Infinite Stratos “NEXT” ー無限の進化のその先へー 作:人類種の天敵
「一夏のバカ!なんでお昼食堂に来なかったのよ!!ラーメンが伸びてもあそこにいたんだからね!!」
「いや鈴、そんなこと言われても俺、お前とお昼食べる約束なんてしてないだろ?」
「ぐぐぐ………」
昼食を食べ終わり、教室に帰ると、入り口には謎のオーラを醸し出す女が1人。朝辛口コンビに泣かされた女だ。それが今一夏とギャーギャー騒いでいた
「お兄様、先程送られてきた情報はご覧になられましたか?」
「ああ、リリウム……見た」
「ではーー」
「後日あの機体についての資料を纏める……だから、今は聞かないでくれ…すまん」
「……分かりました、お兄様。では」
軽くお辞儀をしてリリウム達が席を離れる。こういう時彼女達は直ぐに察してくれる
(赤い機体………あれは……)
何時か……妹と一緒に両親の部屋で見た紙の中に、あの機体はあった
『熾天使』
そこにはその名前と武装。性能などが載っていて、この天使の事を両親に聞くと「世界を平和にしてくれる天使」と若干の照れ笑いを浮かべながら答えてくれた
(天使…………か)
俺たちの家の物は全て、厳密には両親の部屋の、これまで研究していた物が何者かに奪われ、乱雑に荒らされていた。研究成果……コジマ粒子などの情報などを纏めた資料は全て信頼の出来る2人の旧友、社長を通じて企業に報告されていて、奪われた物は両親が開発していたACの情報だった……勿論『熾天使』もその中に含まれていた
(もしかすると……あれに乗っていたのは)
俺はそこで言葉を噤んだ。自分のが仮定が正しかったとすると……いや、多分俺が考えている事実は正しいのだろう。だから、怖い
(あれは、雪か…)
怖いと思っていながら、自分でも呆気ないと思うくらい簡単に言葉が出た
実は今まで雪の事を頼んでいた病院から、つい先日雪を誘拐された、という話を聞いた。IS学園に入学する手続きを取り終えた後だった。直ぐに犯人を殺そうと考えていた俺は企業の社長達や同僚達に必ず取り返す。という言葉を聞いてIS学園に入学した。しかし、何時になっても雪発見の話は聞かない。それに
(確かにな……あの機体に必要なのは……俺か、雪……だったしな……)
『熾天使』とあと一つの機体を操れるのは俺か雪だ。それは生前両親はこれを企業以外の組織に悪用される事を危ぶんで……というより、『熾天使』とあと一つの機体に俺たちの生体パラメータを組み込んだ。俺と雪以外に扱えないように。万一の時、それを防衛の手段として使えるようにーーー俺たちの体に組み込んだ
(たまに体が疼くのはそのせいか……)
そう思いつつ体の何処かの、両親が埋め込んだ俺の機体を見つめる
(雪の機体に反応してるのか?戦いたい?それとも殺し合いたいのか?いや)
ーー喰らいたいのか?
俺はその言葉をそっと呟く。ヒクッと口角が釣り上がっていたのはその時気付いた
パシーン!!
またか貴様は!!!
す、すみませーん!!
織斑先生の声に反応して顔向ける。隣や前、後ろにはメイ達が座っていた
「そろそろ授業よ、ショウ。早く準備しましょ」
自分でも情けないと思う時、メイの笑顔を見るのはとてもありがたいことだ。そんな彼女に、そうだなと呟いて教科書を取り出す
???
「実戦はどうだった」
「良好です。ノーマル部隊のACを数機撃墜、流石に砂漠の狼、バルバロイには少々遅れをとりましたが、ニールセンのナインボール稼働時間が増せば、いずれ撃破できるでしょう」
「なるほど、他の被験体はどうだ」
「スティンガーは、ファンタズマに心を奪われているようですが……まあ戦闘データは良好です。問題はーーー」
「被験体01……No. 1カプリコルヌスか」
「はい、投薬の影響で言語もままなりませんし、精神が極めて不安定です。体の改造によって強化には成功できましたが、身体の成長は見込めません。思考力も低下してますし、やはり失敗作ですかね」
「まあ奴は薬や実験などのモルモットだからな。このまま続けろーー壊れるまでな」
「分かりました。壊れた後はどうしますか?」
「処分するなり
「分かりました。では壊れる前に、企業の鴉共にぶつけてもよろしいですか?」
「………ほお?あそこに送る気か」
「はい、スティンガーもニールセンも送る手はずは整えてあります。あの委員会にはこちらの手の者や女権団会員がわんさかですし。簡単に滑り込めました」
「なるほど、クラスは」
「1組です。いずれバレるか、最初からバレているか。それは分かりませんがまず企業の鴉には負けることはないでしょう」
「良かろう、好きにしろ」
「はい、企業の鴉共を全て、羽をもいで殺してみせましょう」
4組
「おお!分かるかい!簪さん!」
「うん、これこそ、ロマン」
「そうさ!僕の企業有澤重工は浪漫を追い求めている!!だからこそ自由にやりたい放題できるんだ!」
「まつのアイディアは面白い。特にこのーー」
「うんうん!僕の愛機の『超地駆嗚要塞』霧島の事だよね!!分かってるさ!簪さん!!」
「あの火力は機体が鈍重なガチタンの性質を差し置いても驚異的。まず真正面から打ち合えば死ねる。遠距離からでもグレネードレールキャノン「YUHUIN」で爆撃されて死ねる」
「そうそうそう!!特に近距離適正には重きを置いたよ!?なにせブレードやらなんやらで距離を詰めれば勝てるなんて思ってるISがいたもんだからねぇ…………徹底的に潰したくなったんだよなァ(ボソ)」
「?……それよりも打鉄改弍の修正プランに、今予定してる機動力を低下させずに、まつの霧島程とは行かないまでも、今以上の火力が、欲しい」
「うんうんうん!!僕が開発した最新鋭のグレネードを取り寄せるよ!!あぁ楽しみだなぁ………高速で背後を取られてグレネードを叩き込まれて地べたに這いずり回りながらミサイルを頭上から叩き込まれるのかぁ……(危恍惚)」
「シロ、見ちゃダメよ。アレは危ないから」
「こくこく」
「きゃ!やっぱり有澤くんと簪さんって」
「えー、私密かに狙ってたんだけどなぁ」
「私もよ!有澤の御曹司で頭が良くて紳士的で!!」
「「「ガチタンの王子様!!」」」
「彼のお陰で私、ガチタンに目覚めちゃった……」
「あたしも……なんかもう、打鉄とかラファールとか乗るの飽きちゃったのよねなにあの紙装甲。アレで防御重視とか笑わせてくれるんだけど」
「あとレーザーライフルとかなにあれ……射撃音がショボいのよね……衝撃も大してないし……やっぱりグレネードよね!」
「そうそう、あの撃った時の轟音、当たった時の壮絶な衝撃力!!そして離れていても相手を巻き込む爆風!!グレネードって最っ高だわ〜〜〜!!!」
「……なんで私このクラスになったのかしら……そしてなんで昼食から帰ったらこうなったのかしら……」
黒板を見るとそこにはグレネードの性能・浪漫・消費者の感想(代表 ベルリオーズ)などが所狭しと書かれていた。もしかして、昼休み全部これに使っていたのかしら?
「ああ!早くISをボコボコにする日は来ないかなぁ!!早く潰したいのに!!」
「焦ってはダメよ?マツ君。先生も代表候補生に話をしてみるから!その時はクラスみんなで観戦しましょうね!!」
「「「「はい!!!」」」」
「先生も……洗脳されてる???や、やだ…私このクラスに居たくない…!!!」
ガチタンに洗脳されたくない……証、お願い。私とシロを護って…………(泣)
はい、たった1時間ぐらいでご覧の通り。たった2人を除いた全てがガチタン・グレネード=有澤最高という方程式を築いてしまいましたとさ、めでたしめでたし。いやあ、素晴らしいビフォーアフターですね。中二病で良かったです。ガチタン怖いVDでは重二病にも逆二病にもなりますが
最後に霧島と聞いて艦これの某四姉妹のメガネちゃんが即浮かぶ提督は天敵ぐらいでしょうか?