眩しい君がいる場所に私はいない。(仮)   作:自虐性症候群

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桜散る季節

 4月。空は青く、天気はとてもいい。桜が咲き乱れ、今日は本当に入学式にはベストな日。

 春休み頃から私こと『波月 麻里』は全寮制であるIS学園の寮に来て、今日が入学式。今は入学式が終わって教室にて自己紹介をしている。

教室での私の席は廊下側の一番後ろの席だ。普通、最初って名前順ではなかったのかと思う今日この頃。···ま、それは置いといて。周りはキャピキャピと初々しい雰囲気を漂わせている中、私はというと───

 

「···はぁ。まさか───嫌われている『織斑先生』が担任の1組になるなんて······それに、あの『織斑くん』が同じ教室だなんて···」

 

 頭を抱えて唸っていた。

 私の自己紹介はもう既に終わった。

 担任は『織斑千冬』先生で何故か弟の『織斑一夏』くんもいる。

 転校してから強制的のようにIS学園を受験させらたけど、まぁ流されるのも悪くないと思ったのでそのまま受験した私だったが今はまた苦労するのかと思い悩んでいた。

 驚いたのは織斑くんがISを動かしたということである。彼はあの時何故こんな私を『好き』と言ったのだろうか。

 それに、この教室に入ってからというもの時々視線を感じる。主に教室の真ん中の最前列あたりから。

 間違いなく織斑くんである。

 

 そんな織斑くんはこの休み時間の間で先ほどポニーテールの女の人に引っ張られながら教室から出ていった。

 

 そういえばこの学園はISの基本的なものを1年で詰め込んでいるらしく、入学初日から授業があり、座学は大体理解出来ており、分かり易い授業でもあるが中身は教科書通りに進んでいるので効率は悪そうな気がするが復習のような感じで受けている。間違って覚えていることも少しあったので再確認が出来るのはいいとおもう。

 

 チャイムが鳴る。

 そういえば『篠ノ之』という名字、どこかで聞いたことがある気がした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 次の休み時間。教室の前方で織斑くんと自称エリート様(確かセシリア・オルコットさん)が痴話喧嘩をしている。それはもう壮大に。

 今の時代は女性が強いと思われているので男性に突っかかる人は多くいると思うし、珍しいことでもない。逆に女の私がいじめられてることが特殊なのだ。

 此処でも私が自己紹介した時、周りに目が一瞬で変わりましたね。それはもう絶対零度の蔑んだ目にです。まあ、仕方ないとは思っている。犯罪者の娘なのだから。

 ISに関わってからというもの両親の情報が多く耳に入ってきた。私の両親は『人体実験』や『人身売買』など非道なことをしていたそうだ。私にとっては大切な『両親』という繋がりだったが。

 

「席につけ! 授業を始めるぞ」

 

 教壇の方から織斑先生の声が聞こえ前を向く。どうやらいつの間にかチャイムが鳴っていたようだ。

 そういえば織斑先生の私に対する接し方は無視。それと周りの生徒が放つ絶対零度の目線の何倍もの蔑んだ目で見てくる。嫌われているのだろう。しかしそれらも些細なことで、慣れたのだが。

 

「この時間は再来週行われるクラス対抗戦に出る代表者を決めることにする。代表者とは対抗戦だけではなく、生徒会の開く会議や委員会への出席などで、まあそうだな。このクラスの委員長と認識してくれればいい。ちなみに対抗戦は、入学時点での各クラスの実力推移を測るものだ。今の時点では大した差はないが、競争は向上心を生む。さて、さっさと決めてしまおうか。自薦他薦は問わないぞ。ああ、一度決まると1年間変更は無いからそのつもりで」

 

 騒ぎ出す周りのクラスの女子。元気が良くて何より。

 

「はいっ。織斑くんを推薦します!」

「私もそれがいいと思います! 」

「では候補者は織斑一夏······他にはいないか?」

 

 唯一の男子だ。どうせならと思ったのだろう。

 

「お、俺!? ちょっ、ちょっと待った! 俺はそんなのやらな──」

「うるさいぞ織斑。自薦他薦は問わないと言ったはずだ。他薦されたものに拒否権などない。選ばれた以上は覚悟をしろ」

 

 確かに期待され推薦されたのだ。それを蔑ろにするのはよくないと思う。

 

「うっ・・・・・・じゃ、じゃあ! 俺は波月 麻里さんを推薦しますっ!」

 

 と、私まで巻き込まれた訳なのだが。なぜ? 周りもこっちを向いて、なんでお前が推薦されるのって目を向ける。織斑先生も例外ではなかった。それで、なぜ織斑くんは私を推薦したのだろうか。私はクラスを纏めるなんてことは出来ないし、只でさえ全員が敵のような感じなのにだ。辞退は先生の私情としては不本意であろうが先生という義務として認めてもらえないだろう。

 

「······波月 麻里だな。他には──」

「待ってください! 納得がいきませんわ!」

 

 大きな音を立てて織斑先生の言葉を遮ったのは先ほど織斑くんと言い争っていたオルコットさん。政府から渡されたボイスレコーダーのスイッチを押す。このボイスレコーダーを渡された時一度は拒否したが 女尊男卑に染まった子が暴論をすると思った時使ったらいい。と言われ面倒だが制服のポケットに入れていた。まさか本当に使う時が来るとは思わなかったが。

 

「そのような選出は認められません! 大体、犯罪者と男がクラス代表だなんて恥さらしですわ!それに──」

 

 その後も何か日本は後進的な国とかサーカスをする為に来たわけではないとか言っていたり、さらに織斑くんも参加してとてもカオスとなった教室。

 

「──アナタも何か言ったらどうなのですか? 犯罪者の娘で()()()()()()()の波月麻里さん? なんで犯罪者の娘を代表候補生として認めたのでしょうか···私には理解できませんわ」

 

 矛先がこちらに向いた。えっと、何を喋ればいいのだろうか···さっきのこと? 喋るとしても織斑先生に一言ことわった方がいいだろう。

 

「······織斑先生、発言しても宜しいでしょうか」

「許可しよう」

「ありがとうございます。では、オルコットさん」

 

 本当に不本意だが、言わないと聞けないのだろう。思ったことを口に出せばいいのだが、オルコットさんを相手にするのはとても面倒だと思う私である。はぁ。

 

「確かにアナタの言う通り私は犯罪者の娘です。ですが、誰もが認めてくれなくても私は日本代表候補生で、日本の為に私は日本代表候補生として誇りを持っています。先ほどのアナタの言葉は日本人として嫌な思いをしましたが、ここで私がアナタに言い返しますと大変なことになるのでこれ以上発言したくありません。」

「・・・何ですって? それはどう言う──」

「が、敢えて言わせてもらいます。 ──アナタは戦争を引き起こすつもりですか?」

 

 その言葉に教室は静まり返り、私はボイスレコーダーを取り出しオルコットさんに見せる。

 

「先ほどのアナタが言葉にしていたものをこのボイスレコーダーに録音しています。アナタは織斑くんに自国であるイギリスの事を悪く言っていたことを怒っていた。ならなぜアナタは先ほどこの日本を侮辱する言葉を口にしたのですか? アナタは本当の自分の今いる立場を理解していない。」

「そんなこと──」

「『無い』といえるのですか? 私たちは国家の代表の候補生なんですよ? 私は日本国の代表候補生としてアナタが先ほど口にした言葉を宣戦布告として政府の方へ連絡させてもらいます。一応このボイスレコーダーに録音したものは報告しろと聞かされているので」

 

オルコットさんは次第に顔を青くしていき、自分が何をしていたかを理解したようだ。

 

「わ、わたくしは······」

「今更後悔ですか? 遅すぎる。本当に遅すぎる。有り得ませんがアナタは知らなかったのですか? そこの私たちの担任である織斑先生は日本元代表なんですよ? それにこのクラスの大半は日本人です。それにもともとISを開発したのも日本人なんですが、アナタはそれをわかっていて発言したんですよね?」

 

「······波月、それをコチラに渡せ」

 

 真剣な顔でそう言ってきたのは織斑先生だった。

 

「教師ならはじめに止めるべきではないのか、など色々と聞きたいところですが今回は従いましょう。ですが、クラス代表は辞退させてもらいます。私はあまりそういう役職などにはなるなと言われているので」

「······いいだろう。では、織斑とオルコットは来週の月曜 。放課後、第三アリーナにてクラス代表決定戦を行う。2人はそれぞれ用意をしておくように。波月はこの時間が終わったら職員室まで来い。······では授業を始める。織斑、オルコット、波月、3人とも座れ」

 

 そのように織斑先生はまとめ、教科書を開き授業を始めた。

 






 眠気と戦いながら執筆。もはや何でこうなったのか検討もつきません。夜のテンションはヤバイですね。


2015年9月9日、編集しました。
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