反女神組織が興した敷地内に工場がある会社で、付近の住民から通称「神殺」と呼ばれている社長がいるであろう社長室に潜入した龍姫達が見たものは、
「誰もいない、ん? 誰か来る‼」
「ユーリさんはこの部屋に、俺達は、変身、これで大丈夫」
「ったく、おまえらは便利だな」
どうやらもぬけの殻だったのだが、誰かが入ってくる気配を猫の聴覚を持っている龍姫をはじめとするメンバーが察知し、猫に変身して、ユーリは社長室の奥の部屋に隠れて、龍姫達は猫の体を利用して、
「此処なら大丈夫」
「ああ、だが油断は禁物」
幸いにも教会にある執務室と間取りが一緒だったので、机の下の隙間に隠れたのである。
そして扉が開いて誰かが入って来たのである。
「しかし、異世界人、ユーリ・ローウェルの側にいた、たしか・・・エステルといったな、それよりも、あの女神の力、シェアではないのか、だがそれもあの研究が完成したら、このゲイムギョウ界は我が物になる」
「此処は堪えて」
「ああ」
如何にも社長と言う出で立ちの女性が入って来て、独り言でエステルの満月の子の力をどこで知ったのか言い出して、龍の女神であり妖力を持っている龍姫達の能力に興味を持ちだしたようで、この次元のゲイムギョウ界の女神を倒す研究を行っていると独り言を言って、龍姫達はこのまま話を聞くことにしたのであった。
「取り敢えず、ブラックハートが国を捨てたのは、驚いたが、こっちとしては好都合、まさか、ブラックハートは龍の力を受け継げなかった出来損ないとはな」
「どうして、知ってるんだろう?」
今度は自分の足で自分の時代を切り拓けと言ってラステイションの女神職を廃止した桜龍のことを言い出した思ったらなんと桜龍は直龍とは違い龍の力を持っていなかったことを知っていたのである。
この事は龍姫達にしか見破ることが出来ないはずなのである。
無論、勇龍達も龍姫達から龍の力を分けてもらったおかげでシェアを用いないで自由女神の地位を持っているのだから。
「まあ、今になっては、ブラックハートはいなくなった、しかし、プラネテューヌが消えてしまったことは予想外だったがな、これも、ユーリ・ローウェルが邪魔さえしなければこの手で葬れたと言うものだ」
「好き勝手言ってるよ」
どうやらプラネテューヌの技術を利用しようと企んでいたようで、陽龍が自由女神の資格を手に入れたことによる次元統合でプラネテューヌがなくなったことを悔しがっていたのであった。