東方人狼行軍   作:BATTU

39 / 76
「やぁ読者の皆さまお元気?猫耳ショタッ子ヴェアヴォルフのシュレディンガー准尉だよ

突然の前書き登場に驚かないでよ、僕はどこにでもいるし、どこにもいない

読者様へうp主からの伝言をお伝えしまーす
前回の更新で『東方人狼行軍』お気に入り数200人突破致しました〜

これからも応援とご愛読のほどよろしくお願いしま〜す
じゃあ、本文に戻るのでまた後書きでお会いしましょう

さようなら〜」


・・・・俺の役目を奪って行きやがった


34話

八雲藍から羅針盤を受け取りマヨヒガから抜け出した2人はとりあえず、霊夢と咲夜と合流するために2人の後を追っていた

 

 

「いやーしかし驚きましたよ。まさか大尉がこの幻想郷に居るなんて思ってもいませんでしたから」

 

「・・・なぜ、お前が?」

 

 

1番に思ったのがなぜ彼が此処にいるのか

ミレニアムが対アーカードの兵器として作り出されたシュレディンガーは自分自身が認識できる限りどこにでも存在出来る特殊能力を持つ、故に半ば不死に近い存在でもある

 

ドクがシュレディンガーの猫という科学的思考実験をヒントに作りだした為、そのままシュレディンガーを名前として名付けたらしい

 

 

「任務は確かに成功したんですけどね〜。取り込まれてからあの吸血鬼、取り込んだ命全部殺し続けて30年くらいの月日に遂に見つかっちゃって殺されて追い出されちゃったんですよ、もうミレニアムも無いし少佐たちも全員死んじゃったみたいだからもう生きる理由も無いって事で自害したんですけど気付いたら此処にいたんですよね。だいたい2日前です」

 

「・・・そうか」

 

 

だとすればリリーと出会う日の前日、一昨日くらいにやって来たのか

しかし、俺がこの幻想郷に来たのが約10年前。あの戦いから30年経った日に自害してシュレディンガーはやって来た。日数が噛み合わない、通常シュレディンガーが来るとするならあと20年後ではないのか?

 

この幻想郷と元の世界との時間の流れに差があるのだろうか?この幻想郷での一日は向こうでは三日経過している計算になるが・・・

 

 

「そうゆう大尉もなんですか博麗小夜って?あの橙ちゃんの主様が言ってましたけど」

 

「・・・実は」

 

 

シュレディンガーにこの幻想郷に来てからの事を全て話した

俺を養子として育ててくれた霊香に義妹の霊夢、そして幻想郷に来てから見た事起こった事全てだ

 

 

「へー変わってますねー。化け物を養子にする人間が居るなんて」

 

「・・・そうだな」

 

「でも、話してる時の大尉はなんか楽しそうでしたね」

 

「・・・そうか?」

 

「はい♪これでも大尉の事はよく見てたんですからちょっとした雰囲気の違いはよく分かりますよ」

 

「・・・」

 

 

確かに何かとかまって来ることはあったが、そこまで見られた事があっただろうか

とりあえず、互いの状況も分かり2人を追って魔法の森を歩いているが妖精たちの姿が見当たらないのもまた不思議な感じだった

 

紅霧異変の時は妖精たちも暴走していたと聞いたが、今回の異変は他の妖精や妖怪に何かしら影響を与えるわけではないようだ

そんな事を考えていると前方からふわふわと何かが近づいてきた

 

前の魂魄とは違い、近づいて来たのは小さいがちゃんと人の形をしたものだ

徐々に高度が下がり、落下しそうな所を片手でキャッチした

 

 

「なんですかねこの子?大尉が言ってた妖精ですか?」

 

「・・・いや・・・匂いが、無い」

 

 

例え妖精だとしても生きているものには個々に匂いは存在する

しかし、この妖精のような子には匂いも無ければ肉体の感触もまるで硬い。まるで人の形をした無機物、人形を持っているようだった

 

しかし、僅かではあるが震える様に動いている所を見る限り生きているのは間違いないようだ

 

 

「どうします?さすがに僕達じゃあどうしようも出来ないですよ?」

 

「・・・連れていく・・・僅かだが、触れた時に付いた誰かの匂いがまだ残ってる・・・それに、遠くはなさそうだ」

 

 

とりあえず人形の様な小さい子に雪が掛からない様に待ち、歩みを進める

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

??

 

 

「ふぅ、また吹雪いて来たから丁度良かったわアリス」

 

「今日は客人がよく来る日ね」

 

 

体に付いた雪を払い、建物の中へと入る霊夢と咲夜。そんな2人にタオルを手渡す女性と飲み物の用意をしている小さな子たちがいた

 

 

「ありがとうございます。私は紅魔館のメイド長、十六夜咲夜と申します。お気軽に咲夜とお呼び下さい、お見知りおき」

 

「ご丁寧にどうも。私はアリス・マーガトロイドよ、私もアリスでいいわ。此処にいる子達は私が作った人形よ」

 

「まぁ、これだけの人形を貴女が?」

 

「えぇ」

 

 

魔理沙や霖之助と同じ魔法の森に住まうアリス・マーガトロイドは魔法使いでもあり人形使いでもある

約1体を除いて動いている人形すべては彼女が操り動かしているのだ

 

 

「ところで霊夢はなぜ紅魔館のメイドと一緒に?」

 

「まぁ、色々あってね。咲夜にも異変解決を手伝ってもらってるの」

 

「ふーん。てっきり貴女のお兄さんと一緒かと思ったけど」

 

「一緒だったわよ。途中で行方不明になったけどね」

 

 

人形達に用意された紅茶を飲みながら話す霊夢。そんな彼女にも気になる事があった

 

 

「ところでなんで魔理沙もいるのよ?」

 

「まぁ、色々あってアリスの家に邪魔してるんだよ」

 

 

白黒の大きめの帽子を抱えている魔理沙

わずかに寒さで震えてもいた

 

 

「異変解決の途中で吹雪いて来たから休ませてくれって頼まれたから入れてあげたのよ。前に何があったのか盗んでいった本も全部返してくれたし」

 

「・・・あんた、アリスからも盗んでたのね」

 

「いや、盗んだんじゃなくて借r「死ぬまで借りるのは盗むと一緒ですよ?」・・・まぁ、前に小夜の兄ちゃんの件もあったからさ、これで返さずに兄ちゃんにバレたらどうなるか考えると恐ろしくてなぁ」

 

 

前回の地下図書館での件から一切死ぬまで借りる事はやめると誓った魔理沙

それだけ彼女の中では小夜を怒らせることを恐れているのだ

 

 

「ところで霊夢に咲夜、道中で私の人形見なかったかしら。喋る人形なんだけど」

 

「喋る人形?咲夜見た?」

 

「残念ですが見てませんね。どうかなさったのですか?」

 

「えぇ、上海人形って言うんだけどこの蓬莱人形と同じで私が作った術式を込めて私の魔力を供給する事によって独自に動ける人形なの」

 

「ホラーイ」

 

「まぁ、可愛い」

 

「ふーん。で、見てないかって事は居なくなっちゃったの?」

 

「さっきまで外に居たんだけど、強風で飛ばされてしまって私の魔力供給も絶たれていると思うからもうすぐ動かなくなってしまうの。探しに行こうにもこの雪の中じゃあ探しに行けないし」

 

「大切な人形ならなおさら厄介ね。探してあげたいけどこっちも異変解決もあるし・・・」

 

 

どうしたものかと悩み出す霊夢たち、そんな時

 

 

ガンガンガンガン

 

 

「あら?また、お客さん。はーい」

 

 

ノックに答え、扉を開けるアリス。顔を出し誰が来たかを確かめる

 

 

「すいませーん。此処に霊夢さんって方います?」

 

 

扉の前に立つのは長身で褐色肌の男性と雪の中でありながら半袖半パンというなんとも寒そうな格好でいる少年が立っていた

 

 

「え?えぇ、居るけど貴方たちは・・・ッ!貴方、その人形!?」

 

「・・・道中、見つけた・・・・・お前のか?」

 

「そうよ、ありがとう。さぁ、中に上がってちょうだい、お茶も出すわ」

 

 

ぐったりとしている上海人形を抱えてに中に戻るアリスに続き小夜とシュレディンガーも中に入る

 

 

「あっ!兄さん!」

 

 

最初に小夜に反応した霊夢が真っ先に彼に抱きついた

小夜はいつも通りの対応で霊夢を軽く抱きしめ右手で頭を撫でてあげる

 

数分後、アリスが奥から戻ってきて先程まで弱っていた上海人形が元気に動いていた。外傷はほとんど無く魔力供給が尽きかけていただけだった為、すぐに供給して動くようにした

 

 

「本当にありがとう。上海人形を見つけてくれて」

 

「シャンハーイ」

 

「まぁ、たまたまだったからね。見つけて連れてこようって決めたのも大尉だし」

 

「・・・わずかにお前の匂いが人形にあった・・・何とか辿って、此処に着いた」

 

「そうだったの。私はアリス・マーガトロイド、よろしく」

 

「・・・博麗小夜だ」

 

「シュレディンガーって言います。よろしくお願いしますね」

 

「あの、小夜様。そちらのシュレディンガーという方はご友人ですか?」

 

「確かに見たことないなお前。その頭に生えてるのは猫耳か?」

 

「まぁ、大尉の友人と言ったらまぁ友人かな〜」

 

「ふーん(大尉ってなに?聞く限りでは兄さんの事を言ってるようだけど・・・)まぁ今は良いわ、兄さんが無事に見つかったんだし、でもいきなりはぐれるなんて何があったの?」

 

「・・・マヨヒガに居た」

 

「え?!兄ちゃん、あのマヨヒガに行ったのか?!」

 

「あぁ・・・そこの住人からコレをくれた」

 

 

霊夢に羅針盤を差し出す小夜

これが冥界の入口を見つけてくれるただ1つの代物である事も告げた

 

 

「まぁ、なんとも良い朗報でしょう」

 

「これが冥界の入口を・・・ありがとう兄さん。こうなったらぐずぐずしていられないわ。早速向かいましょう」

 

「もう行くの?もう少し休んで行ってもいいのよ」

 

「ただでさえ異変の元凶を突き止めるのに長く掛かったし、時間もあまり無い。すぐに行くわ、お茶ありがとね」

 

「よし!霊夢たちも行くなら私も行くぜ」

 

 

魔理沙も立ち上がり、帽子をかぶり直して箒を手に取った

 

 

「・・・そう、分かったわ。私はついて行く事はできないけど貴方たちの無事を祈っているわ」

 

 

支度を終えて、アリスの家を後にする5人は羅針盤の針が指し示す方角へと向かっていった

 

冥界への到着は目前だ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スキマ

 

 

「言ったはずよ霊香。あの人狼はただの外来妖怪だと」

 

「あぁ、外から来た事ぐらい私にも分かる。だが全てを話してはいないはずだ」

 

 

スキマの世界にて対峙する博麗霊香と八雲紫

どちらも互いに譲らない妖気と霊気のぶつかり合い、霊香が紫の下に来たのは真実を問いただすためだ

 

博麗小夜、もとい大尉の正体を知るために

 

 

「教えてくれ紫、アイツは小夜は何者なのか。少しでもいい、アイツの事を知りたい。でなければ、今後義母としてどう接していってやればいいか・・・」

 

「ならば聞かずにいつも通りに接した方がマシよ。霊夢にとってもね」

 

「つまり、それだけアイツを危険視する程の理由があるのだな?」

 

「・・・」

 

「沈黙は肯定、でいいんだな」

 

 

霊香の言葉にも何も返事をせず、口元を隠していた扇をパチンッと閉じた後、背を向ける紫

 

 

「・・・はぁ、分かった。今日は諦めよう、だが異変については厄介な事が分かっている・・・幽々子がこの異変を起こしている」

 

「・・・いつかはやるんじゃないかと思ってたけど。霊夢とあの人狼が居るなら問題は無いし、冥界への入口を示す羅針盤は藍に霊夢へ渡す様に言ってある。解決も時間の問題よ」

 

「実は、そうでもないかもしれんぞ」

 

「どういうこと?」

 

「・・・桜が、目覚めているかもしれない」

 

「ッ!無理よ!咲かせたならともかく、封印してある状態で奴が出てこれる訳が・・・まさか」

 

「まだ仮定に過ぎないがもし、奴が幽々子の“体”に乗り移って居たとしたら“魂”でしかない彼女を・・・とにかく私は霊夢たちの下に向かう。じゃあな」

 

 

スキマから消え、1人立ち尽くす紫の拳は握り締められ口を歪ませ歯を食いしばる

 

 

「まだ、あの子を、幽々子を苦しませようと言うの・・・西行妖」




「さぁ、次回はいよいよ冥界へ。5人に待ち受けるものとは?そして西行妖とは何者なのか?次回もよろしくー」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。