ソードアート・オンライン《かさなる手、つながる想い》   作:ほしな まつり

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キリトとアスナが《アンダーワールド》に留まる事になり、代表剣士と
副代表剣士として《セントラル・カセドラル》で生活を始めた頃のお話です。


〈UW〉名を呼ぶ

執務室の扉をコン、コン、と形式的に軽く叩き、返事を気にすることなくカチャリと開けたアスナはとりあえずひょこりと中を覗き込んだ。

 

「キリトくん?、いる?」

 

大きな窓から差し込んでいる陽射しで室内は隅々まで明るく照らされているが、見回してみても人の気配はなく穏やかな空気だけが充満している。

アスナは「いない、みたいね」と確認するように口にしてから、はぁぁっ、と自分でも何の感情かわからない溜め息をついた。

どうやら部屋の主は不在のようだ。

ただこの執務室は代表剣士キリトだけの部屋ではなく副代表剣士のアスナも使っているので、本来ならノックなどせずに入って構わないのだがアスナの中ではまだこの《アンダーワールド》という世界における自分の異物感が拭い切れていない為、つい遠慮がちな態度になってしまうようだ。

異世界戦争の後、結果的にはこの世界に残ったわけだが、アスナは人界の主導者になるつもりも、もちろん統治者になるつもりもない。偶然か必然かはわからないが、この世界を創世した《リアルワールド》の人達と関わった事でこの世界の存在を知った身としては自分の知識や経験を少しでも役立てたいと思っているに過ぎず、それはキリトも同じだと思うのだが、彼は完全に思い出したわけではないものの今回の二年半を含めてこの世界で「生きていた」と言っていい時間を有している。

当然、思い出も知っている場所も知人や友人も多い。

だから修剣学院で一緒だったという先輩や後輩達と話している時、各地の報告を受けて整合騎士達と会話をしている時、工房でサードレ工廠長から二年前に剣を研いでもらった話で未だに文句を言われている時など、ふとキリトが《アンダーワールド》側の人ような錯覚を起こしてしまい、よけいに自分だけがエトランジェ的な気分を味わってしまうのだ。

今だってアスナにはキリトのいる場所が全くわからない。

昼食は一緒に食べたのだが、その後アスナは大図書室でソネスの講義を受ける為に一旦キリトと別れたから、彼が今どこで何をしているのか見当も付かない。

講義を終えた後、次の予定は特になかったしソネスからも「今日はもうゆっくりなさって下さい」と休養を勧められたので三十階の部屋に戻ろうとしていたのだが、途中でキリトを探している局長に遭遇したので取り敢えず執務室に寄ってみたものの結果は空振りだった。

これが《現実世界》の帰還者学校だったら時間割も把握しているし、なんとなく彼の居そうな場所の見当は付く。《旧SAO》でもフレンド登録をしていれば位置情報は入手できた。

けれど《アンダーワールド》はアスナにはまだまだ不慣れな場所でキリト一人見つけ出す事も容易ではない。

キリトに縁のある人達の方が心当たりのある場所を知っていそうだったが局長も急を要する件ではないと言っていたからアスナは捜索を諦めて誰もいない執務室に足を踏み入れた。

 

「どこに行っちゃったのかな……」

 

代表剣士様の執務室だし副代表剣士様と共有なのだから、と用意してくれた陽当たりの良い少し広めの部屋。入ると対面するように大窓を背にしたキリト用の幅広い机があり、少し離れた場所にそれよりは小ぶりのアスナの机がある。

代表剣士になってから毎日この執務室には多種多様な人達がやって来てキリトの机に要望書や申請書、こちらから頼んだ資料や確認書を何枚も重ねていくので、その厚みが一定以上になると「アスナぁ……」と情けない声が書類の向こうからすがるように伸びてくるのだ。

昼食の前にその時あった書類は全て処理して部屋を出たのだが、アスナが来るまで幸いにも新たな書類は持ち込まれなかったらしくキリトの机の上は綺麗に片付いていた……いや、正確には書類ではない物が乗っている。

キリトが『夜空の剣』と同じ位大事にしている『青薔薇の剣』だ。

二年前、この世界でキリトが初めて出会った人であり、一緒にこの世界を旅した友であり、共にアドミニストレータに挑みその戦いの中で散っていった親友である少年の剣が定位置の壁の掛け具から外されている。

きちんと鞘に収まっている状態だが、多分キリトが手入れをしていたのだろう、剣の傍には銀毛鹿の油革が無造作に置きっ放しになっていた。

アスナはその机にゆっくりと近づき回り込んで少々だらしない角度になっているキリトの椅子の背に手をつく。

その時、背後の大きな窓が少しだけ開いていて、さぁっと爽やかな風が忍び込みアスナの長い髪にふわりとネコのようにじゃれついた。

ほんの少しだけ乱れた髪を耳にかけなおし、いつもは座ることのない代表剣士の椅子に緊張しながら腰を降ろしたアスナはそこから見える室内を眺め、それから自分がいつも使っている机を見てキリトはいつもここから弱り切った声で自分の名を呼ぶのだと想像して小さく微笑む。一通り視線を巡らせてから、最後に一番近くにある剣に目を落とした。

永久氷塊が元になっているだけあって綺麗に澄んだ色のそれは持ち主の心の清らかさまで表しているようだ。吸い寄せられるように手が伸びて恐る恐る触れ、ゆっくりと持ち上げる。精緻な氷の彫刻ように繊細で固く冷たい印象の剣だが、胸に抱いてみれば誠実な優しさが感じられた。

目を閉じればまるでこの世界でキリトの相棒として生きた彼がそこにいるように……

 

 

 

 

 

『こんな所で寝ていると、風邪を引くよ……』

 

聞き覚えのない声がすぐ近くから聞こえてくる。けれどその声は心からアスナを案じてくれていて、アスナは警戒もせずにその声を受け入れた。

 

『あのキリトの世話を焼いてるんだから、もっとしっかりした女の子なのかと思ってたな』

 

どうやら声の主は想像と違うアスナに少し呆れているようだ。

 

『でも……ありがとう、キリトを迎えに来てくれて……、ありがとう、キリトと一緒にこの世界を守ってくれて……そして今キリトと一緒にこの世界にいてくれて』

 

泣いているのかと思えるほどの喜びの声にアスナは自然と首を横に振っていた。

 

「でも、私は、この世界の人じゃないから……」

『そんなの関係ないよ』

 

優しい声につい心の片隅にあった気持ちが零れ出る。

 

「ここにいる人達ね、キリトくん以外、みんな私の事《さま》を付けで呼ぶの」

 

「アスナさま」「副代表剣士さま」……いくら違うと言っても「ステイシアさま」と言っている人達も大勢いて、仕方のない事だと頭ではわかっているのに時々こがれるように「アスナ」や「アスナさん」と気安く呼んでくれる友人達や「ママ」と甘えてくる娘の顔を思い出してしまうのだ。

 

『なら……僕は君のことを「アスナ」って、呼んでいいかな?』

 

少し照れたような申し出にアスナは相手が誰かもわからないまま笑顔で了承する。

いや、多分…だがこの声の主が誰なのかは直感的にわかっていた……キリトがこの世界と同じくらい大事に想っている彼だ。

まだ彼について多くを聞かせて貰ったわけではなかったが、話し方や気遣いがアスナの抱くイメージにピタリと重なっている。

「アスナに会わせたかった。話をして、笑い合って、それから……」と震える声で囁いていたキリトが、あの時どんな表情をしていたのか抱きしめられていたアスナは知らない。ただ続きを紡げなくなってしまった彼の背中に両手を回して「私もこの世界でのキリトくんの様子や他にもたくさんたくさん教えて欲しかったよ」と言えば自分より大人びてしまったはずの彼は何度も小さく頷いていた。

だから直接会うことは叶わなかったけれどアスナにとっても彼はとても大切な存在になっている。

それは常にアスナの心の中にいる明るく前向きな少女のように、きっとキリトの中で彼は共に戦う相棒として生き続けるのだろう。

 

「それじゃあ私はキリトくんを精一杯守るね」

 

そう力強く宣言したもののアスナはすぐにしょんぼりとした声で「ごめんなさい」と謝った。

 

「それしか思いつかないの……この世界で一人ぼっちだったキリトくんの傍に居てくれたお礼」

 

キリトの行く所ならどこにだって付いていくと約束したあの夜、明日奈の前から和人の姿は消え、ようやく探し当てたものの魂はこの《アンダーワールド》に閉じ込められていた。《現実世界》の記憶を保持したまま知っている人は誰もいない初めての世界がどんなに心細く寂しく辛いか、《旧SAO》に囚われたばかりの頃の自分がフラッシュバックする。

 

『ありがとう、十分だよアスナ』

 

約束通り呼んでくれた名前にアスナの顔から不甲斐なさが抜けて笑みが戻ると更なる願いが口をついた。

 

「また、お話できる?」

『そうだね、キリトが焼き餅を焼かないか心配だけど……ああ、ほら、来たみたいだよ……』

 

バトンタッチをするように彼の声が小さくなっていき、代わりに自分の名を何度も呼ぶ一番慣れ親しんだ声が大きくなっていく。

 

 

 

 

 

「アスナ…アスナ…アスナ……よかった。こんな所で何してるんだ?」

 

ゆっくりと瞼を押し上げればどこか不安そうなキリトの顔がアスナを覗き込んでいて、寝ぼけ眼の錯覚かもしれないが、キリトの後ろには亜麻色の髪に翡翠色の瞳を持つ少年が同じようにアスナの様子を伺っている姿がぼんやりと見えた。

 

「ちょっとね……お昼寝」

「風邪ひくぞ」

「うん、さっきも言われちゃった」

「誰に?」

「んー、キリトくんが焼き餅を焼くといけないからナイショ」

「なんだよ、それ」

 

途端に拗ねた声になるキリトの背後から苦笑いをしている少年の姿がすうっ、と消えていく。

名残すらゆっくりと笑顔で見送っているアスナの様子に疑問はつきないが、どこか晴れ晴れとしたその表情が久しぶりでキリトはそれ以上の追求を引っ込めた。

言葉や表情、しぐさでその人の考えや感情を推し量るのが得意分野ではないキリトでもわかるほど白亜の塔にいる者達はアスナに対して一線を画する態度で、それをアスナ自身もやるせなく思っているのには気付いていたし、何度か「《さま》はいらないのに」と言っていたのも知っている。

けれどこの世界で彼女を知る者達にとってアスナは一人の少女である前に創世神ステイシアなのだ。

せめてその容姿だけでも彼女本来の姿とは違うデザインに設定出来ていれば……と考えた事もあったが人の姿そのままで神々しいとは彼女が人外レベルで美しいと言っているようなものである。

オレみたいに誰にも気付かれない村はずれの草むらにでもログイン出来ればよかったのになぁ……と考えたキリトはロニエ達が興奮気味に語ってくれたアスナ降臨時を思い出した。

清らかな光を全身に纏い、真珠色の騎士装の裾をはためかせながら漆黒の夜空からゆっくりと舞い降りる途中、固有能力を使って大地を深く切り裂いたと言うのだからアカウント名がバレなくとも神の御業とされるのは当然の結果だ。けれどそこにどれほどの痛みを伴っているか……なのに目の前の彼女はそんな痛みなどに怯むことなく、この世界の為にとその力を使う事を厭わない、まさに女神のごとき慈愛の持ち主である。

それでいて平素は副代表として代表剣士のキリトを立てつつ周囲への気配りも忘れないのだから、皆が敬畏を持って《さま》を付けてしまう気持ちが分からないではないし、やたらと彼女に心酔する者が続出するのも致し方ないだろう。

だからってなんでみんなしてオレに「アスナ様にご無理をさせないで下さい」とか「副代表様、お疲れのご様子です」って言ってくるんだよ、とキリトはまるで自分が原因と思われているような周囲の言い方にちょっと憤慨していたものの、実際こうやって彼女が昼間からうたた寝している姿を発見してしまうと、やっぱりちょっと無理をさせてるのか?、と少し乱れている彼女の前髪を指で梳きながら綺麗なはしばみ色の瞳を覗き込んだ。

噛み殺した欠伸の産物であるじわりと滲んだ涙を瞬きを繰り返すことで散らそうとしている姿はちょっとむずがっている幼子のように無垢で可愛らしい。眦に溜まっている涙を指で拭ってやれば恥ずかしそうに頬を染めつつも「ありがと」と告げてくる彼女に、返事の代わりに笑いかけたキリトはその手元を見て固まった。

アスナの細い両腕が青薔薇の剣をしっかりと抱きかかえている。

 

「アスナ、それ、返してもらっていいか?」

 

キリトはすぐさま彼女から剣を取り上げた。

返事をする暇も渡す余裕もなく奪い返さんばかりの少々焦りの滲むキリトらしくない強引さにアスナは驚き慌てる。

 

「ごっ、ごめんね。キリトくんの剣、勝手に触って」

「そうじゃないんだ」

「え?」

「そうじゃなくて……アスナが青薔薇の剣を抱きしめてるのは……なんだか胸の辺りがモヤモヤするって言うか、面白くないって言うか」

「だってそれはキリトくんの大切な剣だから……」

「いや、きっとティーゼがこの剣を持っても何とも感じないと思う。と言うかいずれはティーゼに託すつもりだし」

「いいの?」

「ああ。この剣を必要とするのはもうオレじゃない。いつまでもオレが頼ってたら笑われるだろ?、アイツに」

 

きっとキリトも彼の親友の魂を宿していたこの剣もこれからはこの世界を守るという同じ志を持ってそれぞれがそれぞれの場所で為すべき事を為すのだろう。

 

「それに、オレにはアスナがいてくれるから」

 

剣を壁掛けに戻したキリトが振り返ってアスナに笑いかける。

けれどキリトの机に座ったままのアスナはその言葉を否定するように少し俯いて首を左右に振った。

 

「でも、私、自分からこの《アンダーワールド》に行きます、って言って《オーシャン・タートル》からダイブさせてもらったのに結局ユイちゃんやリズやシノノンにリーファちゃん、他の皆の力がなかったら……」

 

そこでアスナは顔を上げてキリトの背後にある青薔薇の剣を見る。

 

「それに彼が力を貸してくれたからキリトくんを助けることが出来たの」

「でも一番最初にオレの所まで来てくれたのはアスナだよ」

 

いつの間にかアスナの目の前まで戻って来ていたキリトは椅子に座っている彼女の足元にしゃがんでから両手を広げ包み込むようにその華奢な身体を腕の中に収めた。

 

「馬車の中で車椅子に座ったままのオレにこんな風に触れてくれた時、すぐにアスナだってわかった。オレの魂は深い深い場所に堕ちてしまっていたのにアスナは感じ取れて……だから何度も『アスナ』って言おうとしたんだ……」

「うん、ちゃんと伝わってたよ」

「すごく深くて暗くて重かったのに……アスナが諦めずに手を離さずにいてくれたから他の皆の力も合わさってオレは戻ってこれたんだと思う。最後はアイツのひと押しのおかげだけど……」

 

ちらっ、と壁にある青薔薇の剣を一瞥したキリトはアスナを更に力強く抱きしめる。

 

「やっぱりオレはアスナがいないとダメなんだ」

「これからはずっと一緒だからね。キリトくんを守るって約束したばかりだし」

「?……その約束なら随分前にしただろ?」

「そうだけど…でも、改めて……どんな世界でも一緒にいるよ。キリトくんを守るために」

「ありがとう、アスナ」

「それでね、キリトくん……その机の上にある紙袋からいい匂いがしてるんだけど……」

 

この場の雰囲気を作り直すためアスナはさっきから気になっていた紙袋に視点を合わせてキリトの腕の中から問いかけた。

 

「やっぱり気付いてたか」

 

むしろ気付かない方がおかしいよ、と顔で反論しているアスナを見てニヤリと笑ったキリトが抱擁を解き、執務机の上に置いておいた紙袋に手を伸ばす。

 

「これはだな、北セントリア六区東三番通りにある老舗料理店《跳ね鹿亭》の……」

 

説明しながら紙袋に片手を突っ込んでごそごそしていたキリトがパッと取り出すと同時に自信満々の笑顔でそれをアスナの顔前に差し出した。

 

「名物、蜂蜜パイだ」

「蜂蜜パイ…美味しそう」

「だろ?、修剣学院にいた頃からオレの好物で絶対アスナに食べさせたいと思ってたんだ」

「もしかして買いに行ってくれてたの?」

 

得意気なキリトを見てアスナはチラッ、と視線を外して何かを確認してから意味深に微笑み口調を改める。

 

「そこの窓から出入りしたのかしら?、キリトくん」

「うぇっ!?……」

 

執務室に入ってきた時はほんの少しだった窓の隙間が今は大きく開いていた。

 

「えーっと……、ここから出た方が北セントリアの市場には近くて、ですね……」

「資材管理局の局長さん、キリトくんのこと探してたよ」

「ああ、あの四角眼鏡の……」

「うん、急ぎじゃないって言ってたけど」

「だったら蜂蜜パイ食べてからでもいいよな。アスナがさ、最近元気ないみたいだったから甘い物で喜んでくれればいいなって思ったんだ。オレも食べたかったし」

 

キリトにとって蜂蜜パイは様々な思い出のシーンで何度も登場する甘味だ。

 

「私、元気ないように見えてた?」

「そうだなぁ……少なくともカセドラル内の連中はアスナが疲れてるんじゃないかって心配してたぞ」

 

そう知らされてアスナは大図書室を出る時にソネスからかけられた言葉が実はかなり真剣だったことに気付いて目を見開いた。

 

「みんなさ、どうしてもアスナには《さま》を付けちゃうけど、ちゃんとアスナを受け入れてるし、むしろオレより好意を持たれてると思うんだ」

 

整合騎士や上位騎士達はキリトが囚人としてセントラル・カセドラルの地下牢に投獄されていた事を知っているし、アドミニストレータを屠った事実を受け入れ切れていない者もいる。それに比べればアスナは人界軍の窮地に自ら現れ共に暗黒界軍と戦ってくれた女神だ。彼女に負の感情を抱く者は無いに等しい。

キリトの励ましにアスナの心がポカポカとあたたまっていく。

 

「でもやっぱり《さま》はいらないんだけどな……まぁ、少なくともキリトくん以外にもうひとり、私を『アスナ』って呼んでくれる人はいるし……」

「えっ?、誰だよ」

「それとね、キリトくん……」

 

アスナはキリトの問いかけには答えずにニコリと笑った。

 

「今度《跳ね鹿亭》に行く時は……ううん、セントラル・カセドラルの外に行く時は私も一緒に連れて行ってね。この世界はまだまだ知らないことばかりだから」

 

あの頃とは違って周りには自分を気遣ってくれる人がたくさんいるのだと気持ちが上向きになる。それにどんな世界だってキリトと一緒なら大丈夫、とアスナは渡された蜂蜜パイに瞳を輝かせながらぱくっと齧りついたのだった。




お読みいただき、有り難うございました。
えー、ご本家(原作)様では青薔薇の剣に宿っていた魂はガブリエルとの戦いで
燃え尽きてしまったとありますが……ほんとかなぁ(苦笑)
我が儘し放題がSS(二次創作)の利点なので、スーパーアカウントを持つ
アスナなら睡眠中のリラックス状態だった為、ほんの僅か残っていた魂のかけらと
意思疎通ができた……みたいな感じでよろしくお願いします。
いちを消滅した事になってますので実名は伏せました(微妙な気遣いっ)

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