暗殺教室 暗殺中学生日記   作:オコーネル

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お待たせしました。ロヴロ先生の回ですがほとんど出番はありません。

桃花の弟くん初登場です。それではどうぞ。


第12話 LRの時間

-side 龍聖-

 

 

みんなに個別稽古をつけてから1週間、既に抜きん出た者も出てきた。

 

「おりゃ!!はっ!!」

 

意外にも寺坂がセンスがあるのには驚いた。元々喧嘩っ早い性格だと思っていたが、それを話したら、

 

「俺にだって人を見る目ぐらいはある。龍聖、お前なら教えを請う価値があると判断したまでだ」

 

と言われた。アイツから高評価をもらえたのは少し嬉しかったりする。

 

「あん?何ニヤついてんだよ」

 

「いや、何でもない。次は上段後ろ回し蹴りだな」

 

「おう、きっちり防がねえと怪我するぜ」

 

俺は寺坂の組手の相手をしながら、次のステップのメニューを考えていた。

 

 

 

-side 烏間-

 

 

放課後、校舎の見回りをしてから帰宅しようとしたところ、イリーナが見知らぬ男にワイヤーで釣られているのを見つけた。

 

「何者だ?女に仕掛けるトラップではないぞ」

 

「対処法ぐらい教えてある。私が何者かだったな。イリーナ・イェラビッチをこの国に紹介した人物、と言えばいいか」

 

「殺し屋・ロヴロ……!?」

 

なぜこの男がここに居る……!?

 

「イリーナ、今日限りで撤収しろ。お前にこの暗殺は不可能だ」

 

「やれます、必ずやってみせま……!?」

 

ロヴロがイリーナの背後に瞬時に回り、首筋に手を当てる。

 

「人には得手不得手がある。今この場が、お前が今日授業でやっていたLとRじゃないのか?」

 

「半分正解、半分不正解ですね」

 

すると、上海から帰ってきたヤツがロヴロとイリーナの顔を触手で押さえる。顔は赤と紫のツートンになっている。

 

「何しに来た、ウルトラクイズ」

 

「随分な呼び方ですね、烏間先生」

 

「あんたが……」

 

「初めまして、ロヴロさん。確かに、イリーナ先生は私から見れば暗殺者としては恐るるに足りません。クソです「誰がクソだ!!」ですが彼女という暗殺者こそこの教室に必要なのですよ」

 

しかもあのタコ、明日中に俺にナイフを当てるという何とも傍迷惑(はためいわく)なルールを付けやがった。

 

家に帰り、龍聖に事情を説明したら、

 

「何というか、烏間さんも殺せんせーにだいぶ振り回されてますね……」

 

「全くだ……。急で申し訳ないが、君たちに迷惑はかけないつもりだ。明日は外で食事は済ませてくる予定だから、久しぶりに矢田さんと出掛けてきたらどうだ?」

 

「……まさか烏間さんからそんな提案が来るなんて思いませんでしたよ。わかりました、明日はお言葉に甘えさせていただきます」

 

さて、明日はどう凌ごうか、そんなことばかり考えていた。

 

 

 

-side 龍聖-

 

 

「桃花、今日の放課後お茶でもして帰ろっか?」

 

「うん♪何か久しぶりだね~」

 

「ここんとこ忙しかったからな」

 

昼休みに桃花とお茶の約束をして、ふと外をみると、ビッチ先生が烏間さんにワイヤートラップを仕掛けて馬乗りになっていた。

 

「ほお、やるじゃないか」

 

そのあと、おねだり攻撃であきれた様子で烏間さんにナイフが当たった。その様子を見ていた生徒たちはビッチ先生の残留決定に喜んでいた。中でも1番喜んでいたのは交渉術を積極的に学んでいた桃花だ。

 

「よかったな、桃花」

 

「うん♪」

 

腕に抱きつく桃花は本当に嬉しそうだ。俺は烏間さんに歩み寄る。

 

「不意を突かれましたね♪」

 

「さすがにワイヤートラップには驚いた。あれは負けのカウントに入れたくないな」

 

「まあ、そうでしょうね。今日一日大変だった烏間さんに、外食とは言わずに今日食べたいものを決めさせてあげます」

 

「……旨い魚が食べたいな」

 

「わかりました」

 

「あ、烏間先生。私もお邪魔してもいいですか?弟

とかもいますけど」

 

「ああ、別に大丈夫だ」

 

折角なので、桃花と弟くんも呼ぶことにした。俺たちは、お茶をしたあと、買い物をしてから桃花の弟くんを迎えに行き、家に帰ってきた。

 

「ねえお姉ちゃん」

 

「なあに?」

 

「あのお兄ちゃんはお姉ちゃんの恋人なの?」

 

「そうだよ。お姉ちゃんの大好きな人なんだよ♪」

 

夕飯の準備をしている(かたわ)ら、桃花は弟に俺のことを説明していた。何か聞いてて恥ずかしいな……

 

「あの……」

 

「ん?」

 

すると、弟くんが俺に歩み寄って来た。

 

「矢田 桃李(とうり)って言います。よろしくお願いします」

 

ホントに良くできた子だな……

 

「俺は、葵 龍聖。よろしくな、桃李」

 

「あの……お兄ちゃんって呼んでもいいですか?」

 

俺は返答に困った。桃花の方を見ると、何か謝るようなサインを送ってきた。

 

「ああ、別に構わないよ。今日は美味しいご飯食べて元気になって帰ってくれな」

 

「はい♪」

 

やっぱり子供は笑顔だな……

 

さて、今日は(ぶり)づくしにしてみた。鰤の炙りカルパッチョ風、ぶり大根、鰤の冷しゃぶ、寒ブリの握りだ。

 

「美味しい♪」

 

「これはまた、美味いな……」

 

桃李も烏間さんも美味しそうに食べてくれている。

 

「それにしても、矢田さんも料理が上手いんだな」

 

「いえそんな、龍聖に比べたら私なんか……」

 

「2人の料理をしている姿はもはや新婚夫婦みたいだぞ」

 

「ぶっ!?」

 

「なっ!?」

 

なんつーことを言い出すんだよ、烏間さん!?桃花も顔真っ赤じゃねえかよ!?

 

「お兄ちゃん、お姉ちゃん、顔赤いけど大丈夫?」

 

桃李が顔を覗き込んでくる。

 

「だ、大丈夫だよ」

 

「う、うん……」

 

まだ顔の赤みが抜けないな……

 

その後も、顔の赤みはあまり引かず、烏間さんの一言が俺と桃花の間でずっと尾を引いていた。

 

夕飯後、すっかり日も暮れて俺は桃花と桃李を家まで送っていた。

 

「今日はありがとうね、龍聖」

 

「桃李も喜んでくれたみたいだしな」

 

その桃李といえば俺の背中でスヤスヤと眠っている。それにしても、

 

「新婚夫婦みたい、か……」

 

「龍聖!?」

 

思わず口にしてしまったようだ。何か気まずい……

 

「龍聖」

 

桃花が俺の顔を見上げるように視線をこちらに向ける。

 

「これからの将来、私たちってどうなってるのかな?」

 

「そうだな……殺せんせーの暗殺が成功したあと、先生の教えを胸に大人になっていくんだろうな。就職して、結婚して、子供が生まれて、子供に今までの経験を教えて、それの繰り返しなんだろうな」

 

「私たちもそうなのかな?」

 

「どうだろうね」

 

「私、龍聖となら結婚したいな」

 

顔を真っ赤にしながらも笑顔で答える桃花。

 

「俺もだよ」

 

そんな俺も顔は真っ赤なんだろうな……

 

そんなことを考えながら彼女の唇にキスをし、優しく髪を撫でる。目を細めて気持ち良さそうにする桃花を見ながら、彼女の家路を付き添うのだった。

 

 

 




いかがでしたか?文の繋がりが無さすぎてツラいです……

あと、弟の名前は桃李にしました。彼からみた龍聖はまさしくお義兄ちゃんなんでしょう(笑)

次回は転校生二人目!!イトナの回です。

感想・評価あればよろしくお願いしますm(__)m
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