教室にて…
今朝、教室で先日決まったオルコットの件についての説明が行われた。今回の事に対し、オルコットはしっかりと反省もしている為、学園側はお咎め無しにするつもりだったらしい。しかし、今回の件は国の方ではそうも行かず、結果、代表候補生の座と専用機を剥奪された。…と言うシナリオを。
実は今回の事は俺も説明を受けているため、どうしてこうなったのかも知っている。なので、俺はこれからオルコットを一人前の
「…って事でルールの方は大丈夫か?」
「は、はい。なんとか…」
大分厳しそうだな…。まぁ、ルールかなりややこしいから仕方ないか。
「取り合えずルールは良いとして…、問題はデッキかぁ…」
そう。オルコットにはデッキがない。いや、そもそもカードがない。故に先ずはカードを集めなければならない。…仕方ない。
「オルコット。このファイルの中にあるカードを見て欲しいカードがあったら言ってくれ。カードによっては見当してみる」
俺はそう言ってバッグから一冊のファイルを取りだし、オルコットに渡した。
「あ、ありがとうございます!」
「気にすんな」
「そ、それと…これからは名前で呼んでくれませんか?」
「ん?ああ、良いぜ。よろしく、セシリア」
「!はい!」
セシリアはそう言ってファイルの中を見始めた。俺はカードが決まるまで取り合えずもう一つのデッキを確認する。一応こっちも【レッドアイズ】なんだが、構築が全く違う。
「お!遊騎とセシリア仲直りしたんだな!」
そう言って一夏が近付いてきた。うん。一夏、来るのは良いんだ。でもね、取り合えずそこにいる篠ノ之さんをどうにかしてくれ。何か俺スッゲー睨まれてんだよ…。俺何かしたっけ?
「そう言えば、遊騎と箒ってまだあんまり話してなかったな。こいつは俺の幼馴染みの篠ノ之箒。仲良くしてやってくれ」
「…篠ノ之箒だ。よろしく」
何かムッスーってしてませんか?篠ノ之さん?
「よ、よろしく…。俺は榊遊騎だ」
そう言うと、隣からパタンと閉じる音が聞こえる。そっちを見ると、セシリアがこちらをジト目で見ていた。
「な、何だよ…」
「…何でもありませんわ。それより決まりましたわ!」
そう言って出してきたのは一枚のカード。
聖騎士モルドレッド
効果モンスター
星4/光属性/戦士族/攻1700/守1000
このカードはフィールド上に表側表示で存在する限り、通常モンスターとして扱う。
このカードが「聖剣」と名のついた装備魔法カードを装備している限り、
このカードは効果モンスター扱いとなり以下の効果を得る。
●このカードはレベルが1つ上がり闇属性になる。
また、1ターンに1度、自分フィールド上に
このカード以外のモンスターが存在しない場合に発動できる。
デッキから「聖騎士モルドレッド」以外の
「聖騎士」と名のついたモンスター1体を表側守備表示で特殊召喚し、
自分フィールド上の装備魔法カード1枚を選んで破壊する。
………まさかこいつを選んでくるとは…。まぁ確かに何でも良いとは言ったけど、…さてどうするか。はっきり言ってこいつは高い。売ればそれなりの金額になる。しかもこれでデッキを組むってことは【聖騎士】だろ?このカード群はレアが結構かかるんだよなぁ~。
「…だ、駄目でした?」
あ~、セシリア。そんな顔しないでくれ。何だか俺が悪いことしたみたいじゃないか。…仕方ない。
「分かった。こいつはセシリアに渡そう。但し、このデッキは結構金がかかる。それなりの金額は覚悟してくれ」
「わ、わかりました」
問題は俺がモルドレッドを一枚しか持ってないってことだ。この辺のカードショップって言うと…学園に来る前に寄ったあそこか。
「ちょっといい?」
教室に響く少女の声。それは扉の方から聞こえた。そちらを向くと、知らない少女が仁王立ちしている。
「鈴?お前鈴か!!」
「そうよ。この私、凰鈴音が、宣戦布告に来たってわけ」
「何カッコつけてんだよ。全然似合ってないぞ」
「んな!?なんて事言うのよあんたは!!」
これは酷い。…あ。
スパァーン!!!
「痛った~!誰よこんなことしたのは!」
「私だが?何かあるのか、凰?」
王者が降臨なさった。
「ち、千冬さん…」
スパァーン!!!
「痛ッ!?」
「織斑先生だ。それよりも授業が始まる。さっさと教室に戻れ」
「は、はい!!」
そう言って小さい子は走っていった。
「それと榊とオルコット。お前達二人は授業に出ず、デッキを完成させてこい。そうしなければオルコットが授業に参加できん」
「わかりました。それにあたって外出しなければならないんですが、大丈夫ですか?」
「心配ない。お前達二人の外出許可は既に得ている」
マジかよ…。やること早えな。
「わかりました!行きましょう、遊騎さん!!」
「ちょっ!?腕引っ張るな!!」
俺は引きずられるように引っ張られていった。
AIBOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!!!!
ATMで金を下ろし終えた俺達。機械から変な声が聞こえたが、きっと気のせいだろう。
「遊騎さん。デッキは一つ作るのに幾らくらいかかりますの?」
「そのデッキにもよるが、【聖騎士】だと二~三万は覚悟しといた方がいい」
「そ、そんなにかかりますの?」
「メインデッキもそうだが、エクストラデッキが結構高い」
【聖騎士】だと…確かシンクロとエクシーズだったな。一応俺は全ての召喚方法を勉強したから教えられるが…俺の説明で大丈夫か?
近くのショップ。俺達はそこでカードを探していた。セシリアはショーケース。俺はストレージだ。【聖騎士】に必要なカードは、あらかた集まったが、汎用カードが見つからない。困ったな。
「一端舞網市に戻って…いや、それだとかなり時間がかかるな。仕方ない。汎用カードは俺のファイルから出すか」
俺はそう呟き、デュエルスペースへ向かった。今日が平日って事もあり、人がいない。
俺は座ると、持ってきていたバッグからファイルを取りだし、汎用カードを出す。そんな事をしていると、セシリアがカードを買って戻ってきた。
「お待たせしました!!」
「いや、気にすんな。こっちもカードは集まった」
「あ、ありがとうございます!」
俺達は、その場でデッキを完成させた。後は戻ってアクションデュエルをするだけだ!!
はい!どうもスノウです!!
遊騎「榊遊騎だ。よろしく」
今回は遂にセシリアさんのデッキを完成させました。
遊騎「次回はセシリアがアクションデュエルに挑戦する。応援してやってくれ」
それではそろそろ、
遊騎「お楽しみは、これからだ!!」
次回もよろしくお願いします!