書きたいことが多すぎて逆に文字数がやばくなりそうなんだよね
夕方
博麗神社
「いやーあまり集まりませんでしたね霊夢さん」
「まぁ、そこは仕方ないわ。相手は鴉天狗なんだから」
神社の前には博麗小夜を助けるために協力を受けてくれた者達が集まっていた
元から小夜を助けようとしていた霊夢、シュレディンガー、チルノ、大妖精、レティを除いてメンツはこれだけだ
ルーミア姉
ルーミア
魂魄妖夢
赤蛮奇
今泉影狼
伊吹萃香
ミスティアにリグルは助けだしたい気持ちはあるようだが相手が相手故に足でまといになる可能性を考えて不参加
わかさぎ姫は特に自分は皆を困らせる事になるだろうと辞退した
紅魔館勢と人里は訳あって完全に協力を得られず、霊香は永遠亭という事もあり頼る事は出来ない
ルーミア姉は快く引き受け、ルーミアは最初は待つように言ったがどうしても付いていくと同行
妖夢は偶然出会った所で話し、幽々子の許可を得て参加
最後に伊吹萃香は面白そうだと付いていくと言った
「あの鬼役立つんですか?どうせ高見の見物しかしない可能性ありですよ」
「でも、いるだけでも下級の妖怪たちなら戦おうとはしないはずよ。まぁ虫除けみたいにいてくれるだけでも意味はあるわ」
「はぁ、まぁそうですね。それで突撃は明日に変更は?」
「変更はしないわ。暗いとはぐれたりする可能性もあるし、人数は少ないんだから慎重に事を進めるわ」
「はぁい」
そしてこの後、具体的な目的とシュレディンガーが考えた作戦の流れを皆に話した
主な目的は二つ
1.博麗小夜の救出
2.証言者である犬走椛の確保(抵抗したらぶっ叩いてから確保)
最後にこの二つを達成した後のおまけ
3.敵の戦力を退却しながら削る(序盤はできる限り接触を避ける)
ざっとこんなものだ
もう少し戦力がいればチームを分けて主目的を2チームでそれぞれ果たせれば良かったが今回は人数が少なすぎるために別で2チームに分ける
主目的を果たすチーム
と
麓にて待機し脱出を手助けをするチーム
「とまぁ、今日はこの2チーム分けを話し合いたいと思いまーす」
「人数は11人だから、主目的に五人、サポートに六人ずつ分ければいいと思ってるわ。希望があれば言ってちょうだい、どちらにしても天狗たちと戦う事には変わりはないからどちらかが安全とかは存在しないわ」
その言葉のあと、すかさず手を上げたのが二人だった
「この魂魄妖夢!師匠の救出にぜひ!」
「私も主目的のチームに入れさせて」
魂魄妖夢と今泉影狼が主目的のチームに立候補した
「私とシュレディンガーは兄さんの救出に必ず入るつもりだからこれで四人ね。言って置くけど主目的の方は必ず戦う事になるわ二人共覚悟はできてる?下手したらあっちは弾幕勝負ではなくなる可能性もあるわ」
「この魂魄妖夢、もとより覚悟は出来ています!」
「私は小夜の救出もそうだけど・・・犬走椛にも用事があるわ」
「じゃあ二人は確定ね。あと1人は候補いるかな?」
「あ、あの!」
「大ちゃん?」
「わ、私も連れて行ってください!!」
「「「!!」」」
「だ、大ちゃん!?」
周りも大妖精の立候補に驚きを隠せなかった
「わ、私はチルノちゃんみたいに戦う力はないですけど・・・きっとお役にたちますから霊夢さんお願いします!!」
手に持った木の枝のような物を握りしめて懇願する大妖精
「あははは!私の時と言い、なかなかどうして妖精にしてはほんとに度胸あるじゃないか。霊夢、こうも言ってんだから連れていったら?」
「・・・言っておくけど手助けは一切出来ないわ」
「は、はい。必ず足でまといになりません!」
「分かったわ。じゃあ他に異論はないわね」
「じゃあ、チームはこうだね」
主目的チーム
博麗霊夢・シュレディンガー・魂魄妖夢・今泉影狼・大妖精
待機チーム
ルーミア姉・ルーミア・赤蛮奇・チルノ・レティ・伊吹萃香
「出来たら私が付いていってやりたかったんだがな。私じゃあ妖力が濃すぎるしな、霊夢ぜったい無理だけはすんじゃないぞ」
「分かってるわルーミア姉。大丈夫、必ず兄さんは助け出して見せるから」
(・・・全く兄妹は似るってな。血は繋がってないけど、どちらも一人で解決したがるんだから)
「じゃあ、今日はこれまで。明日から妖怪の山に行くわ、皆うちでゆっくり休んでいって」
その後は晩御飯を済ませ、皆眠りに落ちた
「・・・」
ただ一人、霊夢は未だに眠れないで居た
いつも家には兄の小夜と母の霊香が居るはずなのに、今はその二人はいない
そんな静寂が今の霊夢にはなりより苦痛だった
「・・・」スッ
霊夢は身体を起こして隅に置いて会った軍帽に手を伸ばす
血の汚れは完全に洗い流せ、シミもない綺麗な軍帽を霊夢は胸に抱えながら徐々に震える
「大丈夫・・・必ず助け出してみせる。もうあんな事にはさせないって約束したんだもん、待ってて兄さん・・・」
そのまま軍帽を抱えながら霊夢はまた横になった
その頃
妖怪の山麓 牢
「・・・」
天井に近い壁に僅かに空いている穴から明かりが差し込み、そこから見える月を小夜は眺めていた
射命丸捷の話を聞き、一部の大天狗による陰謀を知った小夜はなんとか脱出する手立てを考えていた
しかし、今回復しきれてない状態ではいくら脱出出来たとしても長くは持たずすぐにまた包囲されるのがオチだ
ちなみに射命丸捷は子供を寝かしつけた後、自分も一眠りすると座ったまま寝た
スタッスタッ
「ッ・・・」スッ
遠くから響いてくる足音に気づき、小夜は瞳を閉じて寝たフリをする
足音は徐々に近くなり、この牢屋の前で足音は止まる
カチャ
鍵を開く音が響き、中に誰かが入ってくる。自身の血の匂いが充満しているが故に匂いで判断できない
足音は自分の真横で止まる
「小夜・・・眠っているのですね」
「・・・」
その声には小夜は一番聞き覚えがあった
そう犬走椛だ。彼女がそこにいるのだ
「・・・ごめんなさい。出来れば貴方を今すぐにでも逃がして博麗の下に帰してあげたいのに・・・私が弱いばかりにこんな・・・本当に、ごめんなさい」ポタポタ
雫が手に落ちてくる
ゆっくりと目を開けると椛は俯きながら涙を流して泣いていた
そんな椛の姿をあの冬の異変が終わった後の永遠亭で霊夢が泣いていた姿が重なった
彼女もまた自分の為に泣いているのだ
「・・・椛」
「ッ・・・小夜、起こしてしまいましたか?」
涙を急いで拭き取るが椛は小夜の顔を見ようとはせず、俯いた状態で話を続けた
「小夜、ごめんなさい。今の私では貴方を逃がしてあげることは出来ない、きっと博麗の巫女たちが助けに来てくれるからそれまでは我慢して待って」
「・・・」スッ
「ッ!ダメっ!!今の私は貴方に見せられるような顔じゃないから・・・あっ」グイッ
椛の静止も意味なく、顔を掴み自分に向けさせた小夜
椛の顔には小夜と同じ様に所々に包帯が巻かれ、一部には血の滲んだ跡があった
「斬られたのか・・・実の母親に?」
「・・・当然の結果、自業自得なの。山に侵入した者を排除する天魔さまの命令を無視して貴方を捕虜として生かした、母様は白狼天狗でも大天狗の位を与えられた妖怪、天魔さまの命令に背いた私を罰しただけ・・・私は後悔していないし、恨んでもいないわ。貴方を生かす事が出来たのだから」ギュッ
顔を掴む小夜の手に椛は両手で掴み、自分の顔から退かすと小夜の胸に顔を埋めながら抱きしめた
「良かった、本当に・・・生きてくれて。もし、あの時に間に合わず、母様があなたを殺してしまったらと考えると怖くて、怖くて・・・・」
「・・・」ギュッ、ナデナデ
「・・・私、お姉ちゃんの筈なのに小夜に慰められるなんて。駄目な、お姉ちゃんよね」
「・・・」フルフル
「ありがとう、小夜・・・もう少しだけこのままで居させて」
「・・・」コクッ
椛の願いに答えて小夜は抱きしめながら頭を撫で続けた
「・・・(起きるタイミング見失ったわい。もう少しだけ待とうかの)」
捷は空気を読んで寝たフリを続行していた
「この天狗は空気読めますね〜」
無粋な事はしない、年長者の鏡やで