東方人狼行軍   作:BATTU

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「・・・あのさ読者様の感想でも聞かれてたみたいだけどさぁ。シュレ×橙って本気なの?」

・・・。

「おい!なんか言えよ!」

そろそろ本編なんだから早く行けや


46話

博麗神社

小夜の自室

 

 

「・・・」

 

 

壁を背に鈴奈庵で貸りた本を読みながら過ごす小夜

 

外に視線を向ければ皆が花見の準備をしている姿が見えた。桜の木々には蕾が付き開きかけており、明日くらいには満開に咲くようだ

 

宴会を兼ねた花見でもあるため、明日の昼から夜にかけて騒がしくなるだろう

 

 

「・・・」パタンッ

 

 

本を閉じ、部屋を後にした小夜はそのまま台所に向かって行った

喉が乾き、小腹も空いたのでお茶煎れるついでに何か茶菓子がないか探す

 

 

「おや?どうした小夜」

 

「・・・藍」

 

 

背後から声を掛けられ振り向くと藍の姿があった。先程まで皆と一緒に居たと思ったが

 

 

「そろそろ準備も終えるから皆にお茶を煎れようかと思ってな。君も同じ感じかな?」

 

「・・・喉が乾いたから湯を沸かしてた。あと茶菓子」

 

「茶菓子か。そういえば煎餅があったのだが、シュレディンガー君が残りを全て食べてしまったからもう無いと霊香が言っていたな」

 

「・・・買いに行くか。だが、2人は忙しい・・・邪魔したくない」

 

 

いくら霊香が言っとはいえ、何もせずにいる自分の都合で同行してもらうのは気が引ける

今、2人以外に外に居るのは魔理沙に橙、木の上でサボっているシュレディンガー、後は隣にいる藍

 

シュレディンガーは信頼は出来るが戦えないだけでなくまだ幻想郷を把握しきっていない

魔理沙も橙も準備の手伝いで暇ではなさそうだ

 

だとすればやはり・・・

 

 

「藍・・・人里まで付いてきてくれるか?」

 

「む、私か?・・・まぁ、私は構わないが」

 

「そうか・・・霊香に良いか聞いてくる」

 

 

とりあえず藍自身は大丈夫だという事は確認できたのでそれでいいか霊香に聞いてみる事にした

 

 

「まぁいいんじゃないか?藍なら信頼出来るしな」

 

「・・・」コクッ

 

 

あっさり許可をもらい藍と共に人里に向かう事になった

ついでに何か欲しい物が無いか皆に聞いておいた

 

 

「んー、特には無いわね」

 

「人里かー。じゃあ特にないんだぜ」

 

「あ、大尉。茶菓子なら甘味とかお願いしまーす」

 

「シュレくん!サボってないで手伝って!」

 

「やだ♪」

 

 

とりあえず、シュレディンガーのみ甘味物が欲しいと以外は特に無い事を確認し人里へと出掛ける小夜と藍

 

 

道中

 

 

「しかし、こうやって歩くのも久しいな」

 

「・・・久しい?」

 

「ああ、私は紫様の程度の能力であるスキマを少しだが扱う事が出来る。と言っても幻想郷内にある場所のみ繋げられるだけで紫様の様に幻想郷の外へは私だけでは無理なんだ。つまり、スキマがあるからこうやって歩いて向かう移動手段は私には必要ないのさ」

 

「そうか・・・八雲紫、どうだ?」

 

「心配はいらない。奪われた妖力は徐々に取り戻し、もうすぐでいつもどうりに戻られる」

 

「・・・そうか」

 

「・・・憎んでいるか紫様を?」

 

「・・・?」

 

 

突然の質問に小夜は立ち止まり藍の方を見ながら首を傾げた

 

 

「幻想郷はどのような存在をも受け入れる理想郷。だが、幻想郷に仇なす存在は当然放って置くことは出来ない。あの時の私はただ紫様のお言葉に従って一方的に君が幻想郷に仇なす存在なのではないかと見てきた。だが、君と戦い、話して、私は君が少なからず幻想郷の脅威になる妖怪では無いと思った」

 

「だが、紫様は未だに君を疑っている。それに『博麗の巫女を命を掛けて守れ。出来なければ幻想郷から追放』という一方的な条件を結ばせて君の自由を奪った、普通なら人間だけでなく妖怪だって不満に思うだろう。君は・・・今の自分の立場に不満はあるか?紫様を恨んでいるか?」

 

「・・・」

 

 

藍の話を聞き終えた小夜は変わらぬ無表情のままただ黙っていた

小夜は大尉だった頃と同じように表情も変えることなく無表情のまま今まで生きてきた

 

だからこそ彼が何を思い何を考えているのか、家族である霊香や霊夢でもはっきりとは分かってはいない。だから藍は今の小夜の気持ちが知りたくこんな話を切り出したのだ

 

 

「・・・ない」

 

「え?」

 

「不満はない・・・憎んでもいない」

 

「な、なぜそう言えるんだ?」

 

「・・・2人は家族、恩がある、だから守る・・・八雲紫は霊香の親友、ルーミア姉を助けた・・・憎む事は何もない」

 

「・・・そうか、君の気持ちは分かった。長く付き合わせてしまって悪かった、さぁ早く行って済ませてしまおう」

 

「・・・」コクッ

 

 

話を終えて再び人里へと歩を進める2人

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃

博麗神社

 

 

「くぁ〜・・・良い昼寝日和だよねー本当に」

 

 

結局手伝いなど何もせずにずっと木の上で寝ているシュレディンガー

 

居候の身でありながらこの自由さは人工吸血鬼でありながらまさしく猫と変わりようがない

 

 

「もう、結局何もしなかった」

 

 

下でそんなシュレディンガーを見ながら橙は呟く

 

 

「随分あいつに食いつくよなお前も」

 

「お前じゃないです。橙です」

 

「あぁ、悪かったんだぜ。そんでなんでそこまであいつに食いつくんだ?」

 

「それは橙の部下だからですよ」

 

「・・・全然従ってる様には見えないけどな」

 

「うっ・・・」

 

 

魔理沙の言葉に反論出来ず黙ってしまった橙

 

 

「うぅ、なんで部下の猫さんたちもシュレ君も全然橙の言う事聞いてくれないだろう」

 

「まぁ、猫は知らないけどさあのシュレディンガーって兄ちゃんの部下みたいなもんなんじゃね?兄ちゃんの言うことは聞いてるみたいだし」

 

「まぁ、君じゃあ僕の上官なんて勤まらないさ橙ちゃん」

 

 

木から飛び降りて魔理沙と橙の前に立つシュレディンガー

 

 

「せめて大尉くらい強くならなきゃ僕の上官になんて認められませんな〜」

 

「む〜ッ何よ!雪の中に埋もれてた所を助けてあげて藍さまに内緒でマヨヒガに住ませてあげたのは誰だと思ってるのー!!」

 

「僕は助けてくれなんて言ってないも〜ん」

 

「むぐぐぐッ!もう怒った!こうなったらどっちが偉いか弾幕で教えやる!」

 

「あ、やべぇ。逃げろー」

 

「待てーーー!!」

 

「・・・喧嘩するほど仲がいい。いや、この場合は全然違うな」

 

 

弾幕を放つ橙に対して逃げるシュレディンガー

 

 

(そういえば鳥居の柱から見てるあの子供誰かな?大尉の知り合いかな?)

 

「くらえ!」

 

「ぐっはぁ!」

 

 

『・・・♪』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同時刻

 

人里

 

 

「ここの店の油揚げは絶品でな。もし油揚げを買うのであれば此処がお勧めだ」

 

「油揚げ・・・たまに味噌汁に入ってる」

 

「なに?君はもしかして稲荷寿司を食べた事はないのかい?」

 

「・・・何度か、ある」

 

「そうか。稲荷寿司という絶品の料理を食べた事が無いんじゃないかと一瞬焦ってしまった」

 

「・・・甘い油揚げの中に酸っぱい白米・・・変わってるが旨い」

 

「そうかそうか。君も分かる妖怪だな・・・あぁ、もし良かったら花見の料理に私が稲荷寿司を作ってあげようか?」

 

「・・・ありがとう、嬉しい(食い物が増えるという意味で)」

 

「ッ!///あ、あぁ、ま、任せてくれ。君の為に旨い稲荷寿司を作ってあげるよ////店主、油揚げをください!」

 

「はい毎度!」

 

 

顔を真っ赤にしながら油揚げを買う藍を見ながら待つ小夜はしばらくして青空を見上げる

 

 

(・・・甘味は団子、あと海苔煎餅、くらいか)

 




「前回大尉×藍って言っておきながらあまり甘い展開ないね。僕と橙ちゃんも普段通りだし・・・てか僕の最後の所、言った僕が言うのもなんだけど本当に誰?」

ずっと甘甘な展開だと飽きが来やすいんだよなー
大尉×霊夢は全然飽きないんだけど

まぁ、最後のキャラは原作じゃあ結構先で出るキャラなんだけどね
勘がいい人はすぐ分かるかも知れないから言わないでいいよね
次回はやっと花見
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