東方人狼行軍   作:BATTU

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遂に50話か。100話まであと半分だな

「正確にはプロローグとキャラ説も入れると55話なんだけどね。ところで妖々夢以降のキャラ説はどうしたの?」

・・・

「おい、こっちを見ろ」

本編始まるから早行け


50話

誰かが言った

 

―花が咲いているうちに花見だ!、と・・・

 

確かに今回の異変で桜の花が咲くのが異様に遅かった為にまた花見をしたいという意見を出す者がいてもおかしくないだろう

 

そう言う事で前の花見の宴会から3日後にまた昼から花見が開かれた

 

 

「まぁ、ほとんどは花見を口実に酒を飲みたいだけだろうがな」

 

「・・・」モグモグ

 

 

そう言って盃に満たされた酒を口にする霊香。彼女も花見をすること自体は反対ではないようだ

 

それに宴会では霊夢と霊香以外にも慧音、咲夜、妖夢、ミスティアなど料理が得意または経験のある者たちが作る料理が食える

同じ品でも作る者によって味は多少違う。そういった味の違いを楽しみながら料理がたらふく食えるというのはある意味贅沢だろう

 

騒ぐのは苦手だがこういった楽しみがある故に俺も宴会自体に反対はしなかった

 

それに今回は前の花見には来なかった霖之助や文、ルーミア姉に宴会に初参加の妹紅も居た

 

 

「僕は店の窓から桜の花が見れればそれで良かったんだけど魔理沙に強引に誘われてね。ルーミア、君は?」

 

「私も桜くらいは静かに見れれば宴会もどうでも良かったんだが、珍しく娘が一緒に行こうと強く懇願してきてな。さすがに断り続けると泣きだしそうになるかもしれなかったから来たんだ」

 

「へー、それは珍しいね」

 

 

霖之助は1人花見の所を拉致され、ルーミア姉はルーミアの要望にこたえて来たようだ

 

確かにいつもの宴会や前の花見でも基本ルーミアはチルノ達と一緒に来る事の方が多くルーミア姉はほとんど暇だからついていく程度でルーミアが誘っているわけではないらしい

 

あと文は異変の記事が書けなかった為に異変以外のネタを探すため参加してきた

 

 

「君が参加とは珍しいな妹紅。基本は他人と交流を避ける君が」

 

「まぁ、どっかのお人好しと昔の異変でアンタに説教という名の鉄拳制裁のおかげかもね」

 

「あぁ懐かしいな。まだ霊夢が赤ん坊の頃だったな」

 

「・・・」

 

「あ、そうか。小夜には話したことが無かったな、お前がまだ幻想郷に来ていないある日に月が隠されるっていう異変があってな、その首謀者の1人とこの妹紅が犬猿の仲でな。異変解決時に暴れてたから私が妹紅とそのもう一人に説教(物理)してやった。私の話が分かってくれて無愛想だった妹紅もこうやって他人と話せるようになったのさ」

 

 

しみじみとした表情で昔を語る霊香

 

宴会時でもいつもなら凛とした振る舞いを見せる霊香が今日に限っていつもと違う雰囲気をただよわせていた

 

 

「霊香の奴、まさかもう酔ったのか?らしくないな」

 

「・・・」コクッ

 

 

妹紅の言葉に頷いて同感を示す小夜

 

 

「さてさて、役者も揃って来ましたね。さぁさぁ、小夜くんもこちらにどうぞ〜」

 

「・・・?」

 

 

いきなり現れた文から呼ばれ何事かと思い向かってみる

呼ばれた場所には前にも見た事あるような面子がいた

 

 

「ふっふっふ。宴と言えば早飲み大会!」

 

「「「イエェーイ!」」」

 

「ッ・・・」

 

 

魔理沙の一声でみんなが叫び声を上げる

そして思い出した。俺と魔理沙以外にもこの場にいる皆は前の宴会に酒飲み対決とやらに参加していた面子が殆どだ

 

つまり俺は文に嵌められたのだ

 

 

「待て・・・俺はやらない」

 

「師匠諦めてください。私も諦めました・・・」

 

 

そう言う妖夢の瞳には光が無く、いつもの活気は微塵も感じられなかった

 

 

「あ、大尉も参加するんですか?なら負けませんよ」

 

 

参加者の中にはシュレディンガーも入っており、それ以外には魔理沙、チルノ、美鈴がおり初参加で妖夢がいる

 

だが俺はそれよりも何とか抜ける事は出来ないか文に聞いた

 

 

「いやー、紅魔館に白玉楼、妖精、外来妖怪ですからここはやはり博麗の関係者もいた方がいいかと思いまして」

 

「・・・」チラッ

 

 

助けを求めるように霊夢と霊香、2人の方へ振り向くが

 

 

「頑張れー小夜ー、博麗の意地を見せてやれー」

 

「う〜ん、兄しゃんの毛並みふわふわ〜・・・Zzz///」

 

 

盃を持って酔いながら応援する霊香にその霊香の膝枕をされながら頬をほんのり赤く染ながら寝言を言う霊夢

 

先ほどから姿が見えなかったが既に酔いつぶれていたのか霊夢は

 

どうやら助けは見込めないらしい。後退が無いなら仕方ない、突き進むまでと小夜は決心した

 

 

「それではただいまより、幻想郷早飲み大会を行います!ルールは簡単!白玉楼が主、西行寺幽々子さんお手製の日本酒一升瓶5本、一番早く飲み終えた方が勝利です!」

 

 

ん、西行寺幽々子のお手製?幽霊が酒を作ったと言うのか?

 

 

「幽々子さまは白玉楼の主であり管理者でもありますが、特に何かやれという仕事は無いんです。ですからほとんどの時間は暇つぶしにと思いついた事を色々なさってるんです」

 

「お酒作りも趣味の1つなの。最近はワインとか洋酒なんかもにもチャレンジしてるのよ」

 

 

ワインか・・・少佐が飲んでいる時位しか見たことがないがあれも旨いのだろうか?

 

 

「ほらほら大尉、そろそろ始まるから座ってください

 

「・・・」コクッ

 

 

シュレディンガーの隣に座り目の前にある一升瓶5本と対峙する

 

 

「では皆さん、用意はいいですか?それでは早飲み大会用意スタート!」

 

 

文が開始の合図を出した瞬間、参加者の皆が1本目を手に取り飲み始める

俺とシュレディンガーも遅れずに1本目を手に取り口にした

 

・・・が

 

 

「ぶふぉ!」

 

「ッヅ!?」

 

 

口に含んだ瞬間、シュレディンガーがあまりの酒の強さに思わず吐き出して気絶した

 

それほど強い酒なのだ。前に飲んだ日本酒と比べ物にならないほどに

 

俺は何とか吐き出さずに飲めたが、もはや2口目に行ける気がしない

 

 

「おーっと!ここでシュレディンガーさんがまさかの即脱落!小夜くんもまだ1本目を飲み干せていなーい!数少ない男の参加者2名が早くも終わり掛けているー!」

 

 

ふざけるな・・・こんな酒、平然と飲める訳がない・・・他の奴らだってこれにはさすがに苦戦しているはず

 

 

「いやぁ、このお酒なかなかいけますね」

 

「幽々子様のお手製なんですから、不味いわけがないです」

 

「うぉー!いつものより効くんだぜ!」

 

「うまい!もういっぱい!」

 

 

・・・嘘だ。出てきた言葉はそれだけだった

 

魔理沙とチルノは平然と飲みつづけ、美鈴と妖夢は多少顔を赤くしているが特に苦もなく飲み続けていた

 

 

(・・・・も、もう・・・・い、しき・・・が・・・・・)

 

 

アルコールの酔いが回り初め、徐々に意識が薄れていく小夜

 

そんな最中で小夜は観客側の中で見知らぬ人物が酒を笑いながら飲んでいるのに気がついた

 

背は小さく、子供のようだが頭に生えた2本の角のような物が人間でないことを分からせる。あれは誰なのか?考えようとするがもはや意識を保てず小夜もシュレディンガーと同じように気絶した

 

 

 

 

 

「やはり小夜には無理だったか。まったく、男としてなさけないな」

 

 

そう呟く霊香は気絶した小夜に膝枕をしてあげながら、同じく膝枕をされている霊夢の2人にうちわで扇いで風を当てていた

 

 

「仕方ないさ、小夜くんはあまりお酒を飲まないからね。しかし、今日は霊夢も酔いつぶれているとはね」

 

「ふふふ、立派な巫女と成人妖怪になったと思ったらなんてことは無い。まだまだ可愛い息子、娘だな♪」

 

「・・・珍しく君も酔っているのかい?」

 

 

霖之助も妹紅と同じように今日の霊香の変わりようには疑問があるようだ

古い知り合いである彼女をよく知っているからこそ彼はそう思うのだ

 

 

「ん?あぁ・・・今日の花見は何故かいつもより楽しく感じてな」

 

 

夜になってもいまだに花見を続ける皆を眺めながらに微笑む霊香

 

 

「・・・これで紫たちもくればいいんだがな」

 

“あぁ、それも楽しそうだ”

 

「?、霖之助何か言ったか?」

 

「いや、何も」

 

「そうか・・・まぁいいか」

 

 

そう呟いた後、気のせいかっと思いながら手を止めていたうちわをまた扇ぎ始めた

 

 

 

 

 

その頃

 

シュレディンガーは小夜より早く起き上がり、頭を抱えながら寝室へと向かっていた

 

 

「う〜ん、まだ頭がいたい〜。少佐のワインとか盗み飲んでたりしてたからいけると思ったんだけどな〜」

 

 

寝室にたどり着き布団に倒れこもうとしたが「あっ」と何かを思い出す

 

 

「水くらい飲めば良かったなー・・・いまから井戸に行くのはメンドーだし〜・・・誰か水持ってきてくんないかな〜」

 

「はい、お水どうぞ」

 

「あ、気がきくね。ありがとさん」

 

 

冷えた水の入ったコップを差し出され、それを手に取って一気に水を飲みほした後シュレディンガーはドサッと布団に倒れ込んだ

 

 

(・・・あれ?今水くれたのだれだ?・・・声的に大尉じゃないし、橙ちゃんは来てる筈ないし・・・・・・まぁいいか・・・・Zzz)

 

「おやすみなさい。シュレディンガーくん♪」

 

 

シュレディンガーが寝たのを見届けた後、見知らぬ緑髪の少女はそっと部屋を後にした




というわけで2回目の花見回でした

シュレディンガーは酔いで寝たので今回の後書きには出てきません。次は何の回にするかな

ちなみに妖々夢からのキャラ説はこの萃夢想が終わったらやるつもりです
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