今後もよろしくお願いします。
(龍田)
私は今まで何回時間を巻き戻したのだろう。2桁を超えたあたりからは数えていない。大切な提督を刺しては、時間を巻き戻す。これを何回も繰り返してきた。
「龍田・・・なぜお前がここにいる・・・?」
またか、また大切な提督を傷つけて、騙して、あの辛そうな提督を見なきゃいけないのか・・・!
もう・・・嫌だ!
ー深海ー
「よくきたな。任務は順調に進んでいるようだな。」
「もう・・・、やめましょうこんなこと。」
「ほう?」
「こんな事あまりにもひどすぎますよ。」
「敵にひどいことするのはあたりまえだろう。」
「あなたは敵じゃないでしょう!あなたも、提督を愛していたのでしょう、天龍!」
「天龍か・・・。とうの昔に捨てた名だな。」
「天龍・・・!」
「龍田よ。その名で呼ぶな!」
ガシッ!龍田は天龍の部下であろう深海棲艦に腕をつかまれ拘束された。
「くっ・・・!」
「龍田。君は使えると思ったから、そのままにしておいたのだ。それ以上このようなことをするのであれば、君をこr・・。」
「構わないわ!」
「龍田・・・。」
「私を焼くなり、煮くなり、殺すなり、洗脳するなりすればいいわ!でも、あなたの心はまだ深海に染まっていないはずよ!まだ、戻ってこれるわ!一緒にあの鎮守府に、みんなのところに、提督のところに戻りましょう・・・。」
「もうよい。そいつを独房に連れて行け。」
「そんな・・・。」
「龍田そういえば先ほど「みんな」と言ったな。」
「えっ?」
「君が言う「みんな」は、もう、いないぞ。」
天龍はニヤケながら言った。
「どういうこと!?」
「さらばだ龍田。もう2度と会うことはないだろう。」
「待って!天龍!天龍------!」
ー鎮守府ー
「んっ・・・。」
目覚めの悪い朝だ。昨日の記憶とういうより、今までの記憶が一気に流れ込んできて、すべてを思い出した。龍田が打ってきた注射のせいで記憶が消されていること、天龍の実験のことも、俺が操られているときにいろいろやってしまったことすべてを思い出した。
「なぜあいつはこんなことを・・・。ん?手紙?」
手元に置いてある手紙に気が付いた。
提督へ
おはようございます提督。記憶はすべてちゃんと思い出すことは出来ましたか?
これを見ているということは私は死んでいるでしょう。なぜかは言えませんがもう提 督には関係のないことですのでご安心ください。
わたしはいままで提督に最低なことをしてきました。それを償おうと思います。
提督はいままでどうり、みんなと幸せに暮らしてください。
提督は天龍を愛していましたが、わたしも提督のことが大好きでした。
龍田より
龍田も馬鹿だな。告白しといて関係ないとか、そんなわけないじゃないか。俺はな、確かに天龍を愛していたが、龍田や他のみんなを捨てられるほど最低なやつじゃない。
「龍田今助けにいくぞ!」
そのときだった。
「提督、どこ行くんですか。」
島風だった。しかし、表情はいつもの能天気な明るい顔ではなく、あのときの龍田の顔、いや、それ以上に残酷な目をしていた。この目はそう、深海に沈んでしまったようだ。
後ろからみんなも来たが、同じような目をしていた。
「くそっ!」
俺は窓から出て屋根を伝い逃げた。そして倉庫から自分の装備をとりだして海に出た。
「待ってろみんな。俺が天龍と龍田を取り返し、みんなを元に戻してみせる!」
そして俺は、目的達成の為、鎮守府を後にした。
あと少しで完結の予定です。次が最終話になるかは未定ですが、あとすこしよろしくお願いします。