東方人狼行軍   作:BATTU

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大尉の落書き絵を書いたら書きたくなった
反省も後悔も無し


プロローグ

「狼男のだんな、50年前の誰かさんからのお返しだ。受け取れ!」

 

そう言ったのは敵の女兵士、セラス・ヴィクトリアと同化したと思われる男だ。男の放った拳には銀の入れ歯が握られている戦闘中に自分が敵に与えたものだ

 

男の拳が体を貫き、体の中に銀の入れ歯が入る。その瞬間、体中に激痛が走った

 

どうやらハンデを与えすぎたようだ

 

人狼は吸血鬼とは違い十字架や聖水は効かない。ただ唯一の弱点である銀はその量関係なく体に入りこめば即死につながる

 

バタッ!

 

激痛はいつの間にか、力が抜けていく感覚にかわる。もはや立つ力もなくなり、地面に倒れる

 

 

・・・ああ、地面が冷たい

 

女が俺を見下ろしていた・・・楽しい戦いだった

 

徐々に意識が薄れて行く・・・だが、死ぬとゆう感覚とは違う感じだ・・・そう、夢だ。まるで楽しい夢を見たような満足な気持ちだ

 

楽しい夢だったな・・・次はどんな夢が見れるだろうか?そう考えるだけで死ぬ間際だと言うのに期待がふくれあがる

 

さぁ、眠ろう・・・・次に見る夢が・・・・・楽しみだ

 

 

その瞬間、体を青い炎が包み込む

 

その時の敵の表情を見てセラスは後にこう語った

 

 

「まるで、楽しい夢を見た子供のような顔だった」と・・・

 

 

―――――――――――

 

 

 

日も差さない雲とポツポツと降ってくる雨の中、雨に濡れた道を歩く2つの影があった

 

一人は小さな和傘をさし、雨の中も構わず元気にはしゃいでいた

 

「あっめあめ♪ふれふれ♪もっとふれ♪」

 

「これ以上降ったら、大変になるな」

 

もう一人は同じく和傘をさし、前ではしゃぐ子を見ながらゆっくりと歩いていた

 

長髪で黒髪、凛とした風格を持ち巫女のような服装をしている女性だ

 

歩くこと数分後、一つの長い石階段にたどりつき巫女服姿の女性は小さい女の子を抱きかかえて長い石階段を飛びながら数歩で頂上にたどり着く

 

そこは一つの神社らしき建物があり、鳥居には博麗神社と書かれていた

 

「さて、体が冷える前に早く中に入って風呂でも入るか」

 

「ねぇ母さん」

 

「ん?どうした霊夢?」

 

「あれ、なんだろう?」

 

霊夢と言う名の少女はこの博麗神社の賽銭箱がある方に指をさす。そこには雨によって良く見えないが一つの影があった

 

「・・・霊夢、母さんの後ろから離れるな」

 

「うん」

 

左手は傘を持ち、右手はいつでも戦えるように握り締め影にゆっくりと近づいて行く

 

「・・・なんだこれは?」

 

目に入ったのは大きな服の様な物だった。色は深い緑で大きさは通常の人間が着る物にしては大きい

 

「おっきいね」

 

(人間が身につけるにしては確かに大きいな・・・人間だったら、な)

 

ゴソッ

 

「ッ・・・」

 

突然、服の中からごそっと何かが動いた。女性は服にあるボタンらしきものを慎重に外し中を確認した

 

「誰だ・・・この子は?」

 

服の中には小さな子が目を閉じ眠っていた。髪は白髪で霊夢より年は1、2歳は上の少年だ

 

だが、その少年には人間とは思わせない白狼の耳と尾があった

 

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