高校生艦長と自衛艦の航海日誌   作:みたらし饅頭

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タイトル変えました。
前のままがよかったら言ってください。


第弐拾参戦目「教練対空戦闘と任命」

僕とみらいは今、ドック内の「みらい」に来ている。

今朝方、明石さんから修復作業完了の通達が来たためこれからドック内に注水が行われ「みらい」がドックを出る。

つまり僕は臨時艦長として指示を出し無事「みらい」をドック外に出すという仕事が出来たのだ。

そのために僕は今タラップを上っている。

 

「友成君、タグボートなんかは・・・・。」

「必要ありませんよ。みらい一人で出渠できます。」

「そうなの?とりあえず気を付けてね。」

 

明石さんと別れた僕はみらいと共に艦橋に向かった。

 

 

 

 

「なんだか艦艇だった時の出渠を思い出します。」

「確かあの時も横須賀のドックからだったね。」

「はい・・・あの時は辛かったです・・・。」

「・・・・・森三尉は順調に回復しているし、艦橋内に被害は出たものの死者はいなかった。少なくともいい方向に進んではいる。」

「はい、艦長。それと・・・そ、その、よろしければこれからも私の艦長で・・・・いてくれますか?」

 

みらいはそう僕に聞いてきた。

少し頬を赤らめているような気がするけど気のせいだろう。

 

「先任の梅津一佐や角松二佐には劣るかもしれないけど・・・元の世界に戻るまでは君の艦長でいることは約束するよ。」

「あ、ありがとうございます!それと、艦長でいるなら「臨時」は取って下さいね!」

「ははっ、それもそうだね。自衛官ではないけど艦長を名乗るよ。」

 

そうやって話している内にドック内に注水が始まった。

 

「注水が始まったようだ。機関始動用意、流水揺動注意。」

「了解、機関異常無し。いつでも始動可能です。」

「注水が完了次第機関始動。」

 

数十秒後、ドックは海水で満たされ「みらい」は海に浮かんだ。

 

「機関微速後進!」

「機関微速後進!」

 

「みらい」はゆっくりとドックを出渠する。

 

「左舷、右舷共に関門通過!」

「速度そのまま。」

「速度そのままヨーソロー。」

 

そして艦首までしっかり出たことを確認して次の指示を出す。

 

「面舵40度、両舷微速。」

「面舵40度、両舷微速。」

 

「みらい」を回頭させて停泊のための航路をとる。

 

 

 

 

一方横須賀鎮守府湾内は大盛況だった。

皆、未来の艦がどのように出渠するのか見学に来ていた。

 

「ありえへん、タグボートも無しで一人で出渠しおったで・・・。」

 

駆逐艦「黒潮」を筆頭に全員が狐につままれたような目で見ていた。

だが彼女たちはさらに目を回す。

 

「嘘!?機関始動からたった30秒なのに!」

 

軽巡洋艦「五十鈴」が「みらい」の加速力に驚愕した。

演習では殆どみらいは回避以外で動いていなかったためこんな加速力があるとはわからなかったのである。

 

 

 

 

「SPYレーダー目標探知。スキャン結果、深海棲艦の爆撃機と判明!160度より5機接近!」

 

「教練対空戦闘よーい!」

「教練対空戦闘よーい!」

 

「教練対空戦闘用意よし。目標2機、さらに接近!」

「面舵一杯!」

「面舵一杯!」

 

訓練とはいえ気を抜かずに指示をする。

 

「敵航空機距離10000!まっすぐ来ます!」

「SM-2スタンダード攻撃はじめ!」

「スタンダード発射!Salvo!」

 

言葉上のみだけだが対空戦闘を行う。

 

「5、4、3、2、1、命中!5機撃墜確認!」

「敵勢力は?」

「新たな目標、敵雷撃機、本艦艦首6000から来ます!」

 

「主砲、CIWS攻撃はじめ!」

「主砲、スタンバイ完了、CIWS迎撃開始。」

「主砲、撃ちぃ方ぁはじめ!」

「撃ちぃ方ぁはじめ!」

 

主砲は演習用弾を装填しているため発射する。

 

 

 

127㎜単装速射砲の射撃スピードは遠くからも見えていた。

 

「凄い・・・私たちの知っている高角砲よりも速い・・・。」

 

特型駆逐艦2番艦「白雪」は目を見張る。

自分たちの知っている高角砲よりも速い速度で射撃しているからだ。

 

 

 

「敵航空機、全機撃墜確認!探知圏内の対空、対潜、対水上目標無し。」

「対空戦闘用具収め。」

「対空戦闘用具収め。」

「教練対空戦闘終了。進路横須賀、面舵一杯!」

「教練対空戦闘終了。進路横須賀、面舵一杯!」

 

対空戦闘訓練を無事終えることができ、僕は鎮守府へと進路を取るように指示を出した。

 

「みらい、SPYレーダーとECMはどうかな?」

「正常に作動しています。故障していたとは思えないぐらい立派に修復されています。」

「それはよかった。というより妖精さんも中々のチートだよね・・・。」

「そうですね、敵に回したくないです。」

 

もし敵になったら勝てる気がしない。

 

 

 

 

 

 

「機関停止、投錨!」

「機関停止、投錨!」

 

湾内に戻ってきた僕たちは艦を止め投錨した。

 

「よし、異常なしっと。みらい、降りよう。」

「分かりました艦長。」

 

 

 

 

「友成君、どうだった?」

「明石さん、ばっちりです。対空戦闘に支障はありませんでした。」

「それはよかったわ。」

 

そんなことを話している内に艦の周りには集団が出来上がっていた。

 

「ははは・・・・すごい人だかりですね提督。母さん。」

「そうだな・・・・これをどうしたものか・・・。」

「そのうちほとぼりも覚めるでしょう・・・。」

「今度搭乗も計画してみましょうか?最悪、演習や戦闘には人員が必要ですし、妖精さんだけでは・・・・。」

「そうだな、それを計画してみよう。」

 

そんな話をしていると提督がふと切り出してきた。

 

「あぁ、霧先。お前を今日から工廠長に任命するからな。」

「ファッ!?」

 

僕が驚いて奇声を上げたと同時に母さんが提督を伝説の超サ○ヤ人のようにアイアンクローを決めて持ち上げていた。

毎度思うけど母さんは何故提督に制裁を加えるんだろう?

 

「提督?保護者の私の承諾なしに友成を海軍に入れようとしているんですかぁ?」

「やめろ神通!それ以上気を高めるなぁ!やめろぉ!!」

「「それ以上いけない!」」

 

僕とみらいが仲裁したことで提督の頭が握りつぶされたリンゴのようにならずにすんだ。

 

「それで?なぜそうしたんですか?」

「あいたた・・・・いや、友成が工廠長の方が新艦娘の出る可能性が高くなるかもしれないし、妖精さんといい関係を築くことができれば上も手出しできなくなるからさ。そういうことだよ。」

「・・・・・友成はそれでいいの?」

 

母さんは僕に聞いてきた。

応える言葉はもう決まっている。

 

「・・・・どうせ有事になればこの艦に乗って戦場に出ることになるし。ここで普段食っちゃ寝するぐらいならその任を受けるよ。」

「・・・・・そう、ならお母さんは何も言わないわよ。ただ止めたくなったら言いなさい。」

「ありがとう母さん。」

 

そしてその後質問攻めになっているみらいを救助するのに尽力することとなった。

 

 

 

 

 

 

「それで艦長、何故工廠の建造区画にきているんですか?」

「いや、提督に建造してくれって言われて・・・。」

「工廠長になりましたもんね・・・。」

 

一応みらいにも説明した。

後々言うのはいけないからね。

 

「それで何を建造するんですか?」

「その前にあいさつしないと。」

 

僕たちが中に入るとすでに妖精さんたちが並んでいた。

 

「おう!君が友成だね。私はここの主任を務めている主任妖精だ。」

「よろしくお願いします。霧先友成です。」

「護衛艦みらいです。」

 

「よろしく、そしてここにいる奴らが全員今日から君の部下になる妖精たちだ。」

 

「初めまして、霧先友成です。新米なので右も左もわからない状況ですが皆さんの上官としてやっていけるように一生懸命頑張るのでよろしくお願いします!」

「よろしくです!」

「がんばりましょー!」

 

妖精さんがわいわい歓迎してくれた。

小さくてカワイイなぁ。

 

「それで?ここに来たってことは建造をするんでしょ?」

「あぁ、戦艦レシピと大型艦建造が二回だね。」

「よし!お前ら!仕事だぞ!」

 

 

「いいかんをつくれー!」

「すごいかんだぞー!」

 

妖精さんたちも張り切る。

そして僕が操作盤の建造ボタンを押して警報が鳴り資材が壱、弐、参の個室に運ばれる。

 

 

「時間は・・・・。」

 

時間を僕とみらいはあいた口がふさがらなかった。

 

戦艦レシピ:72時間

 

大型艦建造:99:59:59が2つ

 

「「ナニコレ!?」」

 

僕とみらいは叫んだ。

どうしてこうもおかしい時間が出るんだ!!

 

「仕方ない、君!工廠長権限で高速建造材の使用を許可する!」

「りょうかいです!」

 

近くにいた妖精さんに頼んだ後に何人かの妖精を引き連れて大量の高速建造材を持ってきて炙り始めた。

 

「ヒャッハー!」

「けんぞうじかんはしょうどくだー!」

「けんぞうじかんはしょうでくせねばならんな。」

 

・・・・なんだか世紀末だけど気にしない。

パタパタと0になっていき建造完了。

 

「鬼が出るか蛇が出るか・・・・。」

「出てくるのは艦ですよ艦長。」

「そうだった。」

 

そんなボケをかましていると扉が開かれた。

 

「扶桑型超弩級戦艦、四番艦の日向よ、一応覚えておいて。」

「天城型巡洋戦艦、一番艦天城です。国産巡洋戦艦の力を存分に発揮いたします!」

「加賀型戦艦二番艦、土佐です。お役に立てるよう頑張ります!」

 

・・・・・・Oh

 

「これは書類作成が難航しそうだ・・・・。」

 

こうしてこの鎮守府には四隻の存在しないはずの艦が存在することとなった。




ちょっと次回のアンケートを取るので活動報告まで足を運んでいただければと思います。
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