高校生艦長と自衛艦の航海日誌   作:みたらし饅頭

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第捌戦目「避けられない戦い」

友成「みらいさん、危険だと思ったらすぐに退却して下さい。」

みらい「了解しました。」

 

僕が敬礼をした後みらいさんも敬礼をしてから海に降りた。

 

友成「・・・始まるのか。」

 

 

 

みらい『こちら、みらい、敵艦隊まで後1000ヤード。』

友成「了解、こちらからは僕の指示があるまで攻撃しないように。」

みらい「了解。」

 

さて、後は伊168さんを救助しに言った蒼龍さんと電ちゃんの帰りを待つのみ。

 

蒼龍「友成くん、戻ったよ。」

友成「お疲れ様です、大丈夫ですか?」

伊168「・・・・・。」

蒼龍「ちょっと、イムヤ!」

友成「いいですよ、少し艦長席で休ませてあげて下さい。」

 

まぁ、自分を殺そうとした奴に心を許せる訳ないよなぁ。

 

みらい『こちら、みらい、敵艦隊と接触。』

友成「了解、敵艦隊と交渉せよ。」

みらい『了解。』

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

武蔵「どうだ?」

加賀「偵察機より入電、謎の艦娘がこちらに接近しています。」

武蔵「何っ!」

加賀「速度は約37ノットとのこと。」

武蔵「島風並の速度か・・・。」

伊勢「どうするの?」

武蔵「相手によるな、場合によっては先頭になるだろう、総員戦闘用意!」

 

 

 

日向「来たな。」

 

みらいが第二艦隊に接近してきた。

 

瑞鶴「所属と艦名を言いなさい!」

 

瑞鶴が強く言うとみらいは口を開いた。

 

みらい「海上自衛隊、横須賀基地所属、ゆきなみ型護衛艦、3番艦みらい。」

武蔵「海上自衛隊ということはイムヤを攻撃した奴らの仲間か?」

みらい「はい、仲間のヒューマンエラーによるものです。」

加賀「ヒューマンエラー?」

みらい「私達は交戦の意思がありません、横須賀に入港したいだけです。」

伊勢「怪しい奴らを横須賀に入れるわけにはいかないのよね。」

日向「こちらの仲間も攻撃を受けたからな。」

 

お互いに一歩も引かない状態で一触即発の状態だ。

 

武蔵「悪いが深海棲艦の仲間ではないと言い切れないからな、ここで負けてもらおう。」

 

武蔵は完全にみらいに対し敵意を抱いていた。

 

みらい「艦長、どうしましょう。」

 

みらいの問に友成はこう答えた。

 

友成『今から言う事をそのまま伝えてください。』

 

友成の言ったものはみらいを驚愕させた。

 

みらい「・・・・分かりました、艦長を信じます。」

 

みらいは武蔵達に向き直り言った。

 

みらい「私の艦長からの伝言です。」

武蔵「何?」

みらい「『我々を攻撃するのは貴殿らの勝手だ、だが我々の艦艇には蒼龍、赤城、翔鶴、電、長門、金剛、比叡の七名の艦娘がいる、更に我が艦隊は火力は大和型戦艦並、速力は駆逐艦島風並の速度を有している艦を二隻が在籍している、艦娘のみらいも同様である。」

全員「なっ・・・。」

 

全員が息を呑んだ、探していた者達が相手の艦艇にいるというのだ。

 

みらい「『更にみらいは、あの米空母「ワスプ」を砲弾一撃で撃沈し、大和型戦艦大和を機関停止に追い込んでいる、交戦するかは貴殿ら次第だ。』以上です。」

 

そこには静けさと潮風が漂っていた。

 

武蔵「ハッタリはそこまでか?」

みらい「・・・・っ!」

瑞鶴「でも、武蔵さん、翔鶴姉が居るって・・・。」

武蔵「どうやって知ったかは知らんが嘘だろう、まず第一に火力が私、大和型に匹敵する艦艇など存在しない。」

みらい「では、開戦ということですか?」

武蔵「そうだ、全員戦闘よーい!」

全員「了解!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

友成「そうか・・・対空、対水上戦闘よーい!」

みらい『了解!対空、対水上戦闘よーい!』

友成「目標、正規空母加賀、瑞鶴の飛行甲板、主砲、撃ちー方始め!」

 

みらい「目標、正規空母、加賀、瑞鶴の飛行甲板、主砲、撃ちー方始め!」

 

ドオォォォン ドオォォォン ドオォォォン

 

伊勢「主砲を撃ってきた!!」

日向「当たるのには数発後だ加賀!瑞k・・・。」

 

ドゴォォォン ドゴォォォン

 

加賀「そんな・・・。」

瑞鶴「キャアァァァ!」

 

みらいの艤装から発射された主砲弾は無慈悲にも驚くべき正確さで吸い込まれるように飛び加賀と瑞鶴を大破に追い込んだ。

 

友成「新たな目標、航空戦艦、伊勢、日向の飛行甲板、ハープーン発射!」

 

みらい「目標、航空戦艦、伊勢、日向の飛行甲板、ハープーン発射!」

 

バシュュュウゥゥゥ バシュュュウゥゥゥ

 

発射されたハープーンは伊勢と日向の飛行甲板を破壊する。

 

武蔵「伊勢!日向!」

 

友成「最終目標、戦艦、武蔵の副砲、トマホーク発射!」

 

みらい「最終目標、戦艦、武蔵の副砲、トマホーク発射!」

 

武蔵「っ!」

 

ドゴォォォン

 

武蔵「ぐぁあ!?」

 

圧巻、まさにその言葉が合う戦況・・・いや、最早戦闘と言える状況では無かった。

加賀、瑞鶴は飛行甲板に被弾、炎上。

伊勢、日向は飛行甲板と主砲を折られ大破状態。

武蔵は装甲の薄い副砲を狙われ弾薬庫に引火し大破。

彼女たちにとってはありえない戦闘だった。

 

みらい「まだ・・・続けますか?」

武蔵「くっ・・・。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

少し前

 

長門「交戦の経験は?」

友成「はっきり言ってないです。」

蒼龍「勝てる自信はあるの?」

 

そうだよね、まずそこが気になるよね。

 

友成「・・・そうですね、勝機は有ります。」

長門「どうするつもりだ?」

友成「まずは正規空母を主砲で攻撃、甲板を使用不可にします、次に伊勢、日向の主砲と飛行甲板を破壊、最後に武蔵は装甲の薄い副砲を撃ちます。」

 

問題はここだ。

 

友成「ただ、最悪の場合は轟沈します。」

全員「!!」

 

そりゃ、あんな反応するよね。

 

翔鶴「そんな、瑞鶴が・・・。」

長門「どういうことだ・・・?」

友成「元々護衛艦はミサイルや高速で飛行する戦闘機を撃墜するために作られています、第二次大戦の兵器相手に戦闘なんて端から想定していません、それにみらいさんは一度ワスプを沈めている、正規空母加賀は元々は戦艦として作られていたため大丈夫かもしれませんが瑞鶴が無事な確率は低い。」

全員「・・・・。」

友成「あくまでこの戦闘は我々が生き残るための戦いです。」

 

ただ、確率が低くてもそれに掛けるしか無い、戦争は何があってもおかしくない。

 

みらい『艦長、開戦です。』

友成「そうか・・・対空、対水上戦闘よーい!」

 

この先がどうなるのか・・・。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

みらい『艦長、敵艦隊、降伏しました。』

友成「了解、これから救助艇でそっちに接近する。」

みらい「了解。」

 

梅津館長に許可をもらっておかないと。

 

友成「こちら霧先、梅津艦長応答願います。」

梅津「こちら梅津、どうした?」

友成「梅津艦長、これから敵艦隊の保護を行いますので小銃の持ち出しを許可して頂けませんか?」

梅津「君がその艦の艦長だ、君が決めるといい。」

友成「了解、これから敵艦隊の保護を行います」

 

 

 

みらい「来ましたね。」

友成「みらいさん!全員無事ですか?」

みらい「武蔵以下5名全員無事です。」

友成「了解、皆さん、この救助艇に乗って下さい、但しこちらも小銃で武装していますので。」

 

僕は64式を構えながら言った。

 

全員「・・・。」

 

だんまりですかそうですか。

 

友成「では、武蔵さんから順に乗って下さい。」

 

僕が言うと皆が動き出した。

順調に乗ってるね

 

友成「後は一人ですか、みらいさんも早く。」

みらい「はい。」

 

後は伊勢さんだけか。

 

伊勢「・・・・。」

 

ボンッ!

 

伊勢「えっ?わっ!」

 

なんだ!?いきなり艤装が爆発した!?

 

日向「伊勢!」

 

ちょ!沈んだ!?まずい!

 

友成「みらいさんは周辺警戒を!」

みらい「艦長は!?」

友成「仮でも自衛官名乗ってんだから日本国民を救うんだ!」

 

そして僕は伊勢さんが沈んだ場所に飛び込む。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

あぁ、海ってこんなに冷たくて暗いんだ。

ごめんね日向、もうだめだよ。

・・・・・沈んだら深海棲艦になるのかな?

何だか眠くなってきたなぁ。

 

・・・・・?誰かに引き上げられてる?

男の人かな?でも助かった・・・かな?

 

 

 

友成「ぷはぁ!」

みらい「艦長!」

友成「伊勢さんを救助艇に!」

みらい「分かりました!」

 

僕とみらいさんで救助艇に伊勢さんを乗せてから僕も乗り込む。

 

友成「とにかく梅津艦長に連絡して桃井一尉を呼んで。」

みらい「了k・・・艦長、後ろ!」

 

みらいさんの声で後ろに振り向くと。

 

瑞鶴「動かないで。」

 

64式を構えた瑞鶴さんがいた。




どうも、次回書きになる終わり方です。
では、次回予告

みらい「艦長!CIWSの発砲許可を!」

友成「恐い?そりゃ恐いですよ、でも今ここで無駄な血が流れて誰かの家族が死ぬくらいなら自分から命を絶ちますよ。」

友成「気が付いたらこの時代から約40年、彼女が艦艇だったころから約60年後の軍艦の中、そんな中で正気を保つこと自体が難しい話ですよ。」

武蔵「友成が神通の子供とはどういうことだ?」

真実は時に考えられないようなものでもある。
次回「第玖戦目「突き付けられた小銃と真実」」
それでは次回に向けて、撃ちぃ方ぁ始めぇ~!
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