IS学園にやって来た黒竜使い   作:雪風@イグニスター

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第三話 ルームメイトは決闘者

放課後、俺は教室で一夏の勉強を見てる。いや、分からないところを聞かれたら答える感じになっていて、俺は、窓の外を眺めながら溜め息をついた。

 

 

「…ハァ」

 

「…なぁ遊騎、そんなに落ち込むなって」

 

 

不意に一夏がそう言った。

 

 

「いや、俺はクラスの皆を怖がらせちまった。それが悲しい…」

 

「でも!それは遊騎の家族が馬鹿にされたからじゃないか!!俺だって家族が馬鹿にされたら怒るぜ!」

 

 

本当に一夏は良い奴だな。こんな俺にここまで言ってくれたのは家族や柚子達以外でお前くらいだぞ本当…。

 

 

「ありがとな、一夏…」

 

「おう!」

 

 

そんな風に話していると、教室の扉が開いた。そこには山田先生がいた。

 

 

「あ、良かった。まだ二人共教室に居たんですね…」

 

「先生?どうかしたんですか?」

 

「お前達の寮の鍵を渡しに来た」

 

 

と言う声と共に、後ろから織斑先生もやって来た。

 

 

「あ、ありがとうございます」

 

「…え、寮?」

 

 

上から俺、一夏だ。

 

 

「あの~…俺、一週間は自宅通学と聞いていたんですが…」

 

「状況が状況だからな、無理やり入れさせてもらった。必要な物は此方で手配した。ありがたく思え。まぁ、着替えとケータイの充電器があれば充分だろう…」

 

 

一夏が項垂れた。ドンマイ一夏。俺は事前に寮に入ることを知らされていたから既に荷物は寮に届いてるはず…。

 

 

「はい。此方が鍵になります」

 

 

といって俺達にそれぞれ別々の鍵を渡した。

 

 

「あれ?俺達は別の部屋なんですか?」

 

「すいません。状況が状況のため、二人共別の部屋になってしまいました」

 

 

だろうな。いくらある程度の融通が聞くといってもここは元々女子校。そう言った状況に慣れてなかったんだろうな。まぁ、仕方ないだろうけど。

 

 

「いえ、ありがとうございます」

 

 

俺はそう言って鍵を受け取った。

 

 

「それからお前達は大浴場は使えない。自室の風呂を使え」

 

「え!?どうしてですか!?」

 

「…一夏、ここ一応女子校だぜ?」

 

「あぁ~、納得したわ。サンキュー遊騎!」

 

「気にすんなって。…それでは先生。俺達はそろそろ部屋に行きますね」

 

 

俺はそう言って立ち上がり、一夏と共に寮に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

…ここか。

 

 

「俺の部屋は遊騎の部屋の近くだし、いつでも遊びに来いよ!」

 

「ああ…ルームメイトに迷惑のかからないときに行くよ」

 

「分かった。…遊騎、今日はゴメンな」

 

 

突然一夏が謝ってきた。

 

 

「いきなりどうした?」

 

「決闘の事、勝手に決めちゃったからさ」

 

 

ああ、その事か。どうやら俺が少し頭を冷やしてるときに、あの貴族さんが決闘だと言っていたらしい。俺も出来ることなら戦ってあの鼻っ柱を叩き折ってやりたいと思っていたのでちょうど良かったと思っている。

 

 

「謝らないでくれ。俺はむしろ感謝してる。この決闘で俺はあいつを倒す。この一週間でそれだけのデッキを完成させてくる!エンタメデュエリスト嘗めんなよ?」

 

「そっか…分かった!お互い頑張ろうぜ!」

 

俺達はそう言ってお互いの拳をぶつけ合った。その時の俺たちの顔は、とてもいい笑顔だった。

 

 

「それじゃあ俺行くな?また明日な、遊騎!」

 

「ああ、じゃあな、一夏!」

 

 

一夏は自分の部屋に向かって歩いていった。俺も自分の部屋の前に立つと、部屋に数回ノックした。

 

コンコン…コンコン…

 

 

「…誰ですか?」

 

 

中から気弱そうな声が聞こえてきた。と、同時に部屋の扉が開いた。そこには水色の髪の眼鏡をかけた女の子がいた。ハッキリ言おう。可愛い。

 

 

「えっと、織斑先生に俺がこの部屋って聞かされてさ」

 

 

そう言うと、少し驚いた表情をした。しかしすぐに表情を戻し、俺に入るように促した。俺は彼女についていくように部屋に入っていった。

 

部屋の中はとても綺麗で、まるで高級ホテルの一室の様に思えてくる。そんな部屋だった。

 

 

「えっと、自己紹介がまだだったな。俺は「榊遊騎…、舞網市のエンタメデュエリスト…」…知ってたのか?」

 

「やっぱりあの榊遊騎なんだ!私、貴方のファンなんです!」

 

 

急に目を輝かせながらそう言ってきた。ファンか…悪い気はしないけど、俺ってそんなに凄いデュエリストじゃないんだがな…。

 

 

「えっと、君の名前を教えてもらって良いか?」

 

俺がそう聞くと、急に顔を赤く染めた。

 

 

「ご、ごめんなさい…。私は更識簪です。よろしく」

 

「あ、ああ。一応知ってると思うけど榊遊騎だ。よろしくな、更識」

 

「名字で呼ばないで、簪でいい」

 

「そうか?分かった。よろしくな、簪!」

 

 

俺はそう言って手を出す。簪も意図を察したのか、手を伸ばし握り返してくれた。

 

そう言えば簪は俺のファンって言ってたっけ?…ってことはもしかして?

 

「なぁ簪、少し良いか?」

 

「どうしたの?」

 

「簪って、もしかして決闘者(デュエリスト)か?」

 

 

そう聞くと、簪は恥ずかしそうにしながら少し待っててと言った。すると、簪は自分の荷物のあるところに行き、そこから何かを取り出した。あれは…決闘盤(デュエルディスク)か?成る程、簪も決闘者(デュエリスト)だったのか。

 

 

「簪はどこかの塾に通ってたのか?」

 

「ううん、通ってなかった。でも、どうしてもデュエルがしたくて頑張って覚えたの」

 

 

成る程な。しかし凄いな。独学でデュエルを勉強するとは…。

 

 

「今度、落ち着いたらデュエルしようぜ!」

 

「し、してくれるの!?」

 

 

何を驚いてるんだ?

 

 

「だって、あの(・・)榊遊騎とデュエル出来るんだよ!!嬉しいよ!!」

 

「えっと…そこまで言われると流石に照れるな」

 

 

俺は右頬をポリポリ掻きながらそう呟いた。

 

 

「それじゃあ今度デュエルな」

 

「うん!ありがとう!」

 

 

俺と簪は友達になれた。




はい。三話目投稿!!スノウです。


遊騎「榊遊騎だ。よろしく!」


今回は簪さん登場回でしたね。と言うわけで、この作品初のゲストはこの方!!


簪「更識簪です。よろしくお願いします」

遊騎「よろしくな、簪!」

簪「うん!よろしく!」


早速ですが、今回は簪さんと遊騎さんのデュエルをするフラグを建てるのがメインでした。


遊騎「まさか簪が俺のファンとはな。流石に驚いたぜ…」

簪「でもこれで遊騎とデュエル出来る。楽しみ…」


でもデュエルはセシリア戦が終わってからですよ?


簪「それでも大丈夫。楽しみに待ってる…」


そうですか。でしたら頑張って書きますね。それではそろそろ、


遊騎・簪「「お楽しみは、これからだ!!」」


次回もよろしくお願いします。
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