眩しい君がいる場所に私はいない。(仮)   作:自虐性症候群

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数年経ち、私は中学2年生になった。今は紅葉が綺麗な秋。

「波月。お前、成績トップだし進路はIS学園に進学で決定な?」
「は?」

先生に呼び出され、何かと思えばそう告げられた。

「あ、それと此処ではISの勉強は出来ないから一週間後に転校な。そうそう転校に必要な書類とか全部はもう既に終わっているから後はお前が行くだけだから」
「え?」








災難さってまた災難。

 転校前日の放課後。転校のことは誰にも言っていない。

 

「···麻里? なんで逃げるんだ?」

「······」

 

 なのに何故か織斑くんに詰め寄られている。私はジリジリとゆっくりと近づいてくる織斑くんから同じようにジリジリと後ろに下がって距離を取っていた。額には冷や汗がダラダラと流れている。

 織斑くんは、頬をほんのり赤くしていて、それに眩しい笑顔をして、い···る······怖い。織斑くんの笑顔が怖い! 私は今にも泣きそう。

 

「···スッ···」

「ビクッ! サッ···」

「······」

「······」

 

 ああ、何でこんなことになったのだろうか······

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ───数十分前───

 

 

 中学2年生になってからも私はいじめを受けている。それは仕方が無いと思う。私は犯罪者の娘なのだから。

 それに何故かまた織斑くんと一緒のクラスになってしまった。織斑くんのお友達──『五反田弾(ごたんだ だん)』くんや『凰鈴音(ファン インリン)』さんなどの織斑くんのお友達は全員違うクラスらしい。

 織斑くんとは極力喋らないようにしており、普段は見かけたらすぐ逃げたりして彼を避けていた。

 なんでも周りは私と織斑くんが話すのが嫌らしく、暴力という注意を受けた。当然、暴力などをする娘は女尊男卑というものでお咎めはないし、私が『犯罪者の娘』っということで先生方も見て見ぬ振りだった。そういえば私がイジメられているときは織斑くんが居ない時だったのは確か。

 それと織斑くんのお姉さんにこの前会った。名前は織斑千冬さん。世界最強らしい。どこで会ったかというと、この前織斑くんに『無理矢理』連れていかれて、『無理矢理』織斑くんの家に招待され、『無理矢理』中に入れられた。その時にたまたま仕事から戻っていたらしくスーツ姿で寛いでいた。

 その時に言われた言葉が──『···お前の名は? ···そうか、ではあまり私の家族に近づかないでくれないか? それに、もうここにも来なくていいぞ。そして帰れ。ここに"貴様"らが入る事など私が許さない』──と、もの凄い怖い顔で睨まれ、猫のように襟を掴まれ私は外に放り出された。そして、そのまま私は言われた通り踵を返しすぐに帰った。すべてが無理やりだったのだ。仕方ない。

 それから私は言われたとおりに織斑くんのことを無視で通している······いや、通していた。

 

 私は今日も今日とていつも通りにイジメられていた。場所は教室。そこに織斑くんが登場して私の前に立ちふさがりイジメていた娘たちを睨みつけて撃退した。

 

「······ふぅ。麻里、大丈夫か?」

 

 織斑くんはそう言って振り向いていたが、私は立ち上がりその場を離れようとしていた──が、腕を捕まれ引き止められた。

 

「おい、どこ行くんだよ麻里。怪我とかしてないのか? ほら、顔を上げろ」

 

 織斑くんは質問を繰り返すが、私は俯いたまま無言を貫く。アレ? 織斑くんは私がイジメられていることを今初めて知ったのか? まあ、兎にも角にもここから離れなくては。それに私は貴方のお姉さんから直に関わるなと言われているのだ。しかし、織斑くんはそれを許さないとばかりに私の頬を両手で掴み上に無理矢理向けさせられた。

 ここで言っておくが、私と織斑くんは頭一個分くらいの身長差はある。だから私は織斑くんを見上げるような感じになっていた。首が痛い。

 

「はあ、前にお前を家に招待した時はいつの間にか帰っていたし、学校では避けられるし、逃げられるし、やっと見つけたと思ったらイジメられていたし、助けても目を合わせずどっか行こうとする。正直傷つく······」

 

 お姉さんから何も聞いて、いや言われてないのだろうか。どうでもいいのだが。

 首が動かせないため織斑くんの顔から目線が動かせず、諦めて織斑くんの呆れて閉じた目をボーと眺めて織斑くんの話を聞き流していると織斑くんは目を開け、私との目線が合い、織斑くんは話を止めた。そして数分間そのままでいると、いきなり頬を赤くした織斑くんの口が開いた。

 

「···麻里·····抱きしめていいか?」

「───······ッ!!?」

 

 逃げた。身の危険が感じて考えるより早く体が動き、私は逃げた。

 

「あ! 待てよ麻里!」

 

 待てません。良く分からないけど逃げないといけない気がした。

 

 何も考えられないまま焦って走っていると気づいたら校舎裏。ここは少し高いフェンスと校舎とがコの字になっており、行き止まりになっている。仕方なく戻って違う道を行こうとした時──

 

「お、麻里。ここに居たのか!」

 

 神は私を見捨てた! 織斑くんはニッコリとした笑顔で近づいてくる。それはもうジリジリと。

 

「···麻里? なんで逃げるんだ?」

「······」

 

 すみません知りませんごめんなさい許してください。私の頭の中で危険を知らせるベルがさっきから鳴っている。近づいたらヤられる、と。

 赤く、そしていい笑顔で近づいてくる織斑くん。怖いです。本当に。

 

 そして、下がりすぎて校舎の壁が背中に当たった。織斑くんはもっといい笑顔になった。私は絶望した。

 

「······なあ、麻里。最近の俺、なんか変なんだ。いつもお前の顔が頭に浮かんできてさ、気づいたらお前を探していたんだ」

 

 一歩。

 

「それに無意識にお前を目で追っていたり、お前の前だとうまく話せなくなって顔が熱くなるんだよ。でもお前とはずっと話したいと思ってる」

 

 また一歩と近づいてくる。そして、私の目の前まで来ると織斑くんは自分の顔を鼻に当たるか当たらないかの距離まで近づいてきた。

 

「俺は思うんだ。コレってお前に恋をしてるんじゃないかってな」

 

───······私には織斑くんの言葉を理解をするのを拒否していた。

 

「だからさ。麻里、お前が好きなんだ。俺はお前の全てを知りたい。だから······」

 

 その瞬間、額に柔らかい感触が一瞬感じた。が織斑くんは既に離れていた。

 

「返事はまた今度聞かせてくれ。いい返事を待ってるぜ!じゃあな!」

 

 彼はそう言い残し走り去っていった。

 

 

 

 

 

 

 

───······は?

 

 




······私はそのまま転校しました。
······どうしよう···。





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 どうも、こんばんは。
 読者の方々すみません。
 変なテンションのまま書いていたらオリ主×一夏になりそうだ。
 こうなったらヤケだ!
 気にせず読んでくれるとありがたいです!
 ありがとうございました。


2015年9月9日、編集しました。
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