東方人狼行軍   作:BATTU

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「Zzz・・・Zzz・・・」

前回の続きからで霊夢達は出ないため出番がないシュレディンガーは絶賛熟睡中



39話

 

1人何もすること無くただ突っ立っていた所に突如現れ、声を掛けてきた青年は頭を下げながら言った

 

 

「申し訳ありません、自己紹介がまだでしたね。私は是非曲直庁に勤める閻魔様の補佐官を勤めております聖命蓮と申します」

 

 

是非曲直庁とは聞いたことは無いが閻魔というのは聞いたことがある。日本に伝わる地獄の裁判官だとか

 

死者が犯した罪の重さによって様々な地獄に落とされ、罪を悔い改めさせると聞く

 

とりあえず、こちらも自己紹介をする事にした

 

 

「・・・博麗小夜」

 

「博麗・・・まさか博麗の巫女の関係者ですか?」

 

 

やはり、博麗という姓が出れば誰もが博麗の巫女の関係者なのかと聞いてくる

まぁ、巫女という字に女という文字がある通り博麗の巫女は女性であるという認識は当たり前。男である俺が博麗の姓を出せば当然の反応なのだろう

 

 

「・・・前巫女に拾われ、名前を貰った・・・現巫女の義兄だ」

 

「そうでしたか。しかし、このような場所に居て大丈夫なのですか?」

 

「・・・分からない。此処が何処か、どう帰るのか」

 

 

白玉楼にて霊夢を庇い、気を失った後に目覚めたら此処に居た

帰ろうにも帰り道が分からないのだ

 

 

「なるほど・・・所でこの辺で小野塚小町という女性を見ませんでしたか?赤い髪に大きな鎌を持った女性です」

 

「・・・いや、誰も見てない」

 

「そうですか。はぁ、一体どこでサボっているのやら。また閻魔様に叱られたらもう庇えないですよ」

 

「・・・大変だな」

 

「えぇ、大変ですよ。補佐官には暇はありませんからね・・・少しだけお話を聞かせてもらってもよろしいですか、貴方の事やご家族の事とか」

 

「いいのか?・・・その小町とやら、見つけなくて」

 

「いいですよ。どう説教されても彼女のサボり癖は治りませんから」

 

 

どうやらその小町とやらは相当のサボり魔のようだ

 

どちらにしても帰る方法が分からない以上、自分ではどうする事も出来ない

 

座りながら、この命蓮という男に話をする事にした

 

幻想郷に初めてやって来た時から話した

 

幼い霊夢にモフモフの恐ろしさを味あわされたり

何故か霊香に殴られたり

博麗の養子になったり

魔理沙という少し面倒な義妹が出来たり

白狼天狗に間違われ射命丸に連れ去られ犬走椛という義姉が出来たり

 

と、とりあえず色々な事を話した。今思えば来てから変な事ばかりが起きたものだ

結局振り返っても何故突然霊香に殴られ、次の日には謝れたのか理由は全くわかっていない

 

 

「ははは!白狼天狗に間違われて、つ、連れ去られるなんてし、失礼、ふふ」

 

「・・・あの時の俺は何がなんだか、全く分からなかった」

 

「ふふふ、ふー・・・久しぶりに大笑いした気がするよ。しかし、やっぱり妹さんの事を話すのか多かった。それだけ大切にしているんですね」

 

「・・・家族だから」

 

「そうだね。家族は大切ですよね・・・実は僕にも姉さんが居たんです」

 

「姉?」

 

「はい。聖白蓮って言うんですが綺麗で優しい人で共に僧として修行に励んでいたのですが・・・僕は生きていた頃はかなりの病弱でして。修行途中に倒れてしまう事もあってよく心配させてしまっていました・・・そして遂に病死したんです、ずっと心配掛けて何もしてあげられずに」

 

「・・・」

 

 

先程より落ち込んだ表情になった命蓮

 

やはり此処はまだ冥界のようだ

病死して居ながら元気な姿で命蓮はとなりに存在している

 

だが、白玉楼からこの川しかない場所に突然いるという事は俺も・・・

 

 

「もうお気づきかもしれないけど、此処は冥界の三途の川。今小夜さんが見ている川の長さは貴方の罪の多さを示し、この川を越えたら貴方はもう現世には戻れない・・・でも大丈夫です、貴方はまだ死んではいません」

 

「死んで、ない?」

 

「今貴方の状態は肉体から魂のみが離れた状態だと思います。貴方の魂からはまだ生気が満ちているんです、肉体がまだ無事であれば貴方はまだ戻れます。つまり幽体離脱っというやつです」

 

「・・・どうやって戻る?」

 

「今は待つ事しか出来ないでしょう。いずれは気がついた頃には戻っていると思います」

 

「・・・」

 

 

今は待つしかない、そう言って命蓮はゆっくり立ち上がる

 

 

「さて、そろそろ探しに戻るとしましょう。楽しいお話、ありがとうございます小夜さん・・・それと1つ頼みたい事があるのですが」

 

「?」

 

「もしですよ?もし、姉さんに会うような事があったら私の事は伝えないでください」

 

「・・・なぜ?」

 

「私が死にこの冥界に来てから既に何百年もの時が経っていますが、人間である姉さんは未だに冥界に来ません。きっと私の死が理由で何かあったのだと思います。一体何があったのかは知りませんが1人残して逝ったこの愚弟に会っては更に悲しませるだけでしょう」

 

「・・・悲しませたと自覚があるなら・・・会って謝るべきだ」

 

「・・・ですが」

 

「・・・あの時、霊夢は泣いてた・・・・俺も、霊夢を悲しませた・・・だから、謝る・・・お前も、悲しませたと思うなら・・・会って謝れ」

 

「自覚があるなら・・・ですか」

 

 

先程まで哀愁漂う悲しみに満ちた表情から少しだけ笑みになりながら頭を下げた後、命蓮はその場を後にした

 

俺は座りながら目を閉じ眠りについた

いずれは戻れると言った命蓮の言葉を信じて

 




はい、聖命蓮の登場

キャラ紹介でも書きますが、彼は死亡後閻魔様に仕事の才能を買われて補佐官に就職してます

もうちょい長くしようと思ってたのにこれ以上話がかけなかったorz

次回は現世、早く目覚めさして宴会やりたい
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