一応新キャラ登場させます。あと、あの人とあの子がついに……
では始まります。
-side 桃花-
「龍聖、来週いよいよ修学旅行だね♪」
「京都は俺も初めてだから楽しみだよ」
放課後、私と龍聖は帰る支度をしながら来週に控えた修学旅行について考えていた。
「それにしても、悪かったな磯貝。急遽班に入れてくれて」
「構わないさ、龍聖にはいつもお世話になってるし。それに二人を離すのは何か気が引けるしさ」
たまに磯貝くんの家にご飯作りに行ってあげてるもんね。
「なんか照れちゃうなぁ」
私たちはほぼクラス公認のカップルとなっていた。
「それにしても、最近皆キレイになったよね~♪」
陽菜乃が私たちを見てそんなことを言う。
「稽古の成果が出てるのかな?」
「稽古?何かやってんの?」
稽古の事を知らない前原が聞いてきた。
「最近、葵君に八極拳習ってるんだ」
「龍聖って何でも出来るんだな」
「絵以外はな……」
菅谷くんに教わってるらしいけど全然進歩ないみたいだね……
「私なんかこの稽古のお陰で体型キープしたまま体重3㎏減ったんだよ♪」
今のブラのサイズがキツくなってきちゃったけどね~♪
「何!?それは確かめなくちゃね♪」
いきなり後ろから誰かに胸を鷲掴みにされた。
「きゃっ!?誰!?って
犯人は女子のセクハラ魔、中村 莉桜だった。
「だってそんな立派なおっぱい、触らずにはいられないでしょ~♪しかもこの感じ、Fはあるわね」
しかも、ブラのサイズを公表しやがりました!!
そんなことを思っていたら、莉櫻の体が宙に浮いた。
「中村、お前は人の彼女に何セクハラ噛ましてるんだ?」
龍聖が莉櫻の首根っこを持ち上げていました。何か猫みたい……
「いや、これはもう私の性分だから、あはははは……」
「そうだな、じゃあ中村も稽古つけてやろうか。もちろん皆の倍のメニューでな」
「それだけはご勘弁を!!」
「まあ、それは冗談として。そろそろ訓練も基礎がしっかりしてきたし、個人に合った応用を教えないといけないなと烏間さんとも話してたところだ。修学旅行から帰ってきたらやるつもりだ。今度は男子もな」
龍聖の一言で、みんなにも新たな技術が身に付くことが決定した。色んな意味で、修学旅行も修学旅行後も楽しみになってきた。
-side 龍聖-
今日の稽古が終わり、皆がシャワーを浴びている頃、突然携帯が鳴り出した。
「もしもし」
「龍聖、久しぶりだな♪」
「服部か、久しぶりだな」
電話の相手は防衛省の同い年の同期、
「どうだい、暗殺の方は?」
「まあ進展はなし。ただ、楽しい学園生活は送らせてもらってるよ」
「何か彼女もできたらしいな♪」
「なっ!?誰から聞いたそれ!?」
「烏間さんだよ。お前が最近よく笑うようになったって、だいぶ喜んでたしな」
「……まあな、烏間さんにはホント感謝してるよ。それに、あの子は俺が一生守り続けると誓ったからな」
「熱いねぇ~。今度俺にも紹介してくれよ。っと、話が逸れたな。実は今度、俺にも辞令が回ってきてな、お前のいる椚ヶ丘中の修学旅行の暗殺の件が回ってきたんだ。あともう一人、お前もよく知る狙撃の名手も来るぞ」
「ああ、レッドアイさんか。しばらく会ってないな……」
「つー訳だから、直接会うことはないかもしれんがよろしく頼むよ」
「了解、じゃあな」
「龍聖、誰から?」
電話を切ると、シャワー上がりの桃花がいた。うん、Tシャツ短パンでシャワー上がりの桃花は色々とすごいことになってるな……最初は刺激が強すぎて目を合わせられなかったのに、慣れって怖いな。
「ああ、修学旅行の暗殺の件で同期から電話。陰ながら同伴するだってさ」
「どんな人なの?」
「まあ、一言で言えば忍者だな」
「忍者?」
「ああ、影に溶け込むのが恐ろしく上手いんだ。なんせ、アイツの別名は……」
-第17代目 服部 半蔵-
「伊賀忍者の頭領、服部半蔵の末裔なんだ」
「そんなすごい人なんだね」
「ただ、アイツも殺せんせー相手だとキツいかもな……」
「殺せんせー、何でもアリだしね~」
まあ、色々と楽しくなりそうな修学旅行だ。
当日、E組以外はグリーン車という素敵な差別で東京駅を出発した俺たち。席についたら、ビッチ先生がいじけていた。
「なんだ、あれ?」
「ビッチ先生、ハリウッドセレブみたいな格好で来たから烏間先生に引率の教員らしからぬってことで脱がされたみたいだよ」
「全く、どっちが引率なんだか……」
その後、駅ナカスイーツを買って乗り遅れた殺せんせーが窓に貼り付いていたりと色々あり、夕方頃旅館についた。しかし、殺せんせーは枕を忘れたらしく一旦東京に戻っていった。
殺せんせーの弱点⑧
枕が変わると眠れない
夜、風呂に行こうと前原、磯貝、千葉、岡島と大浴場に来ていた。
「どうやら、奥に露天風呂もあるらしいぞ」
「2つあって1つは混浴だってさ」
テンションが上がった岡島がカメラを出そうとしていたので、
「岡島、桃花や俺の弟子たち写真に撮ったら……切り落とすぞ?」
軽く脅した。
「ひいぃぃぃ~!?わかりました~!!」
殺気に当てられた岡島は即座にカメラをしまった。
「相変わらずだな、岡島は」
「龍聖もだな。矢田、愛されてるねぇ」
他愛ない話をしながら、服を脱ぎ捨てる。
「龍聖、お前だいぶ筋肉質だな」
「それにその傷……」
「今までの任務やらでついた傷さ。あんまり気にしないでくれ」
風呂は予想以上に広くきれいだった。体を洗い、風呂に浸かる。
「明日は、いよいよ暗殺だな」
「まあ、可能な限りやろう」
その後、俺は露天風呂も堪能したくなり、一緒に行くことになった千葉と外に出る。途中で道が二手に別れていた。質の悪いことにどっちがどっちか書いてない。
「片方が混浴って言ってたな」
さすがに女子のいるこの時間に行くのは不味いよな……
「まあ、なるようになるか」
俺は右に進んだ。後にこの判断がまさかあんなことになるとは……
-side 桃花-
私たちは今、旅館の大浴場にいます。
「結構広いね」
「露天風呂もあるみたいだよ♪」
「あとで行ってみようよ」
一緒に来た稽古組の皆+茅野さんと神崎さんでわいわい話していると、茅野さんの目が私の胸に向いていた。
「えっと、何かな……?」
「巨乳……敵!!でもクラスメイトだし……」
「茅野っちのその巨乳に対する憎悪は何なの!?」
なんか敵視されてる!?
その横では、普段の凛々しい顔つきの凛香ちゃんが緩んだ表情でお風呂を満喫していた。
「凛香ちゃん、お風呂好きなの?」
「うん、一番リラックスできる」
「じゃあ、一緒に露天風呂行ってみない?」
「いいよ」
私たちは、露天風呂に行くことを告げて、凛香ちゃんと二人で外の道を進む。まだ5月だから少し肌寒い。
「何か二手に別れてるね」
「とりあえずこっち行ってみない?」
「うん」
私たちは左の道を進んだ。そして、道を抜けるとそこには京都の夜景を堪能できる露天風呂があった。湯けむりがそれを更に幻想的に彩っている。肩までゆったりと浸かる。
「いい湯加減だね~」
「夜景もきれい」
すると、誰かが露天風呂にやって来た。湯けむりの向こうから現れたのは……
「と、桃花!?」
「龍聖!?」
なんと、龍聖と千葉くんでした。
-side 龍聖-
な、何でここに桃花がいるんだ!?
「まさか、混浴の方に来ちまったのか!?」
「どうやらそのようだな」
千葉、冷静に分析してる場合じゃない。ここで声をあげられたら……
「湯冷めしちゃうから一緒に入ろうよ♪」
俺の人生、終わ……え?
「い、いいのか?」
「岡島君とかだったらずっといやらしい目で見られそうだけど、龍聖なら大丈夫だと思うし。それに、恋人同士で温泉って何か素敵じゃない?凛香ちゃんもいいよね?」
「……問題ない」
俯いて話す速水。時折千葉の方をチラチラと見ている。せっかくの好意だし湯船に浸からせてもらう。それにしても、髪を下ろしてる桃花ってなんか新鮮だな。
「桃花、速水ってもしかして……」
「うん、最近二人で仲良く話してるのをよく見かけるんだ。射撃の事でよく気が合うみたいだし」
桃花がこっちに寄ってきて、俺の肩に頭を預けてきた。
「と、桃花……?」
「体、傷だらけだね」
「……ああ」
「これからも増えるのかな?」
「かもしれない」
「わたし、もっと強くなりたい。龍聖だけに頼ってばかりじゃダメだと思うんだ」
ホントに優しくて、心が強いな……
「ありがとう、桃花。これからも一緒にいてくれる?」
「うん、龍聖の背中は私が守ってあげる」
誓いを新たに、俺と桃花は肩を寄せ合って京都の夜景と夜空を堪能するのだった。
-side 凛香-
私の目の前には、葵と桃花の微笑ましい光景があった。
「ホントに仲いいな、アイツら」
千葉が二人の様子を見て話す。私もあんな風になりたいな……
「千葉、私にも肩貸して……」
「は、速水……?」
トンっと見た目よりもしっかりした千葉の肩に頭を預ける。
「少しだけ、このままでいてもいい?」
「俺なんかでよければ……」
「凛香」
「ん?」
「凛香でいい」
「……わかったよ、凛香」
名前を呼ばれて、心が暖かくなった。
「あなたが好きよ、龍之介」
私は彼の頬に軽くキスをした。
これが私と龍之介の恋の始まりだった。
明日の2日目からが、急に楽しみになってきた。
いかがでしたか?
新キャラの駿は、今後また出てきます。
そして、千葉くんと凛香ちゃんくっつけました。
次回は修学旅行2日目。あのシーンですね。しおりの時間ですよ、皆さんしおりの準備はよろしいですか?
感想・評価あればよろしくお願いします。