月明かりが高台の崖を照らし、波の音が静寂をかき消す中で、吹雪は睦月に謝った。
「ごめんね。いろんなことが急に起こって・・・・目の前の欲に目が眩んじゃってて・・・。」
「ううん、吹雪ちゃんの気持ちはよくわかってるつもりだよ。私の方こそごめん・・・。」
「ううん・・・・。」
「どうしても怖くなっちゃって・・・。」
睦月が激怒した理由を聞いた吹雪は静かに立ち上がった。
そして睦月にあることを離し始めた。
「あのね、私・・・・工廠長に怒られちゃったんだ。『そんなもので築き上げた練度には意味がない。そもそも『みらい』の護衛艦にも選考は無理だ。練度は確かに身を削って積み上げるもの。だけど死にかけていては元も子もない。『みらい』乗組員にも死者が出るところだった。お前は家族や友達を平気で見捨てる気なのか。』って、凄い剣幕で怒鳴られちゃった。」
「あの優しい工廠長さんが?」
「うん。今考えたら・・・工廠長は私が自分で気づくように説教してくれたのかも。自分がどれだけの事をしでかしたのか。」
「工廠長さんが・・・・。」
「うん。・・・・考えてみたら夢からかけ離れたことしてるなぁって思ったし。」
「夢?」
「誰かの役に立つこと。どんな些細なことでもいい、みんなの役に立ちたいの!」
「じゃあ、みらいさんや赤城先輩の護衛艦になりたいって言ったり改になろうとしたのも?」
「うん。前の鎮守府では足を引っ張ってたから・・・誰かの役に立ちたくて。」
「そっか・・・。」
睦月は吹雪の夢を聞いて目線を下げた。
「ごめんね・・・。」
吹雪は睦月が立ち上がると、彼女に向き直って手を握りしめながら約束をした。
「睦月ちゃん・・・ごめんね。二度とあんなこと、しないから。」
「うん、約束だよ吹雪ちゃん。」
その一部始終を赤城と加賀は少し離れたところから見ていた。
吹雪が約束した時、赤城は加賀にある言葉を漏らした。
「以前、提督に言われたことがあるんです。私の随伴艦は、私が決めなさいと。」
「赤城さん・・・。」
「勿論、霧先君にも言われました。そして今、その時が来たようです。」
赤城の言葉に加賀は何も言えないままだった。
加賀が見た吹雪を見つめる赤城はまさに、戦闘時の肝の据わった凛とした眼であった。
数日後、朝早くから戦闘指揮室には多くの人物が詰めかけていた。
長門、陸奥、大淀はもちろん、「みらい」幹部である梅津、角松、菊池、尾栗も入室しており、当然のことながら臨時提督である霧先も部屋にいた。
そして全員がミッドウェーの図面を見ていると、通信係である大淀から新しい情報を聞かされた。
「戦力が増強されている?間違いないか?」
「はい、水上機母艦の千歳、千代田、並びに護衛艦ゆきなみが確認しています。」
「やはりか・・・。」
長門は予測していたことが的中し、図面をにらみ始めた。
昨夜の混線の原因を霧先と明石調べたところ、別の通信機との交戦域に接触してしまい、混線が多数発生。
しかもそれはかなりの数の通信が混ざり合っていたということだった。
それを聞いた長門は、その周辺にある島が怪しいと踏んで偵察隊を派遣したのだった。
予想は見事的中。ゆきなみ、千歳、千代田の三名によって大収穫といえる情報が手に入ったのだった。
「重要拠点であれば、情報伝達の量は多くなる。」
「航空戦力もかなりの量が集結しているな・・・。やはり・・・。」
「でも、あくまで可能性の話よ?」
「わかっている・・・。」
ミッドウェーを駐屯地AMと断定しようとする長門に陸奥がストップをかける。
必ずしもここがAMとは限らないと陸奥は考えていたからのことであり、長門もそれはわかっていた。
だが尾栗は陸奥に対して抗議し始めた。
「おい陸奥、こりゃどう見たってミッドウェーが駐屯地AMだろう?こんだけの戦力が集中してるんだ、ここじゃないはずがないだろう!?」
「落ち着け尾栗。たとえここがやつらの拠点だったとして、AMとは限らんだろう。」
「だが洋介、これだけの戦力が集中している。十分に足る確証だと考えていいだろう。ゆきなみのデータで艦種も把握済み。これは大きな確定的情報だ。」
尾栗と菊池からAMがミッドウエーであることを断定する意見が出たことから、角松は艦長である梅津に意見を聞いた。
「艦長、どう思われますか?」
「我々だけの判断ではいささかまずいだろう。ここは、この鎮守府の最高責任者に決断してもらうほかあるまい。」
梅津はそういって霧先に目を向けた。
梅津自身もいささか苦ではあるとは思っていたが、ここは海上自衛官である自分が答えるべきではないと考え、霧先に決断をゆだねた。
霧先もそれを理解していたようで、梅津に言われてすぐに答えを出した。
「・・・指令書に残された駐屯地AMはMIと断定、直ちに攻撃計画を練ることにする。」
「了解しました。」
長門と陸奥、大淀は霧先の決定を聞くと、早々と準備に取り掛かった。
決断をしてしまった霧先は戦闘指揮室の窓から水平線を眺め、今後の出来事を警戒していた。
同刻、艦娘寮の前では吹雪が身体を伸ばしていた。
服装はいつもの朝のランニングスタイルで、まさに今走り込みを始めようとしていた。
「よし!」
吹雪は気合を入れると太陽を背に走り出した。
だが走り始めて数メートルもいかないところで吹雪は足を止める。
突然聞こえた音の方へ視線を向けると、三機の零戦がそれを駆け抜けていった。
「あれは・・・。」
「おはようございます、吹雪さん。」
「あ、赤城先輩!」
声を掛けられた吹雪が振り返ると、そこには赤城が立っていた。
朝早くから赤城がここにいると思っていなかった吹雪は少々思考回路が停止するが、赤城に言葉を投げかけられて再起動する。
「どう?新たな自分は見つかりそう?」
「あ、はい・・・頑張ってはいるんですけど・・・・。」
「そうですか・・・実は、貴方にお願いがあってきました。」
「え?」
赤城の唐突な言葉に吹雪の頭の中は疑問符で埋め尽くされた。
何故早朝から自分を訪ねてきたのかわからない吹雪は、赤城に言われるがままに服を着替えた。
心当たりさえ無い吹雪は内心ビクビクと緊張しながら赤城の後をついていく。
そして連れてこられたのは人気のない桟橋だった。
そこで、赤城から吹雪へと驚愕の言葉が告げられた。
「随伴艦・・・ですか?」
「えぇ、受けてくれるかしら?」
「私が・・・。」
赤城から告げられた言葉、それは吹雪に赤城の随伴艦として作戦へ参加してもらうことであった。
吹雪からしてみればまたとないチャンス。それをわかっている吹雪はすぐに返事を返したかったが、それはできなかった。
何かが吹雪の胸に突っかかり、返答をさせなかったのだ。
吹雪が返答できずにいると、彼女の後ろからもう一人やってきた。
「赤城さん。」
「加賀さん・・・。」
やってきたのは加賀であった。
普段から無表情や表情が硬いなどと評される加賀であったが、今回ばかりは真剣な顔をしているのが見て取れる。
そんな加賀は来て早々に自分が思っていることを二人へ言い始めた。
「赤城さんの意思は尊重したい。けど、貴方は私・・・いえ、連合艦隊にとって書くことのできない一航戦の正規空母。・・・・吹雪さん、貴方に赤城さんを守る力があるのか、試させてほしいの。」
加賀が吹雪へ求める実力、それは至極真っ当であろう。
吹雪に赤城を守るだけの力が無ければ当然部隊壊滅への糸口となってしまい、被害は計り知れない。
今回の作戦なら当然ともいえる加賀の意見に、吹雪は何も言い出せなかった。
「無理だというのなら、今ここで辞退して貰うわ。そのために、寝ている彼を叩き起こしたんですからね。」
「ぶん殴ってまで叩き起こしておいて置いていくのはどうなんですかねぇ・・・・。」
遅れて桟橋へとやってきたのは何と霧先だった。
普段通りであれば現在の時刻は部屋で仮眠をとっている彼は今朝早々に加賀によって殴り起されていた。
そして起こされた理由も知らされぬまま、加賀の後追って遅れてやってきたというわけであった。
遠くから話の断片を聞いて大方の現状を把握した霧先も、吹雪へ言葉をかける。
「吹雪、僕は赤城さん自身が選ぶことに問題はないと感じてはいる。とはいえ僕も艦隊規模で考えると不安感が残る。加賀さんの言う通り、今ここで君の現状を見て最終的な判断を下したい。やるか?やらないか?」
「私は・・・。」
霧先からの問いに吹雪は拳を握り締め、深呼吸をしてから答えた。
「やります・・・やらせて下さい!!」
吹雪の答えによって即座に演習の準備が用意された。
艤装を纏った吹雪は呼吸を整え、いつでも動ける状態で待機していた。
そんな中、工廠区画の倉庫からいくつかの木箱を持ってきた霧先が到着する。
一見すると陸上自衛隊の砲弾用の木箱にも見えるそれには「訓練用九九式艦上爆撃機」や「訓練用零式艦上戦闘機」という文字が刷られていた。
霧先は箱についている南京錠を外し、中に入っていた矢を赤城と加賀の矢筒に入れていく。
そして既定の本数入れると、それを赤城と加賀に装備させてから、箱と一緒に少し離れた位置へと退避した。
「今度の戦いは機動部隊同士の航空戦が予想されるわ。護衛艦として、防空能力も必要。」
「はい!」
「今から演習用の機体を放ちます。その攻撃をよけながら、全機撃破してみせて。」
「お願いします!」
加賀から概要を聞いた吹雪は大きな声で返答し、それを聞いた霧先が号令を出した。
「全艦準備完了、教練対空戦闘用意!」
霧先の号令と共に赤城と加賀は矢をつがえて目一杯まで引く。
「教練対空戦闘開始!!」
そして開始の号令と共に弓矢を放った。
放たれた矢は光りながら艦載機へと姿を変え、吹雪へと機銃掃射を掛ける。
吹雪も負けじと対空砲撃を行い、撃墜はするものの機銃掃射によって隙を見せ、航行不能判定を出してしまう。
当然加賀がそれを見過ごすはずもなかった。
「それでは赤城さんの護衛艦を務めさせるわけにはいかないわ!もう一度。」
「はい!」
吹雪はへこたれることも無く、再び赤城と加賀の航空隊へと立ち向かっていった。
やがて時が過ぎ、朝の講習の時間となった。
各教室では受講者の艦娘が集結しており、駆逐艦娘のクラスも殆どが既に教室に集まっていた。
その中で睦月が吹雪を見かけないため、近くにいた電に尋ねた。
「吹雪ちゃん?来てないのです・・・。」
「え?トレーニングに行ったまま戻ってきてないからてっきり・・・。」
「まだ走ってるっぽい?」
睦月と夕立はまだ戻ってこない吹雪をおかしく感じ、どうすべきかと考え始めた。
その時、教室のドアが勢い良く開けはなたれて一人の自衛官が駆けこんできた。
「あ、尾栗三佐っぽい!」
「おぉ、夕立!おまえら大変だ!今演習場で吹雪が!」
「えっ!」
演習場ではもう何度目になるかわからない対空戦闘に吹雪が息を切らし始めていた。
だが、加賀は手を緩めようとはしなかった。
「もう一度!」
「はい!」
再び艦載機が発艦して機銃掃射を行い、それに負ける事無く、吹雪も対空砲撃で応戦する。
だがどうやっても隙を見せ航行不能判定になり、やり直しになっていく。
騒ぎを聞きつけた艦娘や自衛官、妖精たちによってごった返す演習場に、夕立と睦月もやってきた。
「早く立って、それとも諦める?」
「やります!」
吹雪は何度でも立ち上がった。
睦月にはそれは耐えられたい光景だった。
ただ友人が何度も攻撃される姿を、訓練とはいえ何度も観るのは睦月にとって拷問であった。
だが吹雪はあきらめない。
既に吹雪は中破しており、下手をすればこのまま演習を続行するのは無理であった。
「もう無理だよ・・・もう!」
「駄目!」
「吹雪ちゃん・・・!」
「私、赤城先輩の護衛艦になりたいの・・・!誰かの役に立ちたいの・・・!」
「吹雪ちゃん・・・・。」
「お願いします・・・もう一度・・・・・もう一度・・・・」
睦月からの制止を無視してでも演習を続けようとする吹雪。
だが、彼女の疲労と艤装の損傷は限界を突破しており、その場に崩れ落ちた。
「吹雪さん・・・・。」
「行きますよ!」
「赤城さん!?これ以上は危険です、もう吹雪の疲労も艤装の損傷も限界です!」
「あなたは黙ってなさい!」
これ以上の演習は危険だと判断した霧先が演習の中止を呼び掛けるも、赤城は一蹴した。
そして霧先が黙り込んだことを確認すると、今度は吹雪を掻き立てた。
「・・・立ちなさい、あなたのこれまでの努力はそんなものではなかったはずです!」
「先輩・・・。」
「私は知っています、海上を進むことすらままならなかったあなたが、悖らず恥じず恨まず、いかに前を向いて歩いてきたか!あなたなら、できるはずです!立ちなさい!」
赤城に言われ、もはや安定して立ってること自体が不思議な状態になっているにもかかわらず、吹雪は立ち上がって砲を構えた。
その眼には囂々と燃える意思が垣間見えていた。
「吹雪ちゃん・・・。」
『誰かの役に立ちたいの。』
吹雪が先日言っていた言葉を思い出した睦月は吹雪の中で燃えるものが何かわかったような気がした。
今の彼女の原動力、それは誰かの役に立ちたいという気持ち。
ただそれは自分が役立たずであるからという理由ではない。
彼女自身が誰かを助ける役に立ちたいと思うからこそ、いま彼女は立ち上がれると睦月は感じた。
そして再び演習が始まった。
吹雪は絶え間なく攻撃してくる零戦の動きを予測しながら機銃掃射回避し、対空砲撃を行う。
対空砲撃もやみくもに打つのではなく、相手の行動を予測して砲撃を行い、一撃一撃を見事に命中していく。
その光景はさながら護衛艦の対空射撃とも遜色ないほどであった。
ついにあと1機を残し、吹雪は最終攻撃の構えをとる。
「あと一機!頑張っていきましょー!!!」
睦月からの応援も入るが流石は一航戦の艦載機、吹雪の砲撃をかわして攻撃を加えて旋回する。
今までの吹雪ならここで海面に叩きつけられているのだが、今回は違う。
後ろに飛ばされながらも砲を構えて突入してくる艦載機に照準を絞る。
「いっけぇええ!!!」
吹雪の最後の一撃は見事最後の一機を粉砕した。
だからと言って吹き飛ばされた際のエネルギーが消えることはなく、吹雪は海面に打ち付けられながら沿岸部へと激突した。
その際に起きた水柱で霧先が吹き飛ばされ、睦月と夕立に水がかかる。
水柱が消え去り、全員がその場を覗き込むと、そこには息が絶え絶えになった吹雪がうつ伏せに打ち上げられていた。
「吹雪ちゃん!」
「吹雪!大丈夫か!」
睦月と夕立、霧先がかけより、吹雪を起こす。
息切れを起こしているものの、吹雪の意識はしっかりとあり、三人は安堵していた。
「吹雪さん、よく頑張りました。」
「ははは・・・ありがとうございました赤城先輩。」
吹雪へ慰労の言葉を述べた赤城に吹雪は感謝の言葉を述べる。
すると突然吹雪の体が発光し始めた。
これは夕立に起きた現象と同じであり、吹雪の練度が改造可能連弩に達したことを意味していた。
「上々ね、すぐに工廠へ来なさい。」
「は、はい!」
「よし、睦月と夕立は吹雪を工廠へ、あとで僕も行くから。」
睦月と夕立に運ばれていく吹雪を見送った霧先は一息ついてから赤城と加賀に向き直った。
「・・・・改造は僕の仕事なので、赤城さんと加賀さんは後片付けお願いしますね。」
「えっ!?」
「当然でしょうが!あれだけ危険な演習したんですから当然の罰です!それとも、ロクマルからひもなしバンジーで、これから一か月、間宮抜きのほうがいいですか?」
「喜んでさせていただきます!」
全く威厳のない一航戦の敬礼が披露され、その場にいた全員が緊張から解き放たれたのと、威厳のない二人を見て何とも言えない心情になり、苦笑いをするしかなかったのであった。
演習が終わり、吹雪の改造が始まって1時間後。
工廠ではいよいよ新しい吹雪の姿がお披露目されることとなった。
「いい?」
「いいよ。」
睦月から許可をもらった吹雪はカーテンを押し広げて個室から出る。
そこでは夕立と睦月が姿鏡をもって待機しており、吹雪は改造後に初めて自分の姿を見た。
「わぁあ・・・これが改?わぁ・・・ほあぁ・・・・ん?」
新しい自分の装備に目を光らせる吹雪だったが、ある一点に注目した際に一気にテンションが落ち込んだ。
「あれ?・・・・あれぇ!?」
「あんまり変わらないっぽい?」
「夕立、きっぱり言いすぎだよ・・・・。」
普通に吹雪へ止めを刺そうとする夕立に霧先は頭を抱える。
「よかったね。」
「よくないよぉ!まさか、改装されてないとか?」
「いや、たしかに僕が改造したんだけど・・・。」
「そんなことないよ!ほら、長10cm砲になってるし、服もちょっと変わったし。艦娘によっては姿が変わらないこともあるんだって。」
「そうなの?」
吹雪は半信半疑ながら睦月の言葉を聞く。
目の前には親友の夕立が持つ女性らしく発達した胸部装甲が鎮座しており、吹雪は自分の胸へと手を当てた。
だが現実は非情であり、吹雪の胸部装甲は相変わらずな厚さを維持していた。
「うぅ~・・・なんか頑張ってちょっぴり損した気分。」
「そんなこと言うなよ・・・吹雪の改装は特別なんだぞ?」
「特別?」
「あぁ、別鎮守府の吹雪たちから改装のデータを集めて僕と明石さん、夕張さんで試しに作ってみた改装案なんだ。」
「そしたら思いのほかうまくできちゃって。改二の可能性も出てきたんだよねぇ」
「うっひゃあぁぁ!!!」
霧先が吹雪に改装の特別さを伝えた時、後ろから夕張が現れた。
予期していなかった霧先は叫び声をあげながら飛び上がった。
「し、心臓に悪い・・・。」
「ごめんごめん・・・。」
「あ、あの!夕張さん、改二の可能性って・・・。」
「あぁ、それね。吹雪ちゃんやほかの鎮守府の吹雪ちゃんのデータをもとにより強い改装ができそうなの。」
「だから、期待して待っててね!」
「だっひゃぁぁぁ!!」
次は夕張の説明に明石が割って入り、霧先は再び飛び上がって今度は床に倒れこんだ。
「も、もう死ぬ・・・・。」
「あははは・・・・。」
吹雪たち三人はしてやったりという明石と夕張の笑みを見て、苦笑いをしながら佇んでいた。
そこに丁度赤城がやってきた。
「赤城先輩!」
「吹雪さん。約束通り、次の戦いの随伴艦はあなたにお願いします。引き受けてくれますね?」
「・・・は、はいっ!!」
今までのひたむきな苦労が報われた吹雪は、遂に赤城の護衛艦となることができたのであった。
事の全てが終わり、赤城は作戦指揮室で一連の出来事を長門へと報告していた。
「そうか、ご苦労だった。」
「いえ、私も望んでいたことですから。」
「ですが、何故提督はそこまで?」
「私にも分からない。ただ、指令書に書かれていたのだ。『駆逐艦吹雪が、この作戦の鍵となる』とな。」
指令書に記された不可解な一文に四人は頭を悩ませ続ける。
だがその答えは当分出ないだろうという可能性が、四人の頭にほんのりと浮かんでいた。
その頃鎮守府近くの崖では、吹雪が夕日を眺めていた。
(赤城先輩の護衛艦になれた!・・・・でも、これはゴールじゃなくてスタートなんだ!)
「よーし!頑張るぞー!!」
夕日に包まれる中、吹雪は拳を天へと突き上げ、これからの出来事へ向けて気合を入れるのだった。
えっと・・・あけましておめでとうございます(殴
天城「で?」
ショートランド泊地に着任(殴
土佐「綾波さんを沈めましたよね?」
いやーすみません。ここのところ筆が進まず劇場版三回見にいってさぼってました(殴
その上に設定上のミス発覚。
(主人公2014年から来てるのにアニメ版知ってるっておかしいだろ、私ってホントバカ)
とまあ、2017年もよろしくお願いします(砲撃)
吹雪「こんな司令官ですみません」(土下座)