あっ。言っとくけどこの話で永夜紗の異変はやらん
「・・・え」
さて、本編へGO
花見が始まって数時間
まだ太陽は沈んではいないが傾いて来て少し暗くなってきた
しかし、皆の活気は未だに衰える事は無くこのまま夜まで騒ぎ続ける勢いだ
幽々子と妖夢との話を終え、2人の居た所から離れて一本の桜の木の下で腰を下ろし騒ぐ皆を眺めていた
「どうした小夜、もうへばったか?」
「・・・いや」
そんな小夜に盃を手にした霊香が声を掛けた
「・・・料理は、終わった?」
「あぁ、あれだけ作って置けばそうそうは無くならないだろう。幽々子もまだ本調子では無いしな」
「・・・?」
「そう言えば言ってなかったな。あぁ見えて幽々子は結構食べるぞ。今回作った花見の料理、幽々子が本調子なら1人で全て食べきる」
「・・・」
無表情ではあるが内心では驚いていた
これだけの花見に参加している人数分の料理をあの幽々子1人が全て平らげてしまうなどと聞けば誰でも驚くだろう
あの細身の体に一体どんな胃袋を所持していると言うのだろうか。そもそも死んだ人間に空腹という概念があるのか?
「まぁ、幽々子が万全の状態になるまでまだ掛かるだろうな・・・隣、座るぞ」
「・・・」スッ
少しだけ動き、その隣に霊香も座る
「・・・八雲紫は来れないのか?」
「いや、正確には来ないだろうな。だが妖力はだいぶ回復しているよ。そろそろ藍たちも紫の所に戻るだろうさ・・・なぁ小夜、お前には親が居るか?」
「・・・霊香」
「いやぁ違う違う。お前がかつていた外の世界でだ」
「・・・」フルフル
顔を左右に振って答える
そもそも彼自身も幼き頃の記憶は曖昧なのだ。しかし、一つだけハッキリしていることは彼が大尉になるまでの過去に家族という存分、仲間(同種族)という存分など無かった
ある意味彼は元の世界では天涯孤独のような存在だ
ヘルシングの吸血鬼、アーカードも言っていたとおり大尉のようなヴェアヴォルフという種族は大昔に滅んでいた
故にアーカードも滅んだはずのヴェアヴォルフである大尉を見て驚いたのだ
何故、自分以外のヴェアヴォルフは消えてしまったのか。そもそもなぜ自分だけは生き残る事が出来たのか。かつての大尉ならそんな事を微塵も思わなかっただろうが今さらになってそんな疑問を幻想郷に来てから抱いた時期もあった
「そうか・・・実はな私も本当の両親の事なんかこれっぽっちも知らないんだ」
「・・・?」
「霊夢と同じなんだよ。先代の博麗の巫女・・・つまり、お前と霊夢にとってお婆ちゃんなんだが、私も幼い頃に拾われて育ったんだ。だが霊夢と違って私は捨て子だったらしい」
「捨て子・・・」
「霊夢は昔起きた妖怪たちの異変によって両親を亡くして私が引き取ったが私は草むらの中にぽいっと置かれていたらしい、先代と紫の話によればな・・・だが先代はそんな私を本当の娘の様に接して育ててくれた。血が繋がっていなくても私にとっては母親に変わりなかった」
「・・・なぜ「こんな話をしたか、だろ?」・・・」コクッ
「小夜。お前が元の世界でどんな奴だと知っても私は霊夢と同じ様に気になどしない。血や種族が違ってもお前は霊夢と同じ、私の大切な息子、家族だ。紫の条件とやらは私が何とかしよう、だからまた命を捨ててまで私と霊夢を守ろうなんて事はするな・・・いいな?」
「・・・」
霊香の言葉には少し、永遠亭の時に泣きながらも俺に居なくならないでと懇願した霊夢の言葉と同じものを感じた
霊夢からは生きて欲しいと言われ、霊香からも同じような事を言われた
だが、その願いが霊香の望みなら霊夢と同じように俺はその望みに従うまでだ
「・・・分かった」
「ふっ、本当に分かっているかは知らないが信じてやろう。それと明日から鍛錬を許可してやる、相手ぐらいはなってやるぞ」
「・・・ありがとう」
「いいさ。ほら、こんな所で1人花見はつまらないだろう?皆の所に行くぞ」
「・・・」コクッ
霊香に言われ、立ち上がり皆の所へ戻った
「新たな設定だね。霊香さんも霊夢さんと同じで先代に拾われたんだ」
前々から考えてはいた
メタイ事言うと博麗の巫女の定義って曖昧なんだよね。人間だけど幻想郷の守護者として記憶を引き継いで転生しつづけたりとか、霊力が強く博麗の術を体得出来る者が引き継げるとか、色々あり過ぎて
まぁ、この小説では後者みたいな霊力が強く、厳しい修行の後に博麗の退魔術を会得出来る者が引き継げるって感じの設定だけどね
「大尉に家族っていう存在の大切さを教えたかったのかね〜。血や種族が違っても大切な息子とかちょっと甘い気がするけどそれは幻想郷育ちって事で納得しよ。所で永夜紗をやらないのはどういう事?」
本音を言うとどんな異変なのかさっぱり
「・・・え?」
調べては見て最初どんな異変が起きたのかは分かるんだけど異変の真相についてがチンプンカンプン過ぎて理解が出来ない
もう一つ問題が大尉とのタッグが合わなくて
「僕がいるじゃん!?」
君、ほぼ死なないって以外戦力にならないじゃん。仮に霊夢と組むと異変を教えた紫が参戦出来ないし、霊香と組むとほぼ無双で終わるし、母娘タッグだとまず現状の紫が大尉と組むとは思えないし、それ以外だと個人的に面白みが掛けるから止めた
・・・という事で勝手ながらこの小説にて永夜紗をやりません「言い切った!?」やりませんが、ちゃんと永遠亭の皆さんとは絡ませるようにはしますのでそれで勘弁してください(土下座)