大龍が依頼を達成してギルドで報酬を受け取っている頃、地球のメンバーはと言うと、
「それ、わたしの~」
「にぎやかになったの~剣心さん」
「はい、そうですね、お義父さん」
「龍姫と龍音が帰ってきたと思ったら、妹ができていたとはね」
「店も手伝ってくれてるしね」
どうやら、鳴流神家は夕食にしていたようで、真龍婭と紗龍がおかずの取り合いをしていたのを見て、祖父の龍三は賑やかになったと、剣心に言い、真龍婭達はバイトで実家が経営している喫茶店「葵屋」の看板娘をしてくれているのである。
レジは龍雄と、長男の龍翔が担当しているのである。
ただし、女神化は禁止しているのは言うまでもなかった。
楽しい夕食の時間が終わり、食器の片づけを手伝った後、各自の部屋に戻ろうとしたら、
「そうだわ、龍姫、今度の三連休、野井原に行って見てはどう?」
「野井原か、確かお母さんのご先祖様のふるさとだよね」
「そうよ、そこには、鬼斬り役、天河家の実家があるの、お母さんはその天河家の血を引いてるのは知ってるわよね」
剣心に呼び止められてしまい、龍姫は話を聞くと、今度の土日で野井原に気晴らしに行って見たらどうかと言うのであった。
そこには剣心の実家で鬼斬り役と言う言わば、テルカ・リュミレースの魔狩りの剣のような一族の第陸位の位を持っている天河家があるのだ。
「うん、ボクに16歳になるまで、お守りを持ってるように言ってくれた時に知ったけど」
「そうよ、けど、本来ならその家に産まれる男の子しか天河の力は使えないのだけど、どう言うわけか、龍美と、あなたと、龍音は、光渡しが使えるのよ」
「まあ、今はボクはお母さんと同じ女神だから気にしてないけど」
龍姫は16歳になるまで、剣心からもらった赤い布で作ったお守りを今も端見放さず持っているのである。
剣心曰く、天河家の光渡しは、代々男しか受け継がれないのだが、男である龍翔は受け継がれて当然なのだが、龍美と龍姫と龍音は、妖力を受け継ぐ過程で、光渡しも受け継がれてしまったのであった。
「それに、龍姫に渡したいものがあるらしいのよ、さっき、文から連絡があったの」
「わかった、今度の三連休に行ってみるよ(文さんが渡したいものってなんだろう?)」
剣心に妖怪でもある文から龍姫に直接渡したいものがあると言うので、龍姫は了承し、自分の部屋に戻って行ったのである。
そして翌日、修学旅行で沖縄に行っている美龍飛達はと言うと、
「まさか、あれに乗れって言うの‼」
「おお‼ 流石、鳴流神先輩と獅子神先輩の妹だけあるな~」
「リタちゃん、どうしたの? レイヴンさんはいないよ」
「アンタ達は、いくら露出がない水着を着てるからって、男どもの目を気にしないのはどうなよ‼」
修学旅行の予定に入っていた海に来ていたのだ。
そこには、水上バイクに繋がれたゴムボートが浜辺に隣接しているのであった。
美龍飛達は露出こそないが指定の黒のスクール水着を着ているのだが、思春期真っ盛りの男子生徒の眼差しにリタがレイヴンを思いだしていたのであった。
予定通り、美龍飛達は水上バイクに連結されているゴムボートに乗り込んで、
「気っもちいいい‼」
「イエ~イ‼」
「なんでアタシまでこんなことしなきゃいけないのよ~‼」
「どうして、オレたち男子は別なんだ‼」
それなりに楽しんでいたのだが、男子生徒一同は男女別だったので、浜辺で嘆いていたのであった。