私達が住むこの世界には、"ヒーロー"が存在する。
架空の存在ではあるが、多くの人を救い、多くの人を導いて来た。
その中の一人が『ウルトラマン』
彼らの勇姿見たことがない人はそういないだろう。
勇敢に悪に立ち向かい、どんな時も諦めず、私達の世界を救ってくれたヒーロー。
その姿に心を踊らせ、夜空を見上げて光の国を探した幼い日の思い出が、いまでも焼き付いて離れない。
幼いころに交わした、ウルトラマンとの誓い。
一つ、腹ペコのまま学校へ行かぬこと。
二つ、天気のいい日に布団を干すこと。
三つ、道を歩く時には車に気をつけること。
四つ、他人の力を頼りにしないこと。
五つ、土の上で裸足で走り回って遊ぶこと。
何度裏切られても優しさを見失わず、どんな人とも友達になる心を忘れない。
その誓いを心に秘め、大人になっても、それだけは忘れずに過ごしていた。
しかし、幼いころ描いていた世界より現実は非常であった。
社会というものは想像より暗く重いもので、所詮人ひとりなど歯車の一部にしかすぎない。
人間関係や金銭問題、国際事情など数えてみればキリがないくらいにこの世の闇は深い。
一度脚を踏み込めば、二度と帰ってこられないのではないかと思うほどに深い。
それでも、それでもなおと夢に手を伸ばすことは愚かなのか、それとも……
たとえ愚かだとしても、それは光になる。
社会という闇に阻まれても、心が折れなければまた立ち上がれる。
私達は意外と弱く、強い生き物なのだ。
どんな辛い時でも、心に彼らがいるから頑張れた。
私は彼らに教えてもらった。
あるときは、勇気を。
あるときは、強さを。
あるときは、優しさを。
あるときは、諦めない心を。
彼らがいたから、今の私はここにいるのだと心が叫ぶ。
この世界に『ウルトラマン』は存在しない。
テレビや雑誌、データの中には存在しても、現実には存在しない。
いや、存在を確認できていないから存在しないと考えているだけだ。
この広い宇宙の中で、彼らは存在しいつか地球を訪れるかもしれない。
可能性は0ではない。
私達が夢を見失わない限り、私達が光を見失わない限り彼らは存在する。
地球に怪獣が現れ、街を壊し野を焼き海を汚しても、決して諦めてはならない。
なぜなら私達は等しくその心を持っているからだ。
どんな絶望にも負けず、光を追い続ける心を。
心の光が願いとなり、具現化し、きっと彼らは存在できる。
そうだ、だから私は憧れたのだ。
我らのヒーロー『ウルトラマン』に。