかりだな」

「そんなことないよ、僕も紘汰君に救られたから。紘汰君頑張ってね」

 

そう言い残し歩は消えて行った、全身が光で包まれ目を覚ますとそこは現実世界だった。瑠衣に斬られたはずの腹部はなぜか止血されておりかろうじて動ける状態だった。その横では瑠衣が放心状態で膝をついていた。

 

「…何やってんだよ瑠衣」

「!?、紘汰、生きてるのか!!」

「勝手に人のことを殺してんじゃねえよ、瑠衣まだ戦えるか」

「勿論だ」

 

瑠衣の腕を借り起き上がる、戦極凌馬は少し驚いた表情を浮かべている。

 

「なぜ傷がその短時間で治ったのかは分からないがまあ面白い展開になった」

「今度こそケリをつけてやるよ、行くぞ瑠衣」

「操られた借りはきっちりお返ししてやる」

 

「「「変身!」」」

 

『オレンジ Lock on』

『オレンジアームズ 花道 オンステージ!』

 

『メロンエナジー Lock on ソーダ』

『メロンエナジーアームズ!』

 

『ドラゴンフルーツエナジー Lock on ソーダ』

『ドラゴンエナジーアームズ』

 

三人が同時に変身をする、大橙丸と無双セイバーを構え臨戦態勢に入る。瑠衣もソニックアローを構え戦極凌馬の出方をうかがっている。

先に動いたのは、デュークだった。ソニックアローで牽制射撃をしてくるがそれを横に転がりかわす、それと同時に無双セイバーから弾丸がソニックアローからエネルギー矢が放たれる。

それをデュークはソニックアローで斬り落とし、上に打ち上げそのまま雨のように矢を降らせる。無数の矢を二人で撃ち落とすその一転の隙が生まれた。

 

『ドラゴンフルーツエナジー!』

 

二人に赤黒い竜型のエネルギー矢が二人を襲う。大橙丸とソニックアローを自らの目の前に出しなんとか防ごうとしたがとてつもない威力のため後ろに弾き飛ばされる。

 

「なんだあの威力!」

「これじゃあ埒が明かない」

 

『カチドキ Lock on』

『カチドキアームズ! いざ出陣!エイエイオー!』

 

カチドキ旗を両手に持ちデュークに投げつける、それと同時に瑠衣がソニックアローにメロンエナジーを装填する。

 

『メロンエナジースカッシュ!』

 

カチドキ旗をはじいたデュークの目の前には強力なエネルギー矢が襲う。後ろに弾き飛ばされデュークにさらに火縄大橙DJ銃にオレンジを装填する。

 

「これで終わりだ!!」

 

火縄大橙DJ銃から放たれた砲撃がデュークに直撃する、周りは煙に包まれる。

 

「倒したのか!?」

「多分な……いやまだだ」

 

煙の中には黒い影が漂っていた、煙の中からボロボロの戦極凌馬が姿を見せる。不気味なほどの笑みを浮かべて。

 

「流石だ、紘汰君君が生き返ったのは誤算だったがこれで私も本気で戦えるよ」

「今までのは序の口だとでも言いうのか」

「そうだね。私は人を超えた力を手に入れた、それを使える相手にこうも早く出会えるとはね」

「お前…オーバーロードに!」

「正解だ、オーバーロードの中でも私は最強の力を手に入れた。君達にも見せてあげるよ」

 

戦極凌馬の体は黒い煙に包まれる、そこからは赤い目が見えていた。黒い煙が消えるとそこにはかつてフェムシンムを収め、黄金の果実に選ばれし白き王『ロシュオ』になった戦極凌馬が立っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

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