暗殺教室 暗殺中学生日記   作:オコーネル

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お待たせしました、全校集会の回です。
そして、修業開始いたします。




第6話 集会の時間

-side 桃花-

 

 

ビッチ先生がクラスに馴染んで早一週間、私はひなたちゃんと、つい最近龍聖のテストを受けて合格したという凛香ちゃんと、クラス委員の片岡さんと一緒に烏間先生の家に来ていた。

 

「どんな稽古つけてくれるんだろうね?」

 

「着替えを持ってくるようには言われたけど……」

 

そう、龍聖からは着替えは必ず持ってきてほしいと言われていた。何でもかなり汗をかくらしい。そんなに過酷なのだろうか?とりあえずセパレートタイプのスポーツウェアに着替えて待機していた。しばらくして、

 

「お待たせ、準備が出来たからスタジオに入って」

 

半袖Tシャツにジャージのズボン、リストバンドをつけた龍聖が呼びに来たので、地下のスタジオに入る。

 

入った瞬間、蒸し暑い熱気が襲ってきた。

 

「暑っ!?」

 

「驚いたでしょ?この部屋の気温は30℃、湿度80%に設定してるんだ」

 

まるでサウナのような状態だ。

 

「みんな体の動作に重要な体幹はしっかりしてるから、型から練習していこうか。俺の使う中国拳法は八極拳。超近接型の一撃に特化した拳法だよ」

 

それから私たちは2時間みっちりと、型の練習を見てもらった。汗だくなのは言うまでもない。

 

「普段使わない筋肉を使ったから、筋肉痛になる可能性があるから、シャワー浴びたらマッサージの施術をするよ」

 

4人まとめてシャワーを浴び、汗を流す。

 

「それにしても、葵君の型きれいだったね」

 

「様になってた」

 

みんなの言葉で、ホントに自慢の彼氏だと感じた。

 

シャワーから上がり、龍聖のマッサージの時間が始まった。

 

「すんごい、気持ちいい……」

 

ふくらはぎをほぐしてもらってるとすごく眠たくなる。っていうか上手すぎ……

 

「部屋の環境や、ゆったりとした動作をホットヨガから取り入れたりしてみたんだ。体幹トレーニングを平行して型の練習も行う。女の子だから女性らしいボディラインを保ちつつ、内側の筋肉を重点的に鍛える方向にしたんだ」

 

筋肉を目立たせたくない女の子の気持ちまで考えてるなんてすごいなぁ……

 

4人のマッサージが終わり、帰る支度をする。

 

「これで、筋肉痛にはならないと思うよ。型が慣れてきたら、本格的に実践的な練習に変えていくから」

 

今後の方針をまとめて、今日は解散となった。帰って、弟に美味しいご飯をつくってあげなくちゃ♪

 

 

 

 

 

-side 龍聖-

 

 

桃花たちに稽古をつけて2週間、筋がいいのかスポンジが水を吸うかの如く、技術を身に付けている。ひたすら鍛錬で習得した俺からすれば羨ましい才能だ。

 

そんな俺たちは今日、月1の全校集会に出るために、山奥の旧校舎から本校舎までの長い道のりを移動しなければならない。転入してから初めて参加する俺はどれ程のものか知らない。

 

磯貝、岡野さん、俺、片岡さん、桃花、前原は、森の中を歩いていた。

 

「今度遅れたら、どんな嫌がらせ受けるかわからないぞ」

 

「そんなに大変なのか?」

 

「この間は本校舎の花壇の清掃。広すぎるから大変だったよ」

 

急ぎながら、話を聞いていると、茂みの中から何か気配がした。

 

「何かいるぞ」

 

茂みが揺れると、そこから熊が出てきた。

 

「!?」

 

「マジかよ!?」

 

ただ、何か様子がおかしい。すると、熊は俺の方に歩み寄り、手をペロペロと舐め出した。

 

「何かなつかれてんな……」

 

「もしかして、お前あの小熊の親か?」

 

実は、転入2日目位に怪我をした小熊を助けてやったことがある。どうやらその小熊の親のようだ。その後、さらに熊が増えて、俺たちと同じ数だけになった。そして、身を屈めて、背中をこちらに向ける。

 

「乗れってことなのか?」

 

俺の言葉に頷くような動作をする熊たち。どうやら本校舎まで乗せてくれるらしい。

 

「ありがとな♪」

 

今度旨い餌でも持ってきてあげよう。この熊たちのお陰で、疲れることもなく本校舎に辿り着くことが出来た。

 

「熊って人になつくんだね~」

 

「最初に出くわしたときは焦ったぜ」

 

「さあ、そろそろみんなも着く頃だ。整列しとこう」

 

俺たちは、アウェー感満載の体育館に入った。

 

 

 

 

体育館の中は、俺たちE組に対する侮蔑の視線しかなかった。よくもこれだけの視線を何も言わずに耐え抜いてたものだ。そして、この全校集会でやることが1つ決まった。校長の嫌味ったらしい挨拶のあと、生徒会からの案内があり、最後に転入生である俺が挨拶することになっている。E組を笑うための見せしめだろうが、俺がそれをぶち壊す。俺は壇上に上がり、挨拶を始めた。

 

「えー、ただいまご紹介に預かりました葵 龍聖です。これから1年よろしくお願いします。正直に言います。E組に対する皆さんの態度が気に入らないです」

 

俺の言葉に静まり返る体育館。

 

「何もしないのならこちらからは何もしません。ただ、何か俺の目につくようなことがあれば……」

 

目を閉じて一旦区切り……

 

「死ぬよりも恐ろしい恐怖を見せてあげますので、覚悟しておいてください」

 

E組以外に殺気を撒き散らし、悪どい笑みを浮かべて壇上から降りる。ほとんどの生徒は青ざめた顔をしており、一部の生徒は失神していた。こうして、全校集会は終了した。

 

「龍聖、やりすぎだ」

 

終了後、俺は烏間さんに軽く説教を受けていた。

 

「確かに、この学校のE組の対応には俺も不満はある。かといって逆に刺激を与えて悪化するかもしれないぞ」

 

「すみません、以後気を付けます」

 

帰ろうとしたとき、自販機の近くで渚がD組の二人に絡まれていた。

 

「全くこの学校は……!!」

 

「烏間さん、止めてきます」

 

「まあ、待ちなさい」

 

止めに入ろうとしたところを、変装中の殺せんせーに止められる。

 

「問題ありませんよ。私を殺そうとする生徒たちは殺る気が違いますから」

 

どういうことだと思った次の瞬間、渚から殺気が放たれていた。渚に絡んだ生徒はたじろいで渚を避けていた。

 

「ほらね」

 

「渚、アイツ……」

 

渚には暗殺者としての類い稀な才能があることがわかった。そして、その才能が今後色んな場面で露見することになる。

 

 

 

 




今回は少し短めでした。

ふと思い立ったんですが、龍聖のイメージCVのアンケートを取りたいと思います。この人だと思う人を感想に投稿してください。
感想・評価あればよろしくお願いいたしますm(__)m

次回は中間テスト。 明かされる龍聖の学力やいかに?
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