ソードアート・オンライン《かさなる手、つながる想い》   作:ほしな まつり

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お久しぶりでございます。
通常投稿……いつになるかまだ分からないので、とりあえずゲリラ投稿(苦笑)
昨日Twitter(X)で『超電撃文庫展』の書き下ろしを見て、ほぼ一筆書きみたいな
クオリティですがっ、書いてみたくなったので。


超電撃文庫展

都内某所……大手出版社が発行している文庫レーベル30周年の記念企画として縁のある人物達のスタジオ撮影が次々と流れ作業で行われている。

 

「次は高校生のカップルよね?」

「はい。なんでもお付き合い歴はかなり長いらしいですよ」

 

助手からのプチ情報にチーフカメラマンの女性は密かに苦笑いをこぼした。

長い、と言っても相手は高校生同士、ちょっと大げさじゃない?、と思いつつその二人の撮影用として用意された小道具の風船が運び込まれるのを待つ。若々しいカップルなので周囲に色とりどりの風船を散らして一層華やかさを演出する予定だ。

 

「桐ヶ谷和人くん、結城明日奈さん、スタジオ入りまーす」

 

入り口でタイムスケジュールを管理しているスタッフの声が上がるとほぼ同時に「よろしくおねがいします」と落ち着きの中に艶のある低い声と鈴を転がすような澄んだ声がスタジオ内に響く。

若手はもちろんベテランスタッフですら二人の声に引き寄せられその場の全員が一瞬、作業の手を止めた。

 

……なんなの、この二人…………

 

カメラのレンズを通さずともオーラのような神々しさと言うか眩しさが視認できる気がするほど別格の存在感を放っている。かと言って傲慢さや威圧感はなく、男の子の方は見ず知らずのスタッフの多さに少しだけ頬をヒクつかせているし、そんな彼をフォローするかのように女の子の方は繋いでいる彼の手を軽く引っ張って自分に意識を向けさせると、ニコリと笑って……それだけで何かが通じたのだろう今度は二人同時に笑顔を見合わせている。

そんな阿吽の呼吸とでも表現すればいいのか、二人の雰囲気は確かに長い年月を連れ添ったように熟練されいた。

 

「えっと、それじゃあ…結城さんは靴を脱いで中央の椅子に腰掛けてくれる?、桐ヶ谷君はその後ろに立ってもらうから君は脱がなくてもいいわ」

 

夏らしいマリンブルーのキャミソールワンピに、袖にボリュームのある真っ白なオーバーシャツを羽織っている明日奈だがオフショルダーデザインなので色白の華奢な両肩が剥き出しになっており、そこに真っ赤なリボンが手首や足首を彩っているので、さながら贈答品の様相を呈している。撮影時に風を起こし風船と一緒にそのリボンで動きをつける為随分長めになっているのだが、靴に手を伸ばした明日奈がうっかりリボンを踏んでしまいそうだと気付いた和人が素早く腰を屈め自ら彼女の靴を脱がせた。

戸惑う事も恥じらう事もなく「ありがとう」と告げる彼女に、男性が女性の靴を脱がせるという行為の意味を知っているスタッフは頬を赤らめるが、そのまま和人が明日奈を抱き上げたのにはスタジオ全体が固まった。

 

「素足で床を歩かせるわけにはいかないから」

 

スタッフの数に怯んでいた少年がさも当たり前に恋人を腕に収めて中央まで歩いてくる。彼女もまた慣れた様子で彼の首に両手を回し顔を近づける。

と、その時、二人の様子に見とれていた新人スタッフがうっかりブロワーのスイッチを押してしまい……和人と明日奈が中央の椅子に到達する前に周辺に散らばっていた風船が浮き上がり、一緒に明日奈に付いていたリボンも栗色の髪と相まって巻き上がった。そんなハプニングに驚くより幸せそうに微笑む彼女は自分だけへのプレゼントだと和人の口元が得意気に独占欲を滲ませる形になった瞬間、チーフカメラマンは思わずカメラのシャッターをきったのだった。




お読みいただき、有り難うございました。
もっと全体像が見たいっ
キリトの服がほぼ見えないっ
そして……キリト、髪切った?(abecさまだとこんな感じかな?)
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