Infinite Stratos “NEXT” ー無限の進化のその先へー 作:人類種の天敵
………(´神`)は言っている、すべてを焼き尽くせと。
というか今回クッソお久しぶりの更新&生存報告ですね………え?何してたって?…………………そ、それはもちろんACFえry
「織斑くん、頑張ってーー!!」
「買って一年間フリーパスゲットよオオオオオオオ!!」
「………かつて無いほどの熱気だな?」
「そ、そうですね、お兄さん」
クラス対抗戦。一組から四組のクラス代表同士が戦うこの催しは、二組の転入生であり中国の代表候補でもある凰鈴音と、一組のクラス代表であり、かの世界最強。ブリュンヒルデの弟にして世界初のIS操縦者である一夏の試合、ということでかつて無いほどの熱気に包まれている
「まあ、中国代表候補生と男性操縦者ってのもあるけど、本命は優勝したクラスに配布されるデザート一年間フリーパスよ。証」
俺の隣の席に腰を下ろしたメイがぽよよん、とワンダフルな胸を揺らしながら椅子に座った。メイの他にも、リリウムやミドリ、オッツダルヴァやフィオナとシロもいる。
四組の所属マツは、四組クラス代表の更識簪が使用する機体のメンテナンスを担当しているらしく、今この場にはいない。
アンシールは……「あぁ?クラス対抗戦だぁ?チッ、んなクソ面倒なのに付き合ってられるかよ」と言ってどっかにサボりに行ってる筈だ。
「……で、今日の一戦、どっちが勝つと思う?」
「私は二組の鈴音さんですね、お兄さん」
「リリウムもエイと同じです」
「んー、GA社自体が経験豊富な古兵ばかりだし、私も同じ意見よ」
エイ、メイ、リリウムの三人は一夏よりも経験豊富な中国の代表候補である凰鈴音が勝つと言っている。エイはともかく、リリウムは王大人の出身が多分中国だからじゃないかな?(うろ覚え)メイはGAの生きた伝説であり、メノさんとイチャコラしてるローディーさんがいるからな……機体性能や白式の持つ零落白夜の一撃で敵を倒す力よりも、操縦者の技量や経験を重視してる為に、今日の試合はあくまでも二組が勝つと予想したんだろう
「白式は近接タイプで、切り札の零落白夜を持ってますし、織斑さん自体、どこか今回みたいな模擬戦を重ねる毎に強くなっている気がするです」
なるほど、確かに一夏は実戦に近い模擬戦を重ねるたびに白式の扱いが上手くなっているように思える。まだ使い方が分かっていないこともあって零落白夜での自滅も多いが、このまま一夏が成長すれば、かなブリュンヒルデを思わせる実力を持つと思う
「うおおおおおおお!!」
一夏が咆哮を上げながら振り上げた実体剣と共に凰鈴音の使用する第3世代型の甲龍の元へ加速する
「甘いわよ!一夏っ!」
「なに!?ぐへぇ!!?」
早速零落白夜を使用した一夏だったが、その刃が甲龍の装甲に傷をつけるより先に、空中で鈍い衝撃音を発し、落下していく
「ーー!!?なんだ今の!?」
「ふふん、まだまだいくわよ!」
凰の掛け声と共に白式が見えないナニカによってシールドエネルギーを削られていく。これはヤバイ、と本能で悟った一夏が回避行動を取るが、凰の怒涛のラッシュが始まる
「へぇ、本当に見えないな」
「そうですね、アレが中国が開発した龍砲ですか……」
ほえぇ、とエイが食い入るようにアリーナを見つめる。だが、どんなに目を凝らしても凰が何を放っているのか、一夏が何から逃げているのは分からない
「砲弾が見えないのはそれだけで脅威ね。ネクストもPAは無限じゃないから、極力引っ付かれたくないわね」
片手に持ったメロンジュースを飲みながらメイが言う。視線の先では凰が青龍刀と思わしき剣を二つ合体させて一夏へブーメランのように投擲していた
「ぐっ、このままじゃまずい!」
「私が勝つわよ、一夏!」
これは、一夏の負けかな…その思考を打ち破ったのは、敵の反応を捉えたセンサーの警告音だった
『ビーー!ビーー!ビーー!敵の反応を感知。敵の反応を感知。付近に敵勢力が出現しました。直ちに戦闘を開始します』
「ーーっ!敵だ!」
跳ね起きるように椅子から離れる。センサーを頼りに敵を視認しようとするが、敵の姿はどこにもなく、一夏と凰の戦いを見ていた周りの観客たちは、不思議な顔をして俺たちを見ていた
「上です!お兄様」
リリウムの言葉につられて視線を上げると、黒い点のような何かが、徐々にその点を大きくしてアリーナへ落下してきた
ズドオオオオオオンッッッッッ!!
「………敵は一機か…しかし…なんだあれは……?見たことのない機体だ」
黒い装甲にやけに盛り上がった腕部パーツ。武器は何も持っていないようだが、何も武器を持たずにアリーナへ襲撃してくるバカがいるはずが無い。いや、今はそれよりも
「一夏っ!!正体不明機だ!避けろ!!」
俺の声に一夏がハッと正体不明機に実体剣を向ける。凰も一夏に続いて上から降ってくる正体不明機に目を向けた
「お兄様」
近くにリリウムが寄って来た。リリウムの白く、ほっそりとした線の細い首筋には、白百合の意匠をしたネックレスが鎖骨と鎖骨の間に見える。言うまでもなくこれがリリウムのネクスト、アンビエントの待機状態だ
「まずは観客たちを避難させよう。エイたちと協力して誘導させてくれ」
「証!」
リリウムに指示を飛ばしたところでメイの悲鳴のような声が響く。なんだ?と振り返ると、メイが盛んに人差し指を向けていた
「どうした」
「はぁ、はぁ、アリーナを出るための扉が………全部閉まってるの!」
「…………そうか」
会場は、アリーナはすでにパニック状態に陥っていた。謎の正体不明機、自分たちを閉じ込めるように閉鎖された扉。周りには悲鳴を上げた女性徒の甲高い鳴き声が木霊している
「まずは避難経路の調達だ。ミドリ、緊急事態と称してレーザーブレードで扉をこじ開けろ。メイはQBを使ってそのまま体当たりで壊せ。エイは…今は場所と状況が悪い、ネクストは使用せずに観客を落ち着かせて避難を誘導してくれ、オッツダルヴァは………」
「オッツダルヴァ様は既に何処かへ行ってしまいました」
「……………分かった。リリウムは俺と来い。敵が一機だけとは限らないから、それに対する警戒だ」
指示を飛ばすと、エイ達がそれぞれの持ち場へ駆けていく。俺はフィオナの所へ行って、フィオナの胸の中で寝ている眠り姫を起こすことにする
「起きろ、シロ。作戦は始まってるぞ」
白髪の頭をポンポンと撫でて囁くように呟く。目を開いたシロが、長いまつげの奥から、そっと瞳で語りかける……「了解」と
「と言っても、シロはフィオナの護衛だ。敵はこの混乱に乗じてフィオナを誘拐するかもしれないから。敵が現れたら遠慮なくホワイトグリントで応戦しろ」
シロはこくりと頷いてフィオナの手を引く。フィオナが不安そうな表情を浮かべるが、俺は軽く頷いて彼女の頬を撫でた
「今までと同じだ、必ず帰るさ」
そう言ってフィオナから離れる。隣には既にリリウムがぴったりとくっついており、メイとミドリは数ある脱出経路を物理的に解放していた
ボガァァァァァァァンッッッッッ!!!
「次は何だ…!?」
突如、正体不明機と機体色が違うことを除けばまったく同型の白い機体が、アリーナの壁をブチ壊しながら飛んできた。そして今度は耳をつんざく衝撃音と地揺れのごとき衝撃波が訪れ、その数秒後に破壊された壁の向こうから、キュラキュラキュラキュラ……と、独特の無限軌道を鳴らせて巨大な影が現れた
『ハハハ……………なんだよテメエら……折角今日は簪さんの打鉄弐式のお披露目ってのに邪魔しやがってくれたねぇ?………』
「…ま、ずい………マツが霧島を起動してる!しかも言語メチャクチャだ!!ガチ切れしてるぞ!」
『とりあえずお前から死ネよ』
ドオォォォォォンッ!!!
ぐぐぐ、と身体を起こした白い正体不明機は、グレネードレールキャノン「YUHUIN」から射出された超高速榴弾によって上半身を真っ二つに爆撃された。
『脆い癖に出しゃ張るのは辞めようね?まあ、もう死んでるから意味ないけど』
霧島の無限軌道が正体不明機の装甲をバキベキと潰していく。
もう一機の正体不明機がマツへターゲットを変えるが、霧島が両手に持つ「KUSATU mk-2」社内名称を草津改と呼ぶグレネードガトリングから、秒間50発というリロード時間で放たれた小型の榴弾が、容赦なく正体不明機へ爆裂。右腕が粉々に砕け散り、左腕が肩の部分から弾け飛んだ。更に霧島は肩のグレネードレールキャノンをもう1発撃ち、敵機の膝を撃ち抜き、片足が消し飛んだ
「お、おい!あんた!?一体何やってるんだよ!」
マツのバーサーカーっぷりに唖然としていた一夏だったが、我を取り戻すとマツに怒鳴り声を上げた
『ハハハ……?何が?オレはただゴミを片付けてるだけに過ぎないけど?』
「ご、ゴミだと!?あんた、人を殺したんだぞ!!」
一夏が指をさした方向には、上半身と下半身を分離させ、下半身を無限軌道によってぺしゃんこにされた正体不明機がもうもうと煙を上げて転がっていた
『ヒト……?ハハハハハハ、ちゃんと目を見開いて見てみれば良いんじゃないカナ』
嘲るように言ったマツの言葉に一夏が恐る恐る正体不明機を凝視すると、分厚い装甲の下には、誰もいなかった
「無人機か……これで今回の襲撃者がわかったな」
それを観客席から見ていた俺は、ぽつりと呟いてシュープリスを起動させる。既に観客席から避難した生徒は全体の約6割を超えており、数分後には全ての生徒の避難が完了するはずだ
「リリウム、損害賠償は企業連が出す手筈になってるから、俺たちは他の生徒に被害が出ない程度に応戦するぞ」
右手にマーヴ、左手にムーンライトを装備して、背部兵装にWパルスキャノンを装備して新手に警戒する
『かしこまりました、お兄様』
リリウムが返答すると同時に、彼女の乗機であるアンビエントに搭載されたレーダーがシュープリスと同期し、周囲の状況が更に詳しくなる。
例えば、新たに現れたクソ兎特製の襲撃者達とか
「お客さんだぜ、リリウム。シュープリス、戦闘を開始する」
『リリウムも確認しました。アンビエント、戦闘を開始します』
右手のマーヴを同ナンバーズのKARASAWAへ変えてチャージングを開始。程なくして上空から落ちてきた新たな敵機へアリーナの遮断シールドを貫通させるほどの極大のレーザーを放った
ピーピーピーボボボボーーーー
KARASAWAによるフルチャージングショットを喰らった敵機はそのまま上空で爆散した。リリウムの方はBFF製品の特徴である超精密射撃を生かして敵機の関節部を狙撃。手足を動かせなくなった機体が、地面と衝突して、そこへマツがグレネードの嵐を浴びせた
「一夏、今すぐにそこから離れろ。ここからは俺たちの仕事だ」
簡潔に一夏へ指示を飛ばして、KARASAWAのフルチャージングショットで出来た遮断シールドの穴を通ってアリーナへ入る。何故か爆発音が連続で響いているので原因を探ると、それは潰れた敵機へマツがグレネードパイル「HAKONE」を延々と突き刺しては爆破させている音だった
「マツ、明らかにオーバーキルだろ?」
『ん?ああ、徹底的にぶっ潰しとかないとスッキリしなくてね!』
嬉々とした声で喋るマツは、この際無視する。もう少し経てばイライラをグレネードで吹き飛ばして勝手に帰るはずだから
「証、この人ヤバくないか?」
「有澤だからな、それよりもお前は早く帰還しろ」
見事なまでの背部兵装もグレネード。手持ち武器もグレネード。挙句には近接兵装にもグレネードを取り付けたグレネード厨にドン引きの一夏。
お前、そんな奴と数日前に戦ってたんだぞ?と言いたいのを我慢して一夏へ帰還指示を出す
「いいや、教員IS部隊が来るまで俺は残るぜ」
「なんでだ?既に避難はほとんどが完了してる。現時点で敵の狙いはお前っていう可能性が高いんだぞ?」
「へへ、それなら尚更引くわけにはいかないだろ!」
言っても聞かない一夏に溜息を吐きつつ、上空への警戒を怠らない。右手に装備したKARASAWAはチャージングが完了しており、何時でも撃てる状態だ
『お兄様、全生徒の避難が完了したようです』
「分かった」
リリウムの報告を聞きながらレーダーを確認する、第一ウェーブ、第二ウェーブと襲撃者を破壊されたクソ兎が、自暴自棄になって第三ウェーブも投入してくる。そう確信していた俺の耳へ、新しい敵機の警戒音が鳴る
「来たぞ!撃ちまくれ!」
『ハハハハハハハハハハ!!?またバカみたいに上から降ってくるだけかよ!?アハハハハハハハハ!!そんなのただのゴミだよねえ!!?』
霧島が、背部兵装・両手兵装同時展開によるフルバーストを敢行。現在のネクスト技術ではあり得ない事だが、アクアビットやらトーラスやらがまたも変態技術を注ぎ込んでいるのだろう
『全敵反応ロスト。敵部隊、全て全滅しました、お兄様』
「………………」
マツによるただのグレネードリンチでたったの数秒で全機溶けていった正体不明機達を眺め、俺はこう呟いた
「今回、俺たち必要だったかな…………?」
初めから最後までマツのグレネード盛りだくさん蹂躙劇を見せつけられてしまったために、そう思ってしまうのも、仕方ないのかもしれない………クソ兎もこれで少しは懲りただろう。今回は奴が作ったお粗末な無人機に全て任せていたらしいが、今度表舞台に姿を現せば…………殺す……。
ネクストを解除した俺は黒煙の立ち昇るアリーナの真ん中で、グシャグシャに破壊し尽くされた無人機達の、同じく破壊されたクソ兎お手製のISコアを睨みつけながら呟いた
原作なんて最初から存在してなかった………………
モッピーの要らない一夏応援シーンなんて一ミリも存在してなかった
そもそも今回の話ってなんでしたっけ……?グレネード変態企業の、グレネード厨による、グレネード信者のための、大グレネード祭り?
あと今回使用したKARASAWAはV系仕様です。アレはKARASAWAの中でダントツにカッコいい。
あと凰鈴音完全に空気。
乙 「貴様、まるで空気だな」