眩しい君がいる場所に私はいない。(仮)   作:自虐性症候群

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突然の別れ。皆が何か言おうがそれは私と『私』にとっては・・・

 私は『波月 麻里(なみづき まり)』。元々私は『雨宮 麻里』という名前だったのですが死んでしまい、神様により転生してこの世界に生まれた。

 この世界での私は既に5歳である。俗に言う憑依のようなもの。

 この世界での私の生活は()()()()()()()()

 『私』だったこの子も両親に暴力を振るわれる毎日を送っていたようで、『私』の体は傷が至る所にできている。

 『私』に憑依してからの私は喋る事も余りせず、本を読む事が多いです。『私』も無口だったようで両親は何も気にせず()()()の様に過ごしています。

 幼稚園でもずっと一人で本を読んでいました。やはりこの世界でもこんな『私』の姿に同じ幼稚園の子供達は気持ち悪がり、距離を取る。先生は何度かこの傷のことを聞いてきたけど何も言わない『私』に諦めていたのか、放置されている。

 

 

 

 前世と変わらない毎日。ここは前世と同じ世界なのでは? と思う。

 そんなこと思いながら今日も幼稚園から自分の家までの道をテクテクと歩く。『私』の小さな足を動かしながら。

 

 家に近づくに連れて何故か大きくなっていくパトカーのサイレン。近くで事件でもあったのかな?

 しかし、家が見えるところまで来ると私の家の前には何台かパトカーが止まっていた。何があったの? 家の中から出てくる私と『私』の両親。その手には手錠がかけられていた。

 

「お父さん···ッ!お母さん···ッ!」

「···なッ」

「······ま···や?」

 

 私はそう言いながら駆け寄ろうとすると、女性の警官に抱きとめられてしまった。

 

「はいはい。もう大丈夫だからね」

「ッ!?や、やめて下さい! お父さんとお母さんが連れていかれちゃうッ! 」

「はーい、暴れないの〜いい子だからね〜」

 

 暴力を振るわれていたけど、それでもこんな私と一緒に居てくれた両親。私にとっても『私』にとってもたった一つの大切な場所。それが今まさに無くなってしまいそうになっている。それだけは···それだけは嫌だった。目元から涙が溢れ、流れ落ちる。次々と。『私』もそう思っているかのように。

 そんな私の叫びも届かず、両親はパトカーに乗せられる。

 

「···やめて···嫌、嫌······いやぁぁぁぁあああぁぁ!!? お父さん、お母さん!! 私を置いて行かないで!!? お父さんとお母さんまで遠くに行かないでッ! 私も一緒にッ! 私、いい子にするから······ねぇ···」

 

 遠くなっていくパトカーを私は呆然と眺め、立ち尽くす。胸の辺りにはポッカリと穴があいたような感じがしてとても寒い。

 

「···私を···独りにしないで···」

 

 そこで私は意識を手放した。




 急☆展☆開!!!
ある意味麻里ちゃんは両親に異状な依存をしていた感じですね。
短いけどまだプロローグ。クソぅ・・・
さて、次から一夏と関わらせようと(多分)思います。

2015年9月9日、編集しました。
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